この例は例4.9の続きで、スチューデントの検定、符号検定およびWilcoxonの符号付き順位検定の3つの位置の検定の実行方法を示しています。これらの検定の詳細は位置の検定のセクションで説明しています。
次のステートメントは、例4.9で説明したHeightsデータセットを使用して位置の検定を実行します。データは成人女性の身長で構成されているため、調査員は母集団の平均がデフォルトの値である0インチに等しいかどうかを検定しようとは考えていません。代わりに、平均が66インチに等しいかどうかを検定しようと考えています。次のステートメントは帰無仮説を検定します。
title 'Analysis of Female Height Data'; ods select TestsForLocation LocationCounts; proc univariate data=Heights mu0=66 loccount; var Height; run;
ODS SELECTステートメントは出力を"TestsForLocation"テーブルと"LocationCounts"テーブルに制限します。ODSテーブル名のセクションを参照してください。MU0=オプションは、位置の検定に使用するの帰無仮説の値を指定します。デフォルトでは、です。LOCCOUNTオプションは、66インチより大きいオブザベーション数、66インチに等しくないオブザベーション数および66インチより小さいオブザベーション数のテーブルを作成します。
出力4.12.1に位置の検定の結果が示されています。3つの検定はすべて有意性が高いため、調査員は平均が66インチであるという帰無仮説を棄却します。
この例のサンプルプログラムuniex07.sasは、Base SASソフトウェアのSASサンプルライブラリに含まれています。
Analysis of Female Height Data |
Tests for Location: Mu0=66 | ||||
---|---|---|---|---|
Test | Statistic | p Value | ||
Student's t | t | -5.67065 | Pr > |t| | <.0001 |
Sign | M | -20 | Pr >= |M| | <.0001 |
Signed Rank | S | -849 | Pr >= |S| | <.0001 |
Location Counts: Mu0=66.00 | |
---|---|
Count | Value |
Num Obs > Mu0 | 16 |
Num Obs ^= Mu0 | 72 |
Num Obs < Mu0 | 56 |