UNIVARIATEプロシジャ

例4.28 正規分位点プロットの作成

この例は正規分位点プロットの作成方法を示しています。あるエンジニアが鋼板に空けた穴の間の距離の分布を分析しています。次のステートメントは50枚の鋼板に空けた2つの穴の間の距離の測定値を、変数Distanceの値としてデータセットSheetsに保存します。

data Sheets;
   input Distance @@;
   label Distance = 'Hole Distance (cm)';
   datalines;
 9.80 10.20 10.27  9.70  9.76
10.11 10.24 10.20 10.24  9.63
 9.99  9.78 10.10 10.21 10.00
 9.96  9.79 10.08  9.79 10.06
10.10  9.95  9.84 10.11  9.93
10.56 10.47  9.42 10.44 10.16
10.11 10.36  9.94  9.77  9.36
 9.89  9.62 10.05  9.72  9.82
 9.99 10.16 10.58 10.70  9.54
10.31 10.07 10.33  9.98 10.15
;

エンジニアは距離の分布が正規分布であるかどうかを確かめることにしました。次のステートメントは、出力4.28.1に示すDistanceのQ-Qプロットを作成します。

title 'Normal Quantile-Quantile Plot for Hole Distance';
ods graphics on;
proc univariate data=Sheets noprint;
   qqplot Distance / odstitle = title;
run;

このプロットは、並べ替えられたDistanceの値を正規分布の分位点と比較しています。点のパターンの線形によって、測定値が正規分布であることがわかります。なお、デフォルトでは正規Q-Qプロットが作成されます。

出力4.28.1: Distanceの正規Q-Qプロット

Distanceの正規Q-Qプロット


この例のサンプルプログラムuniex17.sasは、Base SASソフトウェアのSASサンプルライブラリに含まれています。