この例は、母集団の平均、標準偏差および分散に対する信頼限界の計算方法を示しています。
ある調査員は、成人女性から成る特定の母集団の身長について調べており、 75名の女性の身長を収集した無作為抽出がデータセットHeights
に保存されています。
data Heights; label Height = 'Height (in)'; input Height @@; datalines; 64.1 60.9 64.1 64.7 66.7 65.0 63.7 67.4 64.9 63.7 64.0 67.5 62.8 63.9 65.9 62.3 64.1 60.6 68.6 68.6 63.7 63.0 64.7 68.2 66.7 62.8 64.0 64.1 62.1 62.9 62.7 60.9 61.6 64.6 65.7 66.6 66.7 66.0 68.5 64.4 60.5 63.0 60.0 61.6 64.3 60.2 63.5 64.7 66.0 65.1 63.6 62.0 63.6 65.8 66.0 65.4 63.5 66.3 66.2 67.5 65.8 63.1 65.8 64.4 64.0 64.9 65.7 61.0 64.1 65.5 68.6 66.6 65.7 65.1 70.0 ;
次のステートメントは、身長の母集団の平均、標準偏差および分散に対する信頼限界を作成します。
title 'Analysis of Female Heights'; ods select BasicIntervals; proc univariate data=Heights cibasic; var Height; run;
CIBASICオプションは、平均、標準偏差および分散に対する信頼限界を要求します。たとえば、出力4.9.1 は、母集団平均に対する95%信頼区間がであることを示しています。ODS SELECTステートメントは出力を"BasicIntervals"テーブルに制限します。ODSテーブル名のセクションを参照してください。
出力4.9.1の信頼限界は身長が正規分布であることを前提にしているため、この前提を確認してからこれらの信頼限界を使用する必要があります。 UNIVARIATEプロシジャでの正規性のShapiro-Wilk検定の詳細は、Shapiro-Wilk統計量のセクションを参照してください。正規性検定の使用例は、例4.19を参照してください。
デフォルトでは、CIBASICオプションで作成される信頼限界は95%信頼区間です。CIBASICオプションの後にかっこで囲んでALPHA=オプションを使用することにより、異なる水準の信頼限界を要求できます。次のステートメントは90%信頼限界を作成します。
title 'Analysis of Female Heights'; ods select BasicIntervals; proc univariate data=Heights cibasic(alpha=.1); var Height; run;
90%信頼限界を出力4.9.2に表示します。
これらの限界の計算に使用される式については、正規分布のパラメータに対する信頼限界のセクションを参照してください。
この例のサンプルプログラムuniex07.sasは、Base SASソフトウェアのSASサンプルライブラリに含まれています。