この例は比較ヒストグラムの作成方法を示しています。1225個の電界効果トランジスタの実効チャネル長(ミクロン)が測定されています。チャネル長(Length
)はChannel
という名前のデータセットに格納されており、出力4.15.1はそのリストの一部です。
次のステートメントは、ロットの供給元を無視したLength
のヒストグラムを要求します。
title 'Histogram of Length Ignoring Lot Source'; ods graphics on; proc univariate data=Channel noprint; histogram Length / odstitle = title; run;
生成されるヒストグラムは出力4.15.2に示されています。
出力4.15.2の最大値(モード)がロットの供給元に関連しているかどうかを調べるため、Lot
を分類変数に使用して比較ヒストグラムを作成できます。次のステートメントは出力4.15.3に示したヒストグラムを作成します。
title 'Comparative Analysis of Lot Source'; proc univariate data=Channel noprint; class Lot; histogram Length / nrows = 3 odstitle = title; run;
CLASSステートメントは分類変数Lot
の水準(重複しない値)ごとの比較を要求します。HISTOGRAMステートメントは変数Length
の比較ヒストグラムを要求します。NROWS=オプションは比較ヒストグラムのパネル当たりの行数を指定します。デフォルトでは、比較ヒストグラムは各パネルに2行で表示されます。
出力4.15.3によって、Length
の分布は平均が移動している点を除いて似ていることがわかります。
この例のサンプルプログラムuniex09.sasは、Base SASソフトウェアのSASサンプルライブラリに含まれています。