この例は、要約統計量を出力データセットに保存する方法を示しています。次のステートメントはBeltsという名前のデータセットを作成します。このデータセットには、50個の自動車用シートベルトのサンプルの破壊強度(Strength)と幅(Width)が含まれます。
data Belts; label Strength = 'Breaking Strength (lb/in)' Width = 'Width in Inches'; input Strength Width @@; datalines; 1243.51 3.036 1221.95 2.995 1131.67 2.983 1129.70 3.019 1198.08 3.106 1273.31 2.947 1250.24 3.018 1225.47 2.980 1126.78 2.965 1174.62 3.033 1250.79 2.941 1216.75 3.037 1285.30 2.893 1214.14 3.035 1270.24 2.957 1249.55 2.958 1166.02 3.067 1278.85 3.037 1280.74 2.984 1201.96 3.002 1101.73 2.961 1165.79 3.075 1186.19 3.058 1124.46 2.929 1213.62 2.984 1213.93 3.029 1289.59 2.956 1208.27 3.029 1247.48 3.027 1284.34 3.073 1209.09 3.004 1146.78 3.061 1224.03 2.915 1200.43 2.974 1183.42 3.033 1195.66 2.995 1258.31 2.958 1136.05 3.022 1177.44 3.090 1246.13 3.022 1183.67 3.045 1206.50 3.024 1195.69 3.005 1223.49 2.971 1147.47 2.944 1171.76 3.005 1207.28 3.065 1131.33 2.984 1215.92 3.003 1202.17 3.058 ;
次のステートメントは要約統計量を含む2つの出力データセットを作成します。
proc univariate data=Belts noprint; var Strength Width; output out=Means mean=StrengthMean WidthMean; output out=StrengthStats mean=StrengthMean std=StrengthSD min=StrengthMin max=StrengthMax; run;
OUTPUTステートメントを指定する場合、VARステートメントも指定する必要があります。1つのプロシジャステートメントで複数のOUTPUTステートメントを使用できます。OUTPUTステートメントごとに、OUT=オプションで指定した名前の新しいデータセットが作成されます。この例では、2つのデータセットMeansおよびStrengthStatsが作成されます。Meansのリストは出力4.7.1、StrengthStatsのリストは出力4.7.2を参照してください。
Analysis of Speeding Data |
Obs | StrengthMean | WidthMean |
---|---|---|
1 | 1205.75 | 3.00584 |
Analysis of Speeding Data |
Obs | StrengthMean | StrengthSD | StrengthMax | StrengthMin |
---|---|---|---|---|
1 | 1205.75 | 48.3290 | 1289.59 | 1101.73 |
OUT=オプションの後にキーワード=名前を指定することにより、要約統計量が出力データセットに保存されます。前のステートメントで、最初のOUTPUTステートメントではキーワードMEANの後に、名前StrengthMeanおよびWidthMeanが指定されています。2番目のOUTPUTステートメントではキーワードMEAN、STD、MAX、MINが指定され、それぞれの名前としてStrengthMean、StrengthSD、StrengthMax、StrengthMinが指定されています。
キーワードは出力データセットに保存される統計量を指定し、名前は新しい変数の名前を決定します。キーワードの後のリストの最初の名前には、VARステートメントのリストの最初の変数に対するその統計量が含まれます。2番目の名前には、VARステートメントの2番目の変数に対するその統計量が含まれます。
データセットMeansでは、Strengthの平均がStrengthMeanという名前の変数に格納され、Widthの平均がWidthMeanという名前の変数に格納されています。データセットStrengthStatsでは、Strengthの平均、標準偏差、最大値、最小値が、それぞれ、変数StrengthMean、StrengthSD、StrengthMax、StrengthMinに格納されています。
OUT=出力データセットの詳細は、OUTPUTステートメントのOUT=出力データセットのセクションを参照してください。
この例のサンプルプログラムuniex06.sasは、Base SASソフトウェアのSASサンプルライブラリに含まれています。