QQPLOTステートメントは、Q-Qプロットを作成し、並べ替えられた変数値を指定した理論分布の分位点と比較します。データ分布が理論分布に一致する場合、プロットの点は線形パターンを形成します。したがって、Q-Q プロットを使うと、理論分布に測定値の組み合わせのモデルがどの程度当てはまっているかを判定することができます。
Q-Qプロットは、PROBPLOTステートメントで作成できる確率プロットに似ています。確率プロットがパーセント点を視覚的に推定することに適しているのに対し、Q-Qプロットは分布パラメータを視覚的に推定することに適しています。
QQPLOTステートメントは、UNIVARIATEプロシジャ内でいくつでも使用できます。QQPLOTステートメントの構成要素は次のとおりです。
表4.22は理論分布を要求するための1次オプションの一覧です。これらの分布の詳細は、確率プロットとQ-Qプロットの分布のセクションを参照してください。
表4.22: 理論分布の1次オプション
オプション |
説明 |
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必須のALPHA= / BETA= beta-optionsで指定した形状パラメータおよびのベータQ-Qプロットを指定 |
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指数Q-Qプロットを指定 |
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必須のALPHA= gamma-optionで指定した形状パラメータのガンマQ-Qプロットを指定 |
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Gumbel Q-Qプロットを指定 |
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必須のSIGMA= lognormal-optionで指定した形状パラメータの対数正規Q-Qプロットを指定 |
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正規Q-Qプロットを指定 |
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必須のALPHA= Pareto-optionで指定した形状パラメータの一般化パレートQ-Qプロットを指定 |
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必須のALPHA= power-optionで指定した形状パラメータのべき関数Q-Qプロットを指定 |
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レイリーQ-Qプロットを指定 |
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必須のC= Weibull-optionで指定した形状パラメータcの3パラメータWeibull Q-Qプロットを指定 |
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2パラメータWeibull Q-Qプロットを指定 |
表4.23に、分布のパラメータの指定と分布参照線の表示の制御を行う、2次オプションの一覧を示します。これらのオプションは、分布キーワードの後にかっこで囲んで指定します。たとえば、分布参照線付きの正規Q-Qプロットを要求する場合、次のようなNORMALオプションを指定します。
proc univariate; qqplot Length / normal(mu=10 sigma=0.3 color=red); run;
MU= / SIGMA= normal-optionsでは平均がで標準偏差がの正規分布に対応する分布参照線を表示し、COLOR= normal-optionでは線の色を指定します。
表4.23: 分布参照線の2次オプション
オプション |
説明 |
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すべての分布で使用されるオプション |
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(分布の)参照線の色を指定 |
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(分布の)参照線の種類を指定 |
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(分布の)参照線の幅を指定 |
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beta-options |
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必須の形状パラメータを指定 |
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必須の形状パラメータを指定 |
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分布参照線のを指定 |
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分布参照線のを指定 |
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exponential-options |
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分布参照線のを指定 |
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分布参照線のを指定 |
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gamma-options |
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必須の形状パラメータを指定 |
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連続推定値の変化を指定(その値でのNewton-Raphson近似が終了) |
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の初期値(Newton-Raphson近似が の場合)を指定 |
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Newton-Raphson近似がの場合の反復の最大数を指定 |
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分布参照線のを指定 |
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分布参照線のを指定 |
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Gumbel-options |
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分布参照線のを指定 |
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分布参照線のを指定 |
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lognormal-options |
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必須の形状パラメータを指定 |
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分布参照線の傾きを指定 |
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分布参照線のを指定 |
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分布参照線のを指定(参照線の傾きは) |
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normal-options |
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分布参照線のを指定 |
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分布参照線のを指定 |
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Pareto-options |
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必須の形状パラメータを指定 |
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分布参照線のを指定 |
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分布参照線のを指定 |
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power-options |
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必須の形状パラメータを指定 |
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分布参照線のを指定 |
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分布参照線のを指定 |
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Rayleigh-options |
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分布参照線のを指定 |
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分布参照線のを指定 |
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Weibull-options |
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必須形状パラメータcを指定 |
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分布参照線のを指定 |
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分布参照線のを指定 |
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Weibull2-options |
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分布参照線のを指定(参照線の傾きは) |
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分布参照線のを指定(参照線の切片は) |
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分布参照線の傾きを指定 |
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既知の下限しきい値を指定 |
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Weibull-options |
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必須形状パラメータcを指定 |
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反復履歴とオプティマイザの詳細に関するテーブルを要求 |
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Newton-Raphson近似がの場合の反復の最大数を指定 |
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分布参照線のを指定 |
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分布参照線のを指定 |
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Weibull2-options |
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分布参照線のを指定(参照線の傾きは) |
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反復履歴とオプティマイザの詳細に関するテーブルを要求 |
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Newton-Raphson近似がの場合の反復の最大数を指定 |
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分布参照線のを指定(参照線の切片は) |
|
分布参照線の傾きを指定 |
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既知の下限しきい値を指定 |
表4.24はQ-Qプロットを拡張するための一般オプションの要約です。
表4.24: 一般グラフオプション
オプション |
説明 |
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一般グラフオプション |
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グリッドを作成 |
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水平軸に垂直な参照線を指定 |
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HREF=で指定した参照線のラベルを指定 |
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HREF=で指定した参照線のラベルの垂直位置を指定 |
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水平軸のラベルを抑制 |
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垂直軸のラベルを抑制 |
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垂直軸の目盛りおよび目盛りラベルを抑制 |
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非線形のパーセント点軸を表示 |
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理論分位点をパーセント点に置き換え |
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水平軸と垂直軸を切り替え |
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プロットを正方形の枠の中に表示 |
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垂直軸にラベルを指定 |
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垂直軸に垂直な参照線を指定 |
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VREF=で指定した参照線のラベルを指定 |
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VREF=で指定した参照線のラベルの水平位置を指定 |
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従来的なグラフ出力のオプション |
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ANNOTATEのデータセットを指定 |
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軸の色を指定 |
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枠の色を指定 |
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グリッド線の色を指定 |
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HREF=で指定した参照線の色を指定 |
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STATREF=で指定した参照線の色を指定 |
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テキストの色を指定 |
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VREF=で指定した参照線の色を指定 |
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グラフカタログ内のプロットに対する説明を指定 |
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テキストのソフトウェアフォントを指定 |
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枠外の領域で使用されるテキストの高さを指定 |
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水平軸の小目盛りの数を指定 |
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枠領域内のテキストに対してソフトウェアフォントを指定 |
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枠領域内のテキストの高さを指定 |
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グリッド線の種類を指定 |
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HREF=で指定した参照線の線の種類を指定 |
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STATREF=で指定した参照線の線の種類を指定 |
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VREF=で指定した参照線の線の種類を指定 |
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グラフカタログ内のプロットに対して名前を指定 |
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プロット領域の周囲の枠の表示を抑制 |
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パーセント点を表す軸の小目盛りを要求 |
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垂直軸のAXISステートメントを指定 |
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垂直軸の小目盛りの数を指定 |
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軸と枠の線の太さを指定 |
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グリッド線の太さを指定 |
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ODS Graphics出力のオプション |
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プロットに表示するフットノートを指定 |
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プロットに表示するセカンダリフットノートを指定 |
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プロットに表示するタイトルを指定 |
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プロットに表示するセカンダリタイトルを指定 |
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比較プロットのオプション |
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ANNOTATE=データセットで要求された注釈をキーセルに対してのみ適用 |
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行ラベルの枠を塗りつぶす色を指定 |
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列ラベルの枠を塗りつぶす色を指定 |
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度数のバーの割合の色を指定 |
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タイルの間隔を指定 |
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比較Q-Qプロットの列数を指定 |
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比較Q-Qプロットの行数を指定 |
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その他のオプション |
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Q-Qプロットグループの目次エントリを指定 |
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パーセント点の計算時に標本サイズを調整 |
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パーセント点の計算時に順位を調整 |
QQPLOTステートメントのoptionsの詳細は次のとおりです。†マークが付けられたオプションは、従来的なグラフを作成する場合にのみ適用できます。すべてのプロットステートメントに共通するオプションの詳細は、共通オプションのリファレンスのセクションを参照してください。