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Q-Qプロットを使用した位置パラメータと尺度パラメータの推定

PROBPLOTステートメントまたはQQPLOTステートメントで分布の位置パラメータおよび尺度パラメータを指定した場合(またはこれらのパラメータの推定値を要求した場合)、対角方向の分布参照線がプロットに表示されます (ただし、2パラメータWeibull分布の場合は、尺度パラメータおよび形状パラメータを指定または推定したときに表示されます)。この線と点のパターンが一致すれば、これらのパラメータによる分布が適合しています。

Q-Qプロットの点のパターンが線形である場合、切片および傾きによって位置パラメータと尺度パラメータを推定できます (ただし、2パラメータWeibull分布の場合は、切片および傾きは尺度パラメータと形状パラメータに関連します)。

表4.35は、指定したパラメータによって線の切片と傾きがどのように決まるかを示しています。切片と傾きは、Q-Qプロットで使用されている水平軸の分位点スケールに基づきます。

表4.35: 分布参照線の切片と傾き

 

パラメータ

線形パターン

分布

位置

尺度

形状

切片

傾き

BETA

$\theta $

$\sigma $

$\alpha $ , $\beta $

$\theta $

$\sigma $

指数

$\theta $

$\sigma $

 

$\theta $

$\sigma $

GAMMA

$\theta $

$\sigma $

$\alpha $

$\theta $

$\sigma $

Gumbel

$\mu $

$\sigma $

 

$\mu $

$\sigma $

対数正規

$\theta $

$\zeta $

$\sigma $

$\theta $

$\exp (\zeta )$

正規

$\mu $

$\sigma $

 

$\mu $

$\sigma $

一般化パレート

$\theta $

$\sigma $

$\alpha $

$\theta $

$\sigma $

べき関数

$\theta $

$\sigma $

$\alpha $

$\theta $

$\sigma $

レイリー

$\theta $

$\sigma $

 

$\theta $

$\sigma $

Weibull (3パラメータ)

$\theta $

$\sigma $

C

$\theta $

$\sigma $

Weibull (2パラメータ)

$\theta _0$ (既知)

$\sigma $

C

$\log (\sigma )$

$\frac{1}{c}$


たとえば、MU=3およびSIGMA=2をNORMALオプションで指定すると、切片が3で傾きが2の線が要求されます。SIGMA=1およびC=2をWEIBULL2オプションで指定すると、切片が$\log (1) = 0$ で傾きが$\frac{1}{2}$の線が要求されます。LOGNORMALおよびWEIBULL2オプションによる確率プロットでは、SLOPE=オプションを使用して傾きを直接指定できます。 つまり、LOGNORMALオプションの場合、THETA= $\theta _0$およびSLOPE=$\exp (\zeta _0)$を指定すると、THETA= $\theta _0$およびZETA= $\zeta _0$を指定した場合と同じ線が表示されます。WEIBULL2オプションの場合、SIGMA= $\sigma _0$およびSLOPE= $\frac{1}{c_0}$を指定すると、SIGMA= $\sigma _0$およびC= $c_0$を指定した場合と同じ線が表示されます。