CDFPLOT、HISTOGRAM、PPPLOT、PROBPLOT、QQPLOTの各プロットステートメントすべてに共通するoptionsの詳細は次のとおりです。†マークが付けられたオプションは、従来的なグラフを作成する場合にのみ適用できます。
GAMMAオプションで要求したガンマ分布で使用するの最尤推定値のNewton-Raphson近似の反復が終了する、の連続推定値における変化を指定します。ALPHADELTA=オプションは、GAMMAキーワードの後にかっこで囲んで指定します。 の変化が指定した値を下回るか、または反復回数がMAXITER=オプションの値を超えるまで、反復が継続されます。デフォルト値は0.00001です。
GAMMAオプションで要求したガンマ分布で使用するの最尤推定値のNewton-Raphson近似におけるの初期値を指定します。ALPHAINITIAL=オプションは、GAMMAキーワードの後にかっこで囲んで指定します。デフォルト値は、の推定値のThomの近似です。詳細は、Johnson, Kotz, and Balakrishnan (1995)を参照してください。
ANNOTATE=オプションで要求した注釈を、比較プロットのキーセルにのみ適用します。デフォルトでは、すべてのセルに注釈を適用します。CLASSステートメントを使用していない場合、このオプションは使用できません。CLASSステートメントのKEYLEVEL=オプションを使用して、キーセルを指定できます。
SAS/GRAPH: Referenceで説明されているように、注釈変数を含む入力データセットを指定します。プロットステートメントに指定したANNOTATE=データセットは、ステートメントが作成するすべてのプロットで使用されます。また、PROC UNIVARIATEステートメントにANNOTATE=データセットを指定すると、プロシジャが作成するすべてのプロットを拡張できます(ANNOTATE=データセットのセクションを参照してください)。
軸と目盛りの色を指定します。このオプションは、AXISステートメント内の他のすべてのCOLOR=の指定より優先されます。
軸と枠に囲まれた領域の色を指定します。デフォルトでは、この領域は塗りつぶされません。
比較プロットの左側に表示される行ラベルの枠領域を塗りつぶす色を指定します。この色は、クラス変数のラベル領域の塗りつぶしにも使用されます(変数とラベルを割り当てている場合)。 デフォルトでは、この領域は塗りつぶされません。CLASSステートメントを使用していない場合、このオプションは使用できません。
比較プロットの一番上に表示される列ラベルの枠領域を塗りつぶす色を指定します。この色は、クラス変数のラベル領域の塗りつぶしにも使用されます(変数とラベルを割り当てている場合)。 デフォルトでは、この領域は塗りつぶされません。CLASSステートメントを使用していない場合、このオプションは使用できません。
HREF=オプションで要求した水平軸の参照線の色を指定します。単一の色を指定した場合、その色がすべてのHREF=参照線で使用されます。それ以外の場合、指定された色の数が要求された参照線の数よりも少ないならば、残りの参照線はデフォルトの参照線の色で表示されます。デフォルトの色を要求するには、color-listに値_defaultを指定します。
分布または核密度推定に関連付けられた曲線または参照線の色を指定します。COLOR=オプションは、分布オプションまたはKERNELオプションの後にかっこで囲んで指定します。HISTOGRAMステートメントでは、複数の密度曲線に対する色のリストをかっこ内に指定できます。
プロットステートメントで作成される出力の目次グループエントリを指定します。グループエントリを抑制するには、CONTENTS=を指定します。
比較プロット内のセルで表される合計度数の比率を(タイルの幅に対する相対的な)長さで示す横バーの色を指定します。デフォルトでは、比率を示すバーは表示されません。 CLASSステートメントを使用していない場合、このオプションは使用できません。キーワードEMPTYを指定すると、空白のバーを表示できます。 例4.20を参照してください。
GSTYLEシステムオプションでODS Graphicsおよび従来的なグラフが有効な場合、CPROPを引数なしで指定すると、ODSスタイルから適切な色を使用して比率を示すバーを作成できます。
STATREF=オプションで要求した参照線の色を指定します。単一の色を指定した場合、その色がすべてのSTATREF=参照線で使用されます。それ以外の場合、指定された色の数が要求された参照線の数よりも少ないならば、残りの参照線はデフォルトの参照線の色で表示されます。デフォルトの色を要求するには、color-listに値_defaultを指定します。
目盛りの値と軸のラベルの色を指定します。デフォルトは、GOPTIONSステートメントのCTEXT=オプションで指定した色です。
比較プロットの左側に表示される行ラベルの色を指定します。デフォルトでは、CTEXT=オプションで指定した色が使われます。CTEXT=オプションを省略すると、GOPTIONSステートメントで指定した色が使われます。CLASSステートメントを使用していない場合、このオプションは使用できません。CFRAMESIDE=オプションを指定すると、行ラベルの背景色を変更できます。
比較プロットの左側に表示される列ラベルの色を指定します。デフォルトでは、CTEXT=オプションで指定した色が使われます。CTEXT=オプションを省略すると、GOPTIONSステートメントで指定した色が使われます。CLASSステートメントを指定しないと、このオプションは使用できません。CFRAMETOP=オプションを使用すると、列ラベルの背景色を変更できます。
VREF=オプションで要求した参照線の色を指定します。単一の色を指定した場合、その色がすべてのVREF=参照線で使用されます。それ以外の場合、指定された色の数が要求された参照線の数よりも少ないならば、残りの参照線はデフォルトの参照線の色で表示されます。デフォルトの色を要求するには、color-listに値_defaultを指定します。
従来的なグラフチャートのGREPLAYプロシジャのマスタメニューで表示される説明(最大256文字)を指定します。デフォルト値は分析変数名です。
パーセント点法を使用してJohnson またはJohnson 分布を当てはめる場合に使用するzの値を指定します。FITINTERVAL=オプションは、SBまたはSUオプションの後にかっこで囲んで指定します。zのデフォルトは0.524です。
Johnson またはJohnson 分布のパラメータの推定に使用する方法を指定します。FITMETHOD=オプションは、SBまたはSUオプションの後にかっこで囲んで指定します。デフォルトでは、パーセント点法が使用されます。最尤推定量を要求するMLEキーワードを指定できます。OPTBOUNDRANGE= 、OPTMAXITER= 、OPTMAXSTARTS= 、OPTPRINT 、OPTSEED= 、OPTTOLERANCE= オプションで、最尤推定計算を実行するオプティマイザを制御します。
パーセント点法を使用してJohnson またはJohnson 分布を当てはめる場合に使用する比率基準のトレランス値を指定します。FITTOLERANCE=オプションは、SBまたはSUオプションの後にかっこで囲んで指定します。デフォルト値は0.01です。
参照線および軸ラベルのソフトウェアフォントを指定します。軸ラベルのフォントは、AXISステートメントで指定することもできます。 FONT=のフォントは、GOPTIONSステートメントのFTEXT=のフォント指定より優先されます。
水平軸を表すAXISステートメントの名前を指定します。
軸ラベル、目盛りラベルおよび凡例の各テキストの高さを、画面のパーセンテージ単位で指定します。このオプションは、GOPTIONSステートメントのHTEXT=オプションより優先します。
水平軸の主目盛り間に、小目盛りをいくつ設定するかを指定します。小目盛りはラベル表示されません。 デフォルトでは、HMINOR=0になります。
指定した値の点に水平軸に垂直な参照を描きます。CHREF=およびLHREF=オプションも参照してください。
HREF=オプションで要求した線のラベルを指定します。ラベルの数は、参照線の数と同じである必要があります。各ラベルを引用符で囲みます。ラベルには、最大16バイト文字まで指定できます。
HREFLABELS=のラベルの垂直方向の位置を、次の表の説明のように指定します。
N |
位置 |
---|---|
1 |
プロットの一番上 |
2 |
プロットの上から下へ交互 |
3 |
プロットの一番下 |
4 |
プロットの下から上へ交互 |
デフォルトでは、HREFLABPOS=1になります。 注: HREFLABPOS=2およびHREFLABPOS=4は、ODS Graphics出力ではサポートされていません。
プロットのフレーム内の領域にあるテキストに使用するソフトウェアフォントを指定します。このINFONT=オプションは、GOPTIONSステートメントのFTEXT=オプションより優先されます。フォントの一覧は、SAS/GRAPH: Referenceを参照してください。
ヒストグラムの枠の領域内で使用されるテキストの高さを、画面のパーセンテージ単位で指定します。デフォルトでは、HEIGHT=オプションで指定した高さが使用されます。HEIGHT=オプションを指定しなかった場合、GOPTIONSステートメントのHTEXT=オプションで指定した高さが使用されます。
タイルと呼ばれる比較プロットの枠の領域間の距離を、水平方向の画面のパーセンテージ単位で指定します。デフォルトでは、INTERTILE=0.75の画面のパーセンテージ単位です。CLASSステートメントを使用していない場合、このオプションは使用できません。INTERTILE=0を指定すると、タイルはすきまなく表示されます。
WEIBULLまたはWEIBULL2オプションで要求したWeibull分布の最尤パラメータ推定の反復履歴およびオプティマイザの詳細を表示するテーブルを要求します。
分布または核密度推定に関連付けられた曲線または参照線の種類を指定します。L=オプションは、分布オプションまたはKERNELオプションの後にかっこで囲んで指定します。HISTOGRAMステートメントでは、複数の密度曲線に対する線の種類のリストをかっこ内に指定できます。
HREF=オプションで要求した参照線の種類を指定します。単一の線の種類を指定した場合、その種類がすべてのHREF=参照線で使用されます。それ以外の場合、指定された線の種類の数が要求された参照線の数よりも少ないならば、残りの参照線はデフォルトの参照線の種類で表示されます。デフォルトの線の種類を要求するには、linetypeに0を指定します。
STATREF=オプションで要求した参照線の種類を指定します。単一の線の種類を指定した場合、その種類がすべてのSTATREF=参照線で使用されます。それ以外の場合、指定された線の種類の数が要求された参照線の数よりも少ないならば、残りの参照線はデフォルトの参照線の種類で表示されます。デフォルトの線の種類を要求するには、linetypeに0を指定します。
VREF=オプションで要求した参照線の種類を指定します。単一の線の種類を指定した場合、その種類がすべてのVREF=参照線で使用されます。それ以外の場合、指定された線の種類の数が要求された参照線の数よりも少ないならば、残りの参照線はデフォルトの参照線の種類で表示されます。デフォルトの線の種類を要求するには、linetypeに0を指定します。
GAMMAオプションで要求したガンマ分布で使用すると、WEIBULLおよびWEIBULL2オプションで要求したWeibull分布で使用するcの最尤推定値のNewton-Raphson近似の反復の最大数を指定します。MAXITER=オプションは、GAMMA、WEIBULLまたはWEIBULL2キーワードの後にかっこで囲んで指定します。nのデフォルト値は20です。
従来的なグラフチャートのGREPLAYプロシジャのマスタメニューで表示されるプロットの名前(最大8文字)を指定します。デフォルト値は'UNIVAR'です。
比較プロットのパネル当たりの列数を指定します。CLASSステートメントを使用していない場合、このオプションは使用できません。 デフォルトでは、CLASS変数を1つだけ指定している場合はNCOLS=1、CLASS変数を2つ指定している場合はNCOLS=2です。CLASS変数を2つ指定している場合は、NCOLS=オプションとNROWS=オプションを併用できます。
サブプロット領域の周囲の枠を抑制します。
水平軸ラベルの表示を抑制します。ヒストグラムの外観をすっきりさせるには、このオプションを使用します。
垂直軸ラベルの表示を抑制します。ヒストグラムの外観をすっきりさせるには、このオプションを使用します。
垂直軸の目盛りおよび目盛りラベルの表示を抑制します。このオプションは垂直軸ラベルの表示も抑制します。
比較プロットのパネル当たりの行数を指定します。CLASSステートメントを使用していない場合、このオプションは使用できません。 デフォルトでは、NROWS=2になります。CLASS変数を2つ指定している場合は、NCOLS=オプションとNROWS=オプションを併用できます。
ODS Graphics出力にフットノートを追加します。FOOTNOTE (またはFOOTNOTE1)キーワードを指定すると、SAS FOOTNOTEステートメントを使用してグラフのフットノートが生成されます。引用符付きの文字列を指定すると、その文字列がフットノートとして使用されます。引用符付きの文字列には、次のようなエスケープ文字を含めることができます。これらは、分析に含まれている適切な値で置き換えられます。
分析変数名で置き換えられます。
分析変数のラベル(あるいは分析変数がラベルを持たない場合には分析変数名)で置き換えられます。
ODS Graphics出力にセカンダリフットノートを追加します。FOOTNOTE2キーワードを指定すると、SAS FOOTNOTE2ステートメントを使用してグラフのセカンダリフットノートが生成されます。引用符付きの文字列を指定すると、その文字列がセカンダリフットノートとして使用されます。引用符付きの文字列には、次のようなエスケープ文字を含めることができます。これらは、分析に含まれている適切な値で置き換えられます。
分析変数名で置き換えられます。
分析変数のラベル(あるいは分析変数がラベルを持たない場合には分析変数名)で置き換えられます。
ODS Graphics出力のタイトルを指定します。次の値を指定できます。
SAS TITLEステートメントの値をグラフのタイトルとして使用します。
グラフのタイトルを一切表示しません。
デフォルトのODS Graphicsタイトル(プロットの種類と分析変数名から構成されるタイトル)を使用します。
変数名の代わりに変数ラベルを含むデフォルトのODS Graphicsタイトルを使用します。
引用符付きの文字列を指定すると、その文字列がグラフのタイトルとして使用されます。引用符付きの文字列には、次のようなエスケープ文字を含めることができます。これらは、分析に含まれている適切な値で置き換えられます。
分析変数名で置き換えられます。
分析変数のラベル(あるいは分析変数がラベルを持たない場合には分析変数名)で置き換えられます。
ODS Graphics出力のセカンダリタイトルを指定します。TITLE2キーワードを指定すると、SAS TITLE2ステートメントを使用してグラフのセカンダリタイトルが生成されます。引用符付きの文字列を指定すると、その文字列がグラフのセカンダリタイトルとして使用されます。引用符付きの文字列には、次のようなエスケープ文字を含めることができます。これらは、分析に含まれている適切な値で置き換えられます。
分析変数名で置き換えられます。
分析変数のラベル(あるいは分析変数がラベルを持たない場合には分析変数名)で置き換えられます。
水準が異なるCLASS変数に関連付けられたプロットを、比較プロットの別々のセルに表示するのではなく、1つのプロット上に重ねて表示するよう指定します。OVERLAYオプションを1つのCLASS変数とともに指定すると、各水準のCLASS変数に関連付けられた出力が1つのプロット上に重ねて表示されます。OVERLAYオプションを2つのCLASS変数とともに指定すると、最初のCLASS変数の水準に基づく比較プロットが作成されます。この比較プロットの各セルには、2番目のCLASS変数の水準に関連付けられた出力が重ねて表示されます。
OVERLAYオプションはODS Graphics出力にのみ適用されます。
BETA、EXPONENTIAL、GAMMA、SB、SU、WEIBULL、WEIBULL2の各オプションで要求した分布のSIGMA=オプションの別名、またはLOGNORMALオプションで要求した分布のZETA=オプションの別名です。
GAMMAオプションで要求した分布のALPHA=オプション、LOGNORMALオプションで要求した分布のSIGMA=オプション、WEIBULLおよびWEIBULL2オプションで要求した分布のC=オプションの別名です。
keyword-listに空白で区切って要求した統計量の値に参照線を引きます。これらの参照線は、ヒストグラムやCDFプロットでは水平軸に垂直となり、確率プロットやQ-Q プロットでは垂直軸に垂直となります(ROTATEオプションが指定されていない場合)。STATREF=オプションは、PPPLOTステートメントには適用されません。
利用できるキーワードを次の表に示します。
キーワード |
統計量 |
---|---|
MAX |
最大値 |
MEAN |
標本平均 |
MEDIAN | Q2 |
中央値(50番目のパーセント点) |
MIN |
最小値 |
MODE |
最も度数の高い値 |
P pctl |
pctl番目のパーセント点 |
Q1 |
下位四分位点(25番目のパーセント点) |
Q3 |
上位四分位点(75番目のパーセント点) |
factor STD |
因子: 平均からの標準偏差 |
STDキーワードと共に指定するfactorが正数の場合、参照線が平均よりも上に配置されます。負数の場合、参照線が平均よりも下に配置されます。
CSTATREF= 、LSTATREF= 、STATREFLABELS= 、STATREFSUBCHAR= の各オプションも参照してください。
STATREF=オプションで要求した参照線のラベルを指定します。ラベルの数は、参照線の数と同じである必要があります。各ラベルを引用符で囲みます。ラベルには、最大16バイト文字まで指定できます。
STATREFLABELS=オプションで指定したラベルで使用する置換文字(#など)を指定します。ラベルがグラフに表示される場合、各ラベル内での指定された文字の最初のオカレンスが、STATREF=統計量の値で置き換えられます。
たとえば、変数Weight
の平均値が155であるとします。次のステートメントは、“Average=155”というラベルが付けられた垂直参照線を表示するヒストグラムを作成します。
histogram Weight / statref=mean statreflabel='Average=#' statrefsubchar='#';
垂直軸ラベルの文字を回転して垂直方向に表示します。ハードウェアフォント使用時には、デフォルトでこの操作が行われます。
垂直軸を表すAXISステートメントの名前を指定します。HISTOGRAMステートメントでは、value-listも垂直軸に指定できます。
垂直軸のラベルを指定します。ラベルには、最大40文字まで指定できます。
垂直軸の主目盛り間に、小目盛りをいくつ設定するかを指定します。小目盛りはラベル表示されません。 デフォルト値は0です。
指定した値の位置に、垂直軸に対して垂直な参照線を描画します。CVREF=およびLVREF=オプションも参照してください。
VREF=オプションで要求した線のラベルを指定します。ラベルの数は、参照線の数と同じである必要があります。各ラベルを引用符で囲みます。ラベルには、最大16バイト文字まで指定できます。
VREFLABELS=のラベルの水平位置を指定します。VREFLABPOS=1を指定した場合、ラベルはプロットの左に配置されます。VREFLABPOS=2を指定した場合、ラベルはプロットの右に配置されます。デフォルトでは、VREFLABPOS=1になります。
分布または核密度推定に関連付けられた曲線または参照線の幅をピクセル単位で指定します。W=オプションは、分布オプションまたはKERNELオプションの後にかっこで囲んで指定します。HISTOGRAMステートメントでは、複数の密度曲線に対する幅のリストをかっこ内に指定できます。
軸と枠の線の太さをピクセル単位で指定します。