PROC UNIVARIATEステートメントのPLOTSオプションは、基本要約プロットのいくつかを要求します。PLOTSオプションで作成されるプロットの詳細については、ラインプリンタプロットの作成セクションを参照してください。この例は、UNIVARIATEプロシジャでPLOTオプションをBY処理とともに使用する方法を示しています。
ある調査員は、3つの異なる測定サイトの大気汚染データから成るデータセットを分析しています。次のステートメントにより作成されるデータセットAirPoll
には、サイト番号およびオゾンレベルを表す変数、Site
およびOzone
が含まれています。
data AirPoll (keep = Site Ozone); label Site = 'Site Number' Ozone = 'Ozone level (in ppb)'; do i = 1 to 3; input Site @@; do j = 1 to 15; input Ozone @@; output; end; end; datalines; 102 4 6 3 4 7 8 2 3 4 1 3 8 9 5 6 134 5 3 6 2 1 2 4 3 2 4 6 4 6 3 1 137 8 9 7 8 6 7 6 7 9 8 9 8 7 8 5 ;
次のステートメントはAirPoll
データセットに各サイトの基本プロットを作成します。
ods graphics off; ods select Plots SSPlots; proc univariate data=AirPoll plot; by Site; var Ozone; run;
ODS GRAPHICS OFFステートメントがPROCステートメントの前に指定されている場合、ODS Graphicsは無効化され、PLOTSオプションでは従来のラインプリンタプロットを生成します。PLOTSオプションは、各サイトでのOzone
変数に対する幹葉プロット、箱ひげ図および正規確率プロットを作成します。BYステートメントが指定されているため、オゾンレベルをサイト間で比較する、横に並べた箱ひげ図も作成されます。なお、AirPoll
はSite
順に並べ替えられます。一般的にデータセットは、SORTプロシジャを使用してBY変数順に並べ替える必要があります。ODS SELECTステートメントは出力を"Plots"テーブルと"SSPlots"テーブルに制限します。ODSテーブル名のセクションを参照してください。オプションで、PLOTSIZE=nオプションを指定し、プロットで使用するおおよその行数(8行からページサイズまで)を制御できます。
出力4.5.1から出力4.5.3は、各BYグループに対して作成されるプロットを示しています。出力4.5.4は、Ozone
値をサイト間で比較する、横に並べた箱ひげ図を示しています。
出力4.5.1: BYグループSite = 102に対するOzoneのプロット
Analysis of Score Changes |
Stem Leaf # Boxplot 9 0 1 | 8 00 2 | 7 0 1 +-----+ 6 00 2 | | 5 0 1 | | 4 000 3 *--+--* 3 000 3 +-----+ 2 0 1 | 1 0 1 | ----+----+----+----+ Normal Probability Plot 9.5+ *++++ | * * ++++ | * +++++ | * *+++ 5.5+ +*++ | **+* | * *+*+ | *++++ 1.5+ *++++ +----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+ -2 -1 0 +1 +2 |
出力4.5.2: BYグループSite = 134に対するOzoneのプロット
Analysis of Score Changes |
Stem Leaf # Boxplot 6 000 3 | 5 0 1 +-----+ 4 000 3 | | 3 000 3 *--+--* 2 000 3 +-----+ 1 00 2 | ----+----+----+----+ Normal Probability Plot 6.5+ * * ++*+++ | * ++++++ | **+*+++ | **+*+++ | *+*+*++ 1.5+ * ++*+++ +----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+ -2 -1 0 +1 +2 |
出力4.5.3: BYグループSite = 137に対するOzoneのプロット
Analysis of Score Changes |
Stem Leaf # Boxplot 9 000 3 | 8 | 8 00000 5 +-----+ 7 | + | 7 0000 4 +-----+ 6 | 6 00 2 | 5 5 0 1 0 ----+----+----+----+ Normal Probability Plot 9.25+ * *++++* | ++++ | * ** *+*+ | ++++ 7.25+ * * **++ | +++++ | *++* | ++++ 5.25+ +++* +----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+ -2 -1 0 +1 +2 |
出力4.5.4: すべてのBYグループに対する横に並べた箱ひげ図
Analysis of Score Changes |
| 9 + | | | | | | | | | | | 8 + | *-----* | | | | | | | + | | | | | 7 + +-----+ +-----+ | | | | | | | | | | | | 6 + | | | | | | | | | | | | | | | | 5 + | | +-----+ 0 | | + | | | | | | | | | | | | | 4 + *-----* | | | | | | | | | | | + | | | | | | 3 + +-----+ *-----* | | | | | | | | | | | | 2 + | +-----+ | | | | | | | | | 1 + | | ------------+-----------+-----------+----------- Site 102 134 137 |
次のステートメントでは、ODS Graphicsを使用した基本プロットが作成されます。
ods graphics on; ods select Plots SSPlots; proc univariate data=AirPoll plot; by Site; var Ozone; run;
出力4.5.5から出力4.5.8は、ODS Graphicsを使用して作成されるプロットを示します。ラインプリンタの幹葉プロットはODS Graphics出力の水平ヒストグラムに置き換わったので注意してください。
注: PROBPLOTステートメントにNORMALオプションを指定して高解像度の正規確率プロットを作成できます。データ分布のモデル化セクションを参照してください。BOXPLOTプロシジャを使用すると、高解像度グラフを使用する箱ひげ図を作成できます。SAS/STAT 13.2 User's GuideのChapter 28: The BOXPLOT Procedureを参照してください。
この例のサンプルプログラムuniex04.sasは、Base SASソフトウェアのSASサンプルライブラリに含まれています。