この例は、例4.12で説明した位置の検定の特殊な応用である、ペアのデータに対する符号検定を実行します。
例4.4の講師は、大学の講座で行った2つのテストの結果に対する符号検定を実行しようと考えています。次のステートメントは基本統計量と位置の検定を要求します。
title 'Test Scores for a College Course'; ods select BasicMeasures TestsForLocation; proc univariate data=Score; var ScoreChange; run;
ODS SELECTステートメントは出力を"BasicMeasures"テーブルと"TestsForLocation"テーブルに制限します。ODSテーブル名のセクションを参照してください。講師は、ScoreChange
変数が正規分布や対称分布であるという前提を使用したくないため、符号検定を実行することにしました。符号検定のp値(0.7744)が大きいことは、テキスト結果の中央値の違いの証明としては不十分です。
出力4.13.1: ScoreChangeに対する符号検定
Test Scores for a College Course |
Basic Statistical Measures | |||
---|---|---|---|
Location | Variability | ||
MEAN | -3.08333 | Std Deviation | 13.33797 |
Median | -3.00000 | Variance | 177.90152 |
Mode | -5.00000 | Range | 51.00000 |
Interquartile Range | 10.50000 |
Note: The mode displayed is the smallest of 2 modes with a count of 2. |
この例のサンプルプログラムuniex03.sasは、Base SASソフトウェアのSASサンプルライブラリに含まれています。