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確率プロットとQ-Qプロットの分布

PROBPLOTおよびQQPLOTステートメントを使用して、表4.33に要約されている理論分布に基づく、確率プロットとQ-Qプロットを要求できます。

表4.33: 分布とパラメータ

     

パラメータ

分布

密度関数$p(x)$

Range

位置

尺度

SHAPE

BETA

$\frac{(x-\theta )^{\alpha -1}(\theta +\sigma -x)^{\beta -1}}{B(\alpha ,\beta )\sigma ^{(\alpha +\beta -1)}}$

$\theta < x <\theta +\sigma $

$\theta $

$\sigma $

$\alpha $ , $\beta $

指数

$\frac{1}{\sigma }\exp \left(-\frac{x-\theta }{\sigma }\right)$

$x \geq \theta $

$\theta $

$\sigma $

 

GAMMA

$\frac{1}{\sigma \Gamma (\alpha )} \left(\frac{x-\theta }{\sigma }\right)^{\alpha -1} \exp \left(-\frac{x-\theta }{\sigma }\right)$

$x>\theta $

$\theta $

$\sigma $

$\alpha $

Gumbel

$\frac{e^{-(x-\mu )/\sigma }}{\sigma } \exp \left( -e^{-(x-\mu )/\sigma }\right)$

すべてのx

$\mu $

$\sigma $

 

対数正規

$\frac{1}{\sigma \sqrt {2\pi }(x-\theta )} \exp \left(-\frac{(\log (x-\theta )-\zeta )^{2}}{2\sigma ^{2}}\right)$

$x>\theta $

$\theta $

$\zeta $

$\sigma $

(3つのパラメータ)

         

正規

$\frac{1}{\sigma \sqrt {2\pi }} \exp \left(-\frac{(x-\mu )^2}{2\sigma ^{2}}\right)$

すべてのx

$\mu $

$\sigma $

 

一般化

$\alpha \neq 0$

$\frac{1}{\sigma }{(1 - \alpha (x-\theta )/\sigma )}^{1/\alpha -1}$

$x > \theta $

$\theta $

$\sigma $

$\alpha $

パレート

$\alpha = 0$

$\frac{1}{\sigma }\exp (-(x-\theta )/\sigma )$

       

べき関数

$\frac{\alpha }{\sigma }\left(\frac{x-\theta }{\sigma }\right)^{\alpha -1}$

$x > \theta $

$\theta $

$\sigma $

$\alpha $

レイリー

$\frac{x-\theta }{\sigma ^2}\exp (-(x-\theta )^2/(2\sigma ^2))$

$x \geq \theta $

$\theta $

$\sigma $

 

Weibull

$\frac{c}{\sigma }\left(\frac{x-\theta }{\sigma }\right)^{c-1} \exp \left(-\left(\frac{x-\theta }{\sigma }\right)^{c}\right)$

$x>\theta $

$\theta $

$\sigma $

C

(3つのパラメータ)

         

Weibull

$\frac{c}{\sigma }\left(\frac{x-\theta _0}{\sigma }\right)^{c-1} \exp \left(-\left(\frac{x-\theta _0}{\sigma }\right)^{c}\right)$

$x>\theta _0$

$\theta _0$

$\sigma $

C

(2パラメータ)

   

(既知)

   


これらの分布は、それぞれ、BETA、EXPONENTIAL、GAMMA、PARETO、GUMBEL、LOGNORMAL、NORMAL、POWER、RAYLEIGH、WEIBULL、WEIBULL2の各オプションで要求できます。分布オプションを指定しなかった場合、正規確率プロットまたは正規Q-Qプロットが作成されます。

次のセクションで、これらの分布に基づくQ-Qプロットの作成の詳細について説明します。確率プロットは、水平軸の尺度がパーセント点単位であることを除いて、同じように作成されます。

ベータ分布

プロットを作成するため、オブザベーションは昇順に並べ替えられ、i番目の並べ替えられたオブザベーションが分位点$B_{ \alpha \beta }^{-1} \left( \frac{ i - 0.375 }{ n + 0.25 } \right)$に対してプロットされます。ここで、$B_{ \alpha \beta }^{-1} ( \cdot )$は逆正規化された不完全なベータ関数、nは非欠損オブザベーション数、$\alpha $および$\beta $はベータ分布の形状パラメータです。確率プロットでは、水平軸の尺度はパーセント単位になります。

ALPHA=$\alpha $およびBETA=$\beta $のプロットのパターンは、データが次の特定の密度関数のベータ分布である場合、切片が$\theta $で傾きが$\sigma $の線形になる傾向があります。

\[  p(x)=\left\{ \begin{array}{ll} \frac{(x - \theta )^{\alpha - 1} (\theta + \sigma - x)^{\beta - 1} }{B(\alpha ,\beta ) \sigma ^{(\alpha + \beta - 1)} } &  \mbox{for }\theta < x < \theta + \sigma \\ 0 &  \mbox{for }x \leq \theta \text { or }x \geq \theta + \sigma \end{array} \right.  \]

ここで、$B(\alpha ,\beta ) = \frac{\Gamma (\alpha )\Gamma (\beta )}{\Gamma (\alpha +\beta )} $および

  • $\theta = $下限のしきい値パラメータ

  • $\sigma = $ 尺度パラメータ$(\sigma >0)$

  • $\alpha = $ 1番目の形状パラメータ$(\alpha >0)$

  • $\beta = $ 2番目の形状パラメータ$(\beta >0)$

指数分布

プロットを作成するため、オブザベーションは昇順に並べ替えられ、i番目の並べ替えられたオブザベーションが分位点$-\log \!  \left(1-\frac{i-0.375}{n+0.25} \right)$に対してプロットされます。ここで、nは非欠損オブザベーション数です。確率プロットでは、水平軸の尺度はパーセント単位になります。

プロットのパターンは、データが次の特定の密度関数の指数分布である場合、切片が$\theta $で傾きが$\sigma $の線形になる傾向があります。

\[  p( x )= \left\{  \begin{array}{ll} \frac{ 1 }{ \sigma } \exp \left( - \frac{ x - \theta }{ \sigma } \right) &  \mbox{ for } x \geq \theta \\ 0 &  \mbox{ for } x < \theta \end{array} \right.  \]

ここで、$\theta $はしきい値パラメータ、$\sigma $は正の尺度パラメータです。

ガンマ分布

プロットを作成するため、オブザベーションは昇順に並べ替えられ、i番目の並べ替えられたオブザベーションが分位点$G_{\alpha }^{-1} \left( \frac{ i - 0.375 }{ n + 0.25 } \right)$に対してプロットされます。ここで、$G_{\alpha }^{-1}(\cdot )$は逆正規化された不完全なガンマ関数、nは非欠損オブザベーション数、$\alpha $はガンマ分布の形状パラメータです。確率プロットでは、水平軸の尺度はパーセント単位になります。

ALPHA=$\alpha $のプロットのパターンは、データが次の特定の密度関数のガンマ分布である場合、切片が$\theta $で傾きが$\sigma $の線形になる傾向があります。

\[  p(x)= \left\{  \begin{array}{ll} \frac{1}{ \sigma \Gamma (\alpha ) } \left( \frac{ x - \theta }{ \sigma } \right) ^{\alpha - 1} \exp \left( - \frac{ x - \theta }{ \sigma } \right) &  \mbox{for }x > \theta \\ 0 &  \mbox{for }x \leq \theta \end{array} \right.  \]

ここで、

  • $\theta = $しきい値パラメータ

  • $\sigma = $ 尺度パラメータ$(\sigma >0)$

  • $\alpha = $形状パラメータ$(\alpha >0)$

Gumbel分布

プロットを作成するため、オブザベーションは昇順に並べ替えられ、i番目の並べ替えられたオブザベーションが分位点$-\log \left( -\log \left( \frac{ i - 0.375 }{ n + 0.25 } \right) \right)$に対してプロットされます。ここで、nは非欠損オブザベーション数です。確率プロットでは、水平軸の尺度はパーセント単位になります。

プロットのパターンは、データが次の特定の密度関数のGumbel分布である場合、切片が$\mu $で傾きが$\sigma $の線形になる傾向があります。

\[  p(x) = \frac{e^{-(x-\mu )/\sigma }}{\sigma } \exp \left( -e^{-(x-\mu )/\sigma }\right)  \]
  • $\mu = $位置パラメータ

  • $\sigma = $ 尺度パラメータ$(\sigma >0)$

対数正規分布

プロットを作成するため、オブザベーションは昇順に並べ替えられ、i番目の並べ替えられたオブザベーションが分位点$\exp \!  \left( \sigma \Phi ^{-1} \!  \left( \frac{ i - 0.375 }{ n + 0.25 } \right) \right)$に対してプロットされます。ここで、$\Phi ^{-1}(\cdot )$は逆累積標準正規分布、nは非欠損オブザベーション数、$\sigma $は対数正規分布の形状パラメータです。確率プロットでは、水平軸の尺度はパーセント単位になります。

SIGMA=$\sigma $のプロットのパターンは、データが次の特定の密度関数の対数正規分布である場合、切片が$\theta $で傾きが$\exp (\zeta )$の線形になる傾向があります。

\[  p(x) = \left\{  \begin{array}{ll} \frac{1}{ \sigma \sqrt {2 \pi }(x - \theta ) } \exp \left(-\frac{ (\log (x - \theta )- \zeta )^{2} }{2 \sigma ^{2} } \right) &  \mbox{for }x > \theta \\ 0 &  \mbox{for }x \leq \theta \end{array} \right.  \]

ここで、

  • $\theta = $しきい値パラメータ

  • $\zeta = $ 尺度パラメータ

  • $\sigma = $ 形状パラメータ$(\sigma > 0)$

例4.26および例4.33を参照してください。

正規分布

プロットを作成するため、オブザベーションは昇順に並べ替えられ、i番目の並べ替えられたオブザベーションが分位点$\Phi ^{-1} \! \!  \left( \frac{i- 0.375}{n+ 0.25} \right)$に対してプロットされます。ここで、$\Phi ^{-1}(\cdot )$は逆累積標準正規分布、nは非欠損オブザベーション数です。確率プロットでは、水平軸の尺度はパーセント単位になります。

プロットの点パターンは、データが次の特定の密度関数の正規分布である場合、切片が$\mu $で傾きが$\sigma $の線形になる傾向があります。

\[  p(x) = \begin{array}{ll} \frac{1}{\sigma \sqrt {2 \pi } } \exp \left( -\frac{(x - \mu )^2}{2 \sigma ^{2}} \right) &  \mbox{for all }x \\ \end{array}  \]

ここで、$\mu $は平均、$\sigma $は標準偏差です($\sigma > 0$)。

一般化パレート分布

プロットを作成するため、オブザベーションは昇順に並べ替えられ、i番目の並べ替えられたオブザベーションが分位点$( 1 - ( 1 - \frac{ i - 0.375 }{ n + 0.25 } )^{\alpha } ) / \alpha $ ($\alpha \neq 0$)または$-\log ( 1 - \frac{ i - 0.375 }{ n + 0.25 } )$ ($\alpha = 0$)に対してプロットされます。ここで、nは非欠損オブザベーション数、$\alpha $は一般化パレート分布の形状パラメータです。水平軸の尺度はパーセント単位になります。

ALPHA=$\alpha $のプロットの点のパターンは、データが次の特定の密度関数の一般化パレート分布である場合、 切片が$\theta $で傾きが$\sigma $の線形になる傾向があります。

\[  p(x) = \left\{  \begin{array}{ll} \frac{1}{\sigma }{(1 - \alpha (x-\theta )/\sigma )}^{1/\alpha -1} &  \mbox{if }\alpha \neq 0 \\ \frac{1}{\sigma }\exp (-(x-\theta )/\sigma ) &  \mbox{if }\alpha = 0 \end{array} \right.  \]

ここで、$\theta = $ しきい値パラメータ$\sigma = $ 尺度パラメータ$(\sigma >0)$ $\alpha = $ 形状パラメータ$(\alpha >0)$

べき関数分布

プロットを作成するため、オブザベーションは昇順に並べ替えられ、i番目の並べ替えられたオブザベーションが分位点$B_{ \alpha (1) }^{-1} \left( \frac{ i - 0.375 }{ n + 0.25 } \right)$に対してプロットされます。ここで、$B_{ \alpha (1) }^{-1} ( \cdot )$は逆正規化された不完全なベータ関数、nは非欠損オブザベーション数、$\alpha $はベータ分布の形状パラメータで、2番目の形状パラメータは$\beta = 1$です。水平軸の尺度はパーセント点単位になります。

ALPHA=$\alpha $のプロットの点のパターンは、データが次の特定の密度関数のべき関数分布である場合、切片が$\theta $で傾きが$\sigma $の線形になる傾向があります。

\[  p(x) = \left\{  \begin{array}{ll} \frac{\alpha }{\sigma }\left(\frac{x-\theta }{\sigma }\right)^{\alpha -1} &  \mbox{for }\theta < x < \theta + \sigma \\ 0 &  \mbox{for }x \leq \theta \text { or }x \geq \theta + \sigma \end{array} \right.  \]

ここで、

  • $\theta = $しきい値パラメータ

  • $\sigma = $ 形状パラメータ$(\sigma > 0)$

  • $\alpha = $ 形状パラメータ $(\alpha > 0)$

レイリー分布

プロットを作成するため、オブザベーションは昇順に並べ替えられ、i番目の並べ替えられたオブザベーションが分位点$\sqrt {-2 \log \left(1-\frac{i-0.375}{n+0.25} \right)}$に対してプロットされます。ここで、nは非欠損オブザベーション数です。水平軸の尺度はパーセント単位になります。

プロットの点のパターンは、データが次の特定の密度関数のレイリー分布である場合、切片が$\theta $で傾きが$\sigma $の線形になる傾向があります。

\[  p(x) = \left\{  \begin{array}{ll} \frac{x-\theta }{\sigma ^2}\exp (-(x-\theta )^2/(2\sigma ^2)) &  \mbox{for }x \geq \theta \\ 0 &  \mbox{for }x <\theta \end{array} \right.  \]

ここで、$\theta $はしきい値パラメータ、$\sigma $は正の尺度パラメータです。

3パラメータWeibull分布

プロットを作成するため、オブザベーションは昇順に並べ替えられ、i番目の並べ替えられたオブザベーションが分位点$\left( -\log \!  \left(1-\frac{i-0.375}{n+0.25} \right) \right)^{\frac{1}{c}}$に対してプロットされます。ここで、nは非欠損オブザベーション数、cWeibull分布の形状パラメータです。確率プロットでは、水平軸の尺度はパーセント単位になります。

C=cのプロットのパターンは、データが次の特定の密度関数のWeibull分布である場合、切片が$\theta $で傾きが$\sigma $の線形になる傾向があります。

\[  p(x)= \left\{  \begin{array}{ll} \frac{c}{\sigma } \left( \frac{x - \theta }{\sigma } \right)^{c - 1} \exp \left( - \left( \frac{x - \theta }{\sigma } \right)^{c} \right) &  \mbox{ for }x > \theta \\ 0 &  \mbox{ for }x \leq \theta \end{array} \right.  \]

ここで、

  • $\theta = $しきい値パラメータ

  • $\sigma = $ 尺度パラメータ$(\sigma >0)$

  • $c = $ 形状パラメータ$( c > 0 )$

例l4.34を参照してください。

2パラメータWeibull分布

プロットを作成するため、オブザベーションは昇順に並べ替えられ、シフトしたi番目の並べ替えられたオブザベーション$x_{(i)}$の対数(表示は$\log (x_{(i)} - \theta _0 )$)が分位点$\log \!  \left(-\log \!  \left(1-\frac{i-0.375}{n+0.25}\right)\right)$に対してプロットされます。ここで、nは非欠損オブザベーション数です。確率プロットでは、水平軸の尺度はパーセント単位になります。

3パラメータWeibull分位点と異なり、前の式は分布パラメータを含みません。このため、C=形状パラメータはWEIBULL2分布オプションでは必須ではありません。

THETA=$\theta _0$のプロットのパターンは、データが次の特定の密度関数のWeibull分布である場合、切片が$\log (\sigma )$で傾きが$\frac{1}{c}$の線形になる傾向があります。

\[  p(x) = \left\{  \begin{array}{ll} \frac{c}{\sigma } \left( \frac{x - \theta _0}{\sigma } \right)^{c - 1} \exp \left( - \left( \frac{x - \theta _0}{\sigma } \right)^{c} \right) &  \mbox{ for }x > \theta _0 \\ 0 &  \mbox{ for }x \leq \theta _0 \end{array} \right.  \]

ここで、

  • $\theta _0 = $既知の下限しきい値

  • $\sigma = $ 尺度パラメータ$(\sigma >0)$

  • $c = $ 形状パラメータ$(c >0)$

例l4.34を参照してください。