TABLESステートメントは、一元からn元度数表およびクロス集計表と、それらの表に含める統計量を要求します。
TABLESステートメントを省略した場合、FREQプロシジャは、他のステートメントでリストされているすべてのデータセット変数の一元度数表を作成します。
TABLESステートメントでは次の変数が必要となります。
作成する度数表およびクロス集計表を指定します。1つの変数名、または複数の変数名をアスタリスク(*)で区切って指定します。一元の度数表を作成したい時には、変数を1つ指定し、 二元クロス集計表を作成したい時には、2つの変数をアスタリスク(*)で区切ります。多元クロス表(n元表、ここでn>2)を要求するには、必要となる数の変数をアスタリスク(*)で区切ります。これらの変数の重複しない値により、表の行、列、および層が構成されます。1つの多元クロス表の要求には、最大で50個の変数を含めることができます。
二元から多元までのクロス表では、最後の変数の値がクロス集計表の列を、最後から2つ目の変数の値が行を、それぞれ構成します。また、その他の変数の各水準(または水準の組み合わせ)が層を構成します。FREQプロシジャを使用すると、各階層ごとにクロス集計表が作成されます。たとえば、TABLESステートメントでA
*B
*C
*D
を指定した場合、k個の表が作成されます。ここで、kは変数A
と変数B
の各値の異なる組み合わせの数になります。 各表では、変数C
の値が表の端に縦方向にリストされ、変数D
の値が表の最上部に横方向にリストされます。
FREQプロシジャでは、複数のTABLESステートメントを使用することができます。この時、データを FREQプロシジャでは、1つのデータパスにて要求されたテーブルはすべて作成されるため、実質的に効率性が失われることはありません。また、1つのTABLESステートメントで、複数の表を指定することも可能です。 複数の表を簡潔に指定するには、いくつかの変数をかっこで囲み、ほかの変数または変数の組み合わせと結合します。複数の表をまとめて指定する例を、表3.8に示します。
表3.8: 複数の表をまとめて指定する例
まとめて指定する場合 |
個別に指定する場合 |
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( |
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( |
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( |
|
TABLESステートメントの変数は、DATA=入力データセットに含まれている1つまたは複数の変数になります。これらの変数は、文字変数または数値変数のどちらでもかまいませんが、FREQプロシジャはそれらをカテゴリ変数として取り扱います。FREQプロシジャは、TABLES変数のフォーマットされた値を使用して、カテゴリ変数の水準を決定します。このため、FORMATステートメントを使って変数に出力形式を割り当てると、FREQプロシジャは、変数値をフォーマットした後で、オブザベーションを度数表やクロス集計表へと分割します。詳細は、Base SAS Procedures GuideにあるFORMATプロシジャの説明や、SAS Formats and Informats: ReferenceにあるFORMATステートメントとSAS出力形式の説明を参照してください。
FORMATプロシジャを使用して、欠損値と非欠損値を1つのカテゴリへと結合するようなユーザー定義出力形式を作成する場合、FREQプロシジャは、そのユーザー定義出力形式でフォーマットされた値のカテゴリ全体を欠損値として扱います。詳細は、出力形式を使用したグループ化のセクションを参照してください。
デフォルトでは、度数表やクロス集計表は、文字変数および数値変数の両方の値を内部的な(フォーマットされていない)変数値に基づいて昇順でリストします。表にリストされる値の順序を変更するには、PROC FREQステートメントにORDER=オプションを指定します。 フォーマットされた値に基づいて昇順で値をリストするには、ORDER=FORMATTEDを指定します。
オプションを指定せずに変数の一元度数表を要求すると、FREQプロシジャは、各変数値の度数、累積度数、合計度数に対するパーセンテージ、累積パーセンテージを生成します。オプションを指定せずに二元からn元のクロス集計表を要求すると、FREQプロシジャは、セル度数、合計度数に対するセルのパーセンテージ、行度数に対するセルのパーセンテージ、列度数に対するセルのパーセンテージを含むクロス集計表を作成します。 FREQプロシジャは、欠損値を含んでいるオブザベーションを表から除外しますが、欠損値を含んでいるオブザベーションの合計度数を各表の下に表示します。
表3.9に、TABLESステートメントで使用できるoptionsとその概要を示します。optionの説明はアルファベット順に示されています。
表3.9: TABLESステートメントのオプション
オプション |
説明 |
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統計解析の制御 |
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分類の一致の検定と統計量を要求 |
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連関性の検定や統計量を要求 |
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信頼限界の信頼水準を設定 |
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二項比率、信頼限界、検定を要求 |
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一元表を対象とします。 |
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カイ2乗検定とカイ2乗統計量を要求 |
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MEASURES統計量の信頼限界を要求 |
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Cochran-Mantel-Haenszel統計量を要求 |
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CMH補正統計量、調整済みオッズ比、 |
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調整済み相対リスクを要求 |
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CMH補正および行平均スコア(ANOVA)統計量、 |
|
調整済みオッズ比、調整済み相対リスクを要求 |
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よりも大きな表の場合にFisherの正確検定を要求 |
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質的交互作用のGail-Simon検定を要求 |
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Jonckheere-Terpstra検定を要求 |
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連関性の統計量を要求 |
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欠損値を非欠損値として取り扱う |
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表のオッズ比を要求 |
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ポリコリック相関を要求 |
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表の相対リスクを要求 |
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表の場合にリスクとリスク差を要求 |
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行および列のスコアの種類を指定 |
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Cochran-Armitageの傾向検定を要求 |
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追加の表情報の制御 |
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カイ2乗統計量に対する各セルの寄与分を表示 |
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累積列パーセンテージを表示 |
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期待値からのセル度数の偏差を表示 |
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期待されるセル度数を表示 |
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欠損値度数を表示 |
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CROSSLIST 表にPearson残差を表示 |
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カッパ係数の重みを表示 |
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行スコアおよび列スコアを表示 |
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変数水準のすべての可能な組み合わせを |
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CROSSLIST表に標準化残差を表示 |
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n元表(n>2)の合計度数に対するパーセンテージを表示 |
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表示される出力を制御 |
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クロス集計表のコンテンツラベルを指定 |
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クロス集計表をODS列形式で表示 |
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クロス集計表の度数の出力形式を設定 |
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二元からn元表をリスト形式で表示 |
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一元表に表示する水準の最大数を指定 |
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列パーセンテージの表示を抑制 |
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累積度数およびパーセンテージの表示を抑制 |
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度数の表示を抑制 |
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パーセンテージの表示を抑制 |
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クロス集計表は表示せずに統計量を表示 |
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行パーセンテージの表示を抑制 |
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カイ2乗検定のログの警告メッセージの表示を抑制 |
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統計グラフの表示 |
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ODS Graphicsを使ったプロットを要求 |
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出力データセットの作成 |
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度数カウントを含める出力データセットを指定 |
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累積度数およびパーセンテージを |
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一元表の出力データセットに含める |
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出力データセットに期待度数を含めるよう要求 |
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行、列、二元表のパーセンテージを |
|
出力データセットに含める |
TABLESステートメントでは次のoptionsを使用できます。
正方形の表に対して、分類の一致の検定と統計量を要求します。このオプションでは、単純カッパ係数および重み付きカッパ係数(とその標準誤差および信頼限界)を提供します。多元表の場合、AGREEオプションでは、全体的な単純カッパ係数および重み付きカッパ係数を(その標準誤差および信頼限界とともに)作成し、それらのカッパ係数が複数の層に渡って等しいかどうかの検定を行います。このオプションでは、表にはMcNemarの検定を提供し、2つ以上の応答カテゴリ(水準)を持つ正方形の表にはBowkerの対称性検定を提供します。応答カテゴリを2つ持つ多元表の場合、AGREEオプションでは CochranのQ検定も生成します。詳細は、一致の検定と統計量のセクションを参照してください。
一致の統計量は、列数が行数に等しい正方形の表についてのみ計算できます。重みがゼロのオブザベーションがあるために表の列数と行数が等しくならない場合、WEIGHTステートメントにZEROSオプションを指定することで、それらのオブザベーションを分析に含めることができます。詳細は、ゼロ行とゼロ列を含む表のセクションを参照してください。
TABLESステートメントにALPHA=オプションを指定することで、一致の信頼限界の水準を設定できます。デフォルトのALPHA=0.05は、95%の信頼限界を生成します。
TESTステートメントを指定して、単純カッパ係数および重み付きカッパ係数の漸近検定を要求できます。EXACTステートメントを指定して、(表の)McNemarの正確検定、および単純カッパ係数および重み付きカッパ係数の正確検定を要求できます。詳細は、正確な統計量のセクションを参照してください。
重み付きカッパ係数は、変数水準のペア間での相対的な一致に影響する、一致の重みを使用して計算されます。一致の重みの種類を指定したり、一致の重みを表示したりするためには、次の optionsを指定できます。
FREQプロシジャが重み付きカッパ係数の計算に使用する一致の重みを表示します。一致の重みは、変数水準のペア間での相対的な一致に影響します。デフォルトでは、FREQプロシジャは一致の重みのCicchetti-Allison形式を使用します。 WT=FCオプションが指定されている場合、プロシジャは一致の重みのFleiss-Cohen形式を使用します。詳細は、重み付きカッパ係数のセクションを参照してください。
重み付きカッパ係数のFleiss-Cohen一致の重みを要求します。デフォルトでは、FREQプロシジャは、重み付きカッパ係数の計算にCicchetti-Allisonの一致の重みを使用します。一致の重みは、変数水準のペア間での相対的な一致に影響します。詳細は、重み付きカッパ係数のセクションを参照してください。
CHISQ、MEASURES、およびCMHオプションにより生成される検定および統計量をすべて要求します。CMH1オプションまたはCMH2オプションを指定することで、計算されるCMH統計量の数を制御できます。
信頼限界の水準を指定します。の値は、0から1までの間である必要があります。信頼水準がである場合、信頼限界は%になります。デフォルトはALPHA=0.05で、95%の信頼限界を生成します。
このオプションは、TABLESステートメントで要求する信頼限界に適用されます。EXACTステートメントのALPHA=オプションは、EXACTステートメントのMCオプションを指定して要求した正確なp値のモンテカルロ推定値の信頼限界に適用されます。
一元表に対する二項検定を要求します。このオプションを指定する場合、デフォルトではFREQプロシジャが、二項比率の漸近標準誤差、漸近Waldおよび正確な(Clopper-Pearson)信頼限界、漸近等価性の検定を提供します。
BINOMIALオプションの後にかっこで囲んで指定できるbinomial-optionsには次のものがあります。LEVEL= binomial-optionは、比率の計算対象となる変数水準を特定します。このオプションを指定しない場合、FREQプロシジャは、一元表に現れる最初の水準の比率を計算します。P= binomial-optionは、二項検定の帰無仮説の比率を指定します。このオプションを指定しない場合、FREQプロシジャは二項検定の帰無仮説の比率として0.5を使用します。
また、binomial-optionsを指定することによっても、二項比率の追加の検定や信頼限界を要求できます。EQUIV、NONINF、SUP binomial-optionsは、それぞれ同等性、非劣性、優越性の検定を要求します。CL= binomial-optionは、二項比率の信頼限界を要求します。
二項比率の信頼限界の水準は、ALPHA=オプションで指定できます。デフォルトのALPHA=0.05は、95%の信頼限界を生成します。非劣性、優越性、および同等性の分析の一部として、FREQプロシジャでは、% (Schuirmann, 1999)の信頼係数を持つ帰無仮説ベースの同等性の限界を提供します。言い換えると、デフォルトのALPHA=0.05は、90%の同等性の限界を生成します。詳細は、非劣性の検定および同等性の検定のセクションを参照してください。
二項比率の正確検定を要求するには、EXACTステートメントにBINOMIALオプションを指定します。FREQプロシジャは、要求されたすべての二項検定の正確なp値を計算しますが、それには、BINOMIALオプションがデフォルトで生成する等価性の検定に加えて、非劣性、優越性、および同等性の検定を含められます。
詳細は、二項比率のセクションを参照してください。
表3.10に、binomial-optionsの一覧とその説明をまとめて示します。
表3.10: BINOMIALオプション
オプション |
説明 |
---|---|
連続性補正を要求 |
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変数水準を指定 |
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出力データセットに水準を含む |
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帰無仮説の比率を指定 |
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信頼限界を要求 |
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Agresti-Coull信頼限界を要求 |
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Blaker信頼限界を要求 |
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正確な(Clopper-Pearson)信頼限界を要求 |
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Jeffreys信頼限界を要求 |
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尤度比信頼限を要求 |
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ロジット信頼限界を要求 |
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正確なMid-p信頼限界を要求 |
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Wald信頼限界を要求 |
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Wilson (スコア)信頼限界を要求 |
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検定を要求 |
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同等性の検定を要求 |
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検定マージンを指定 |
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非劣性の検定を要求 |
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優越性の検定を要求 |
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検定分散を指定 |
binomial-optionsには次のオプションを指定できます。
二項比率の信頼限界を要求します。typesには信頼限界の種類を1つまたは複数指定できます。typeを1つだけを指定する場合、かっこで囲む必要はありません。FREQプロシジャは、"Binomial Confidence Limits"表に信頼限界を表示します。
ALPHA=オプションは、CL= binomial-optionで提供される信頼限界の水準を決定します。 デフォルトはALPHA=0.05で、二項比率の95%の信頼限界を生成します。
CL= binomial-optionは、二項検定を要求するかどうかにかかわらず指定できます。CL=で生成される信頼限界は、ユーザーが要求する検定に依存しないため、検定マージンの値(MARGIN= binomial-optionで指定可能)は使用しません。
CL= binomial-optionを指定しない場合、BINOMIALオプションでは"Binomial Proportion"表のWaldおよび正確な(Clopper-Pearson)信頼限界が表示されます。
typesには次を指定できます。
二項比率のAgresti-Coull信頼限界を要求します。詳細は、Agresti-Coull信頼限界のセクションを参照してください。
二項比率のBlaker信頼限界を要求します。詳細は、Blaker信頼限界のセクションを参照してください。
二項比率の正確な(Clopper-Pearson)信頼限界を要求します。詳細は、正確な(Clopper-Pearson)信頼限界のセクションを参照してください。
CL= binomial-optionを指定しない場合、FREQプロシジャは"Binomial Proportion"表のWaldおよび正確な(Clopper-Pearson)信頼限界を表示します。二項比率の正確検定を要求するには、EXACTステートメントにBINOMIALオプションを指定します。
二項比率のJeffreys信頼限界を要求します。詳細は、Jeffreys信頼限界のセクションを参照してください。
二項比率の尤度比信頼限界を要求します。詳細は、尤度比信頼限界のセクションを参照してください。
二項比率のロジット信頼限界を要求します。詳細は、ロジット信頼限界のセクションを参照してください。
正確なMid-p信頼限界を要求します。詳細は、Mid-p信頼限界のセクションを参照してください。
二項比率のWald信頼限界を要求します。詳細は、Wald信頼限界のセクションを参照してください。
CL=WALD(CORRECT)を指定すると、Wald信頼限界に連続性補正が含められます。CORRECT binomial-optionを指定すると、Wald信頼限界とWald検定の両方に連続性補正が含められます。
CL= binomial-optionを指定しない場合、FREQプロシジャは"Binomial Proportion"表のWaldおよび正確な(Clopper-Pearson)信頼限界を表示します。
二項比率のWilson信頼限界を要求します。これはスコア信頼限界とも呼ばれます。詳細は、Wilson (スコア)信頼限界のセクションを参照してください。
CL=WILSON(CORRECT)またはCORRECT binomial-optionを指定すると、Wilson信頼限界に連続性補正が含められます。
Wald信頼限界、Wald検定、Wilson信頼限界に連続性補正を含めます。
Wald信頼限界またはWilson信頼限界に個別に連続性補正を含めるには、それぞれCL=WALD(CORRECT)またはCL=WILSON(CORRECT) binomial-optionを指定します。
二項比率の同等性の検定を要求します。詳細は、同等性検定のセクションを参照してください。同等性の検定マージン、帰無仮説の比率、分散の種類を指定するには、それぞれMARGIN= 、P= 、およびVAR= binomial-optionsを使用します。正確な同等性の検定を要求するには、EXACTステートメントのBINOMIAL オプションを指定します。
二項比率の変数水準を指定します。level-numberを指定でき、それは、一元度数表に現れる水準の順序になります。つまり、level-valueを指定すると、それが変数水準のフォーマットされた値になります。level-numberは正の整数であることが必要です。level-valueは一重引用符で囲む必要があります。
デフォルトでは、FREQプロシジャは、一元度数表に現れる最初の変数水準の二項比率を計算します。
非劣性、優越性、同等性の検定でのマージンを指定します。これらの検定ではそれぞれ、NONINF 、SUP 、およびEQUIV binomial-optionsを指定することで要求できます。デフォルトは、MARGIN=0.2です。
非劣性の検定および優越性の検定では、MARGIN=オプションに単一のvalueを指定します。MARGIN= valueは正の数であることが必要です。valueには0から1までの数を指定できます。または、value1から100までのパーセント数を指定すると、FREQプロシジャがそのパーセント数を比率へと変換します。FREQプロシジャは、値1を1%として扱います。
非劣性の検定および優越性の検定では、検定限界が0から1までの間である必要があります。これらの限界は、帰無仮説の比率値(P= binomial-optionで指定可能)およびマージン値によって決定されます。非劣性の限界は、帰無仮説の比率からマージンを差し引いた値になります。デフォルトでは、帰無仮説の比率は0.5で、マージンは0.2であるため、非劣性の限界は0.3になります。優越性の限界は、帰無仮説の比率にマージンを加えた値であり、デフォルトでは0.7になります。
同等性の検定の場合、単一のMARGIN= valueを指定するか、またはlowerおよびupper値の両方を指定できます。単一のMARGIN= valueを指定する場合、前述したように、その値は正の数であることが必要です。同等性の検定に単一のMARGIN= valueを指定すると、FREQプロシジャは、下限マージンとして–valueを、上限マージンとしてvalueを検定に使用します。同等性の検定にlowerおよびupper値を指定する場合、-1から1までの間で比率を指定できます。または、-100から100の間の数字はパーセントでの指定になり、FREQプロシジャはそのパーセント数を比率へと変換します。lowerの値はupperの値よりも小さくする必要があります。
同等性の限界は0から1の間である必要があります。同等性の限界は、帰無仮説の比率値(P= binomial-optionで指定可能)およびマージン値によって決定されます。下側同等性限界は、帰無仮説の比率に下限マージンを加えた値になります。デフォルトでは、帰無仮説の比率は0.5で、下限マージンは–0.2であるため、下側同等性限界は0.3になります。上側同等性限界は、帰無仮説の比率に上限マージンを加えた値であり、デフォルトでは0.7になります。
二項比率の非劣性の検定を要求します。詳細は、非劣性検定のセクションを参照してください。非劣性の検定マージン、帰無仮説の比率、分散の種類を指定するには、それぞれMARGIN= 、P= 、およびVAR= binomial-optionsを使用します。正確な非劣性の検定を要求するには、EXACTステートメントのBINOMIAL オプションを指定します。
TABLESステートメントにBINOMIALオプションを指定するときFREQプロシジャが生成するすべてのODS出力データセットには、変数LevelNumber
およびLevelValue
が含まれます。OUTPUTステートメントにBINOMIALオプションを指定するときFREQプロシジャが生成する統計量出力データセットには、
OUTLEVELオプションでも、変数LevelNumber
およびLevelValue
が含まれます。
LevelNumber
およびLevelValue
変数は、FREQプロシジャが二項比率を計算するための分析変数水準を特定します。LevelNumber
の値は、一元度数表における水準の順序です。LevelValue
の値は、その水準のフォーマットされた値です。OUTLEVEL binomial-optionは、LEVEL=
binomial-optionを付けても付けなくても指定できます。
二項検定の帰無仮説の比率を指定します。帰無仮説の比率valueは正の数であることが必要です。valueには0から1までの数を指定できます。または、valueには1から100までのパーセント数を指定でき、FREQプロシジャがそのパーセント数を比率へと変換します。FREQプロシジャは、値1を1%として扱います。 デフォルトは、P=0.5です。
は、二項比率の優越性の検定を要求します。詳細は、優越性の検定のセクションを参照してください。優越性の検定マージン、帰無仮説の比率、分散の種類を指定するには、それぞれMARGIN= 、P= 、およびVAR= binomial-optionsを使用します。正確な優越性の検定を要求するには、EXACTステートメントのBINOMIAL オプションを指定します。
非劣性、優越性、同等性のWald検定で使用する分散の種類を指定します。VAR=SAMPLEを指定すると、FREQプロシジャは標本比率を使用して分散推定値を計算します。VAR=NULLを指定すると、FREQプロシジャは帰無仮説の比率(P= binomial-optionで指定可能)を使用して、検定に基づく分散を計算します。詳細は、非劣性の検定および同等性の検定のセクションを参照してください。デフォルトは、VAR=SAMPLEです。
クロス集計表におけるPearsonのカイ2乗統計量に対する、表のセルごとの寄与分を表示します。セルのカイ2乗は、として計算されます。ここで、frequencyは表セル度数(カウント)であり、expectedは期待されるセル度数になります。期待されるセル度数は、行変数と列変数が独立であるという帰無仮説の下で計算されます。 詳細は、二元表に対するPearsonカイ2乗検定のセクションを参照してください。このオプションは、一元表またはリスト形式の表(LISTオプションで要求可能)には無効です。
等質性または独立性のカイ2乗検定、およびカイ2乗統計量に基づく連関性の統計量を要求します。 二元表の場合、カイ2乗検定には、Pearsonカイ2乗、最尤比カイ2乗、Mantel-Haenszelカイ2乗検定が含まれます。カイ2乗統計量には、ファイ係数、一致係数、CramérのVが含まれます。表の場合、CHISQオプションを使用すると、Fisherの正確検定および連続性補正カイ2乗統計量も提供されます。詳細は、カイ2乗検定と統計量のセクションを参照してください。
一元表の場合、CHISQオプションを指定すると、Pearsonカイ2乗適合度検定が計算されます。CHISQオプションの後にLRCHI chisq-optionをかっこで囲んで指定しても、一元表での尤度比適合度検定を要求できます。デフォルトでは、一元カイ2乗検定は、比率が等しいという帰無仮説に基づきます。または、TESTP= やTESTF= chisq-optionを指定することで、それぞれ帰無仮説の比率や度数を提供できます。詳細は、一元表に対するカイ2乗検定のセクションを参照してください。
表に対するFisherの正確検定を要求するには、EXACTステートメントでFISHERオプションを指定します。Pearson検定、尤度比検定、Mantel-Haenszelカイ2乗検定では、正確なp値も利用できます。詳細は、EXACTステートメントの説明を参照してください。
chisq-optionsには次を指定できます。
カイ2乗検定の自由度を指定します。dfにはゼロ以外の値を指定します。dfが正数の場合、FREQプロシジャは、dfをカイ2乗検定の自由度として使用します。dfが負数の場合、FREQプロシジャは、dfを使用してカイ2乗検定のデフォルトの自由度を調整します。
一元表の場合、デフォルトで、dfの値は(n – 1)になります。ここで、nは表の変数水準の数です。二元表の場合、デフォルトで、dfの値は(r – 1) (c – 1)になります。ここで、rは表の行数、cは表の列数です。詳細は、一元表に対するカイ2乗検定およびカイ2乗検定と統計量のセクションを参照してください。
dfに負数の値を指定すると、FREQプロシジャは、その(負の)df値をデフォルト値に加算することでデフォルトの自由度を調整し、調整済の自由度を生成します。調整済みの自由度は正数でなければなりません。
DF= chisq-optionを使うと、次のカイ2乗分布(一元表に対するPearsonおよび尤度比適合度検定、または二元表に対するPearson、尤度比、Mantel-Haenszelカイ2乗検定) の自由度を指定または調整できます。
一元表の場合、尤度比適合度検定を要求します。詳細は、一元表に対する尤度比カイ2乗検定のセクションを参照してください。
デフォルトでは、この検定は、比率が等しいという帰無仮説に基づきます。TESTP= やTESTF= chisq-optionを指定することで、それぞれ帰無仮説の比率や度数を提供できます。正確な尤度比低号度検定を要求するには、 EXACTステートメントでLRCHIオプションを指定します。
一元カイ2乗適合度検定における帰無仮説の度数を指定します。詳細は、一元表に対するカイ2乗検定のセクションを参照してください。帰無仮説の度数は、TESTF=の後にかっこで囲んだvaluesとして指定します。または、TESTF=SAS-data-setを指定することで、2次入力データセット内で帰無仮説の度数を提供します。TESTF=SAS-data-setには、DATA=オプションに指定するデータセットと同じものは指定できません。このプロシジャの単一呼び出しで指定できるTESTF=またはTESTP=データセットは1つだけです。
帰無仮説の度数をvaluesとして指定する場合、各valuesを空白またはカンマで区切る必要があります。valuesは正数でなければなりません。valuesの数は、一元表の変数の水準数と同じであることが必要です。valuesの合計は、一元表の合計度数と同じであることが必要です。一元度数表に対応する変数水準が表示される順序と一致するように、valuesを順番に指定します。
帰無仮説の度数を2次入力データセット(TESTF=SAS-data-set)内で提供する場合、帰無仮説の度数を含む変数には、_TESTF_
、TestFrequency
、Frequency
のいずれかの名前を付ける必要があります。帰無仮説の度数は正数でなければなりません。帰無仮説の度数は一元度数表内の水準数に等しく、度数の合計はその一元表の合計度数に等しくなる必要があります。一元度数表に対応する変数水準が表示される順序と一致するように、帰無仮説の度数を順番に指定します。
一元カイ2乗適合度検定における帰無仮説の比率を指定します。詳細は、一元表に対するカイ2乗検定のセクションを参照してください。帰無仮説の比率は、TESTP=の後にかっこで囲んだvaluesとして指定します。または、TESTP=SAS-data-setを指定することで、2次入力データセットに帰無仮説の比率を提供します。TESTP=SAS-data-setには、DATA=オプションに指定するデータセットと同じものは指定できません。このプロシジャの単一呼び出しで指定できるTESTF=またはTESTP=データセットは1つだけです。
帰無仮説の比率をvaluesとして指定する場合、各valuesを空白またはカンマで区切る必要があります。valuesは正数でなければなりません。valuesの数は、一元表の変数の水準数と同じであることが必要です。一元度数表に対応する変数水準が表示される順序と一致するように、valuesを順番に指定します。valuesの値は0から1までの間の確率として指定できます(この場合、比率の合計が1となります)。または、 valuesの値を0から100までの間のパーセンテージとして指定できます(この場合、パーセンテージの合計が100となります)。
帰無仮説の比率を2次入力データセット(TESTP=SAS-data-set)内で提供する場合、帰無仮説の比率を含む変数には、_TESTP_
、TestPercent
、Percent
のいずれかの名前を付ける必要があります。帰無仮説の比率は正数でなければなりません。比率の数は、一元表の水準数と同じでなければなりません。比率は0から1までの間の確率として指定できます(この場合、比率の合計が1となります)。または、比率の値を0から100までの間のパーセンテージとして指定できます(この場合、パーセンテージの合計が100となります)。一元度数表に対応する変数水準が表示される順序と一致するように、帰無仮説の比率を順番に指定します。
漸近カイ2乗検定の妥当性に関する警告メッセージを制御します。デフォルトでは、20%を超える表セルが5未満の期待度数を持つ場合、FREQプロシジャは警告を表示します。PROC FREQステートメントでNOPRINTオプションを指定すると、この警告をログに含めることができます。同オプションを指定しない場合、この警告はカイ2乗表内のフットノートとして表示されます。WARN=オプションを指定すると、この警告の表示を抑制し、警告インジケータを出力データセットに含めることができます。
WARN=オプションには、次のtypesを1つ以上指定できます。1つ以上のtype値を指定する場合、それらの値をかっこで囲んだものをWARN=の後に続けて記述します。たとえば、warn = (output noprint)
のように記述します。
WARN=の値 |
説明 |
---|---|
OUTPUT |
警告インジケータ変数を出力データセットに追加 |
NOLOG |
カイ2乗検定の警告メッセージのログでの表示を抑制 |
NOPRINT |
カイ2乗検定の警告メッセージの画面での表示を抑制 |
NONE |
カイ2乗検定の警告メッセージの表示を完全に抑制 |
WARN=OUTPUTオプションを指定すると、カイ2乗ODS出力データセットChiSq
には、Warning
という名前の変数が含められます。この変数の値は、20%を超える表セルが5未満の期待度数を持つ場合には1になり、それ以外の場合は0になります。WARN=OUTPUTを指定し、かつOUTPUTステートメントでCHISQオプションを指定すると、出力データセットには、警告を示すWARN_PCHI
という名前の変数が含められます。
WARN=NOLOGオプションは、TABLESステートメントのNOWARNオプションと同じ効果を持ちます。
連関性の統計量の信頼限界を要求します。これは、MEASURESオプションを指定することで要求できます。詳細は、連関性の統計量および信頼限界のセクションを参照してください。信頼限界の水準を設定するには、ALPHA=オプションを使用します。デフォルトのALPHA=0.05は、95%の信頼限界を生成します。
MEASURESオプションを省略すると、CLオプションによりMEASURESオプションが呼び出されます。CLオプションは、MEASURES(CL)オプションと同じものです。
Cochran-Mantel-Haenszel統計量を要求します。 この統計量は、多元クロス表における残りの変数の調整後に、行変数と列変数間の連関性の検定を実施します。Cochran-Mantel-Haenszel統計量には、非ゼロの相関統計量、行平均スコア(ANOVA)統計量、一般連関性統計量が含まれます。また、表の場合、CMHオプションは、オッズ比や相対リスクの調整済みMantel-Haenszelおよびロジット推定値を、それらの信頼限界と共に提供します。層化されたの場合、CMHオプションを指定すると、オッズ比の等質性のBreslow-Dayの検定が含められます。(Breslow-Day検定でTaroneの調整を要求するには、BDT cmh-optionを指定します。)詳細は、Cochran-Mantel-Haenszel統計量のセクションを参照してください。
CMH1オプションまたはCMH2オプションを使用すると、FREQプロシジャが計算するCMH統計量の数を制御できます。
層化された表の場合、EXACTステートメントでEQORオプションを指定すると、オッズ比の等質性に対するZelenの正確検定を要求できます。詳細は、オッズ比の等質性に対するZelenの正確検定を参照してください。共通オッズ比の正確な信頼限界を要求するには、EXACTステートメントでCOMORオプションを指定します。このオプションを指定すると、共通オッズ比検定も計算されます。詳細は、共通オッズ比の正確な信頼限界のセクションを参照してください。
次のcmh-optionsは、CMHオプションの後にかっこで囲んで指定します。これらのcmh-optionsは、層化された 表に適用されるものですが、CMH1オプションやCMH2オプションでも使用できます。
オッズ比の等質性のBreslow-Dayの検定でTaroneの調整を要求します 詳細は、オッズ比の等質性に対するBreslow-Day検定のセクションを参照してください。
層化された表に適用される、質的交互作用のGail-Simon検定を要求します。詳細は、質的交互作用のGail-Simon検定のセクションを参照してください。
COLUMN=オプションは、Gail-Simon検定の計算に使用するリスク差の列を指定します。デフォルトでは、FREQプロシジャは列1のリスク差を使用します。COLUMN=2を指定すると、FREQプロシジャは列2のリスク差を使用します。
GAILSIMON cmh-optionは、TABLESステートメントのGAILSIMONオプションと同じ効果を持ちます。
層化された表でのMantel-Haenszel統計量のMantel-Fleiss基準を要求します。詳細は、Mantel-Fleiss基準のセクションを参照してください。
Cochran-Mantel-Haenszel相関統計量を要求します。このオプションは、CMH行平均スコア(ANOVA)統計量や一般連関性統計量を提供しません。これらの統計量はCMHオプションにより提供されます。より大きい表の場合、CMHオプションではなくCMH1オプションを指定した方が必要となるメモリ量がより少なくなります。大きい表の場合、CMHオプションは非常に多くのメモリ量を必要とします。
また、表の場合、CMH1オプションは、オッズ比や相対リスクの調整済みMantel-Haenszelおよびロジット推定値を、それらの信頼限界と共に提供します。層化されたの場合、CMH1オプションを指定すると、オッズ比の等質性のBreslow-Dayの検定が含められます。
CMH1オプションのcmh-optionsは、CMHオプションで利用可能なcmh-optionsと同じになります。詳細は、CMHオプションの説明を参照してください。
Cochran-Mantel-Haenszel相関統計量および行平均スコア(ANOVA)統計量を要求します。このオプションはCMH一般連関性統計量は提供しません。CMH一般連関性統計量は、CMHオプションにより提供されます。より大きい表の場合、CMHオプションではなくCMH2オプションを指定した方が必要となるメモリ量がより少なくなります。大きい表の場合、CMHオプションは非常に多くのメモリ量を必要とします。
また、表の場合、CMH1オプションでも、オッズ比や相対リスクの調整済みMantel-Haenszelおよびロジット推定値を、それらの信頼限界と共に提供します。層化されたの場合、CMH1オプションを指定すると、オッズ比の等質性のBreslow-Dayの検定が含められます。
CMH2オプションのcmh-optionsは、CMHオプションで利用可能なcmh-optionsと同じになります。詳細は、CMHオプションの説明を参照してください。
コンテンツファイル、Resultsウィンドウ、トレースレコード内のクロス集計表で使用するラベルを指定します。出力表示に関する詳細は、SAS Output Delivery System: User's Guideを参照してください。
CONTENTS=オプションを省略すると、クロス集計表のコンテンツラベルはデフォルトで"Cross-Tabular Freq Table"になります。
1つのTABLESステートメントで作成されたすべてのクロス集計表のコンテンツラベルには、同じテキストが使用されます。 各クロス集計表のリンクごとに異なるコンテンツラベルを指定したい場合は、各表を別々のTABLESステートメントで作成し、各TABLESステートメントでCONTENTS=オプションを使用します。
特定のクロス集計表のエントリをコンテンツファイルから削除するには、CONTENTS=''のようにヌルラベルを指定します。
CONTENTS=オプションは、クロス集計表のコンテンツラベルのみに影響を与えます。このオプションは、FREQプロシジャで作成される他の表のコンテンツラベルには影響を与えません。
FREQプロシジャで作成される任意の表のコンテンツラベルを指定するには、TEMPLATEプロシジャを使用してカスタマイズした表テンプレートを作成します。 特定の表のコンテンツラベルを指定するには、TEMPLATEプロシジャのDEFINE TABLEステートメントでCONTENTS_LABEL属性を使用します。詳細は、SAS Output Delivery System: User's Guideの"TEMPLATE Procedure"の章を参照してください。
クロス集計表を、デフォルトのクロス集計セル形式ではなく、ODS列形式を使用して表示します。このCROSSLIST表では、行がクロス集計表のセルに対応し、列が記述統計量(度数やパーセンテージなど)に対応します。CROSSLIST表はデフォルトのクロス集計表と同じ情報を表示します(ただし、ODS列形式を使用します)。CROSSLIST表の内容に関する詳細は、二元表と多元クロス表のセクションを参照してください。
CROSSLIST表の内容を制御する場合、デフォルトのクロス集計表の制御に使用できるオプションと同じものを使用できます。このオプションには、NOFREQ、NOPERCENT、NOROW、NOCOLが含まれます。CROSSLIST表に追加情報を表示するには、CELLCHI2、DEVIATION、EXPECTED、MISSPRINT、TOTPCTオプションを使用します。CROSSLIST(STDRES) またはCROSSLIST(PEARSONRES) オプションを指定して、それぞれ、CROSSLIST表の標準化残差またはPearson残差を表示できます。これらのオプションは、デフォルトのクロス集計表には使用できません。FORMAT=オプションおよびCUMCOLオプションは、CROSSLIST表には無効です。LISTオプションとCROSSLISTオプションの両方を同一のTABLESステートメントには指定できません。
NOSPARSEオプションを指定すると、度数がゼロの変数水準はCROSSLIST表に表示されなくなります。デフォルトでは、CROSSLIST表の場合、FREQプロシジャは、行変数の各水準内ですべての水準の列変数(度数がゼロであるあらゆる水準を含む)を表示します。CROSSLIST表として表示される多元表のデフォルトでは、プロシジャが、その層でゼロ度数の行水準すべてを含む、その表の各層の行変数の全水準を表示します。
optionsには次を指定できます。
CROSSLIST表の表セルに標準化残差を表示します。標準化残差とは、標準誤差に対する(frequency – expected)の比率です。ここで、frequencyは表セル度数(カウント)であり、expectedは期待される表セル度数です。期待される表セル度数は、行変数と列変数が独立であるという帰無仮説の下で計算されます。 詳細は、標準化残差のセクションを参照してください。EXPECTED オプションおよびDEVIATION オプションを指定すると、それぞれ期待値と偏差が表示できます。
CROSSLIST表にある表セルのPearson残差を表示します。Pearson残差は、Pearsonカイ2乗統計量に対する表セルの寄与分の平方根です。Pearson残差は、として計算されます。ここで、frequencyは表セル度数(カウント)であり、expectedは期待される表セル度数です。期待されるセル度数は、行変数と列変数が独立であるという帰無仮説の下で計算されます。 詳細は、二元表に対するPearsonカイ2乗検定のセクションを参照してください。EXPECTED 、DEVIATION 、およびCELLCHI2 オプションを指定すると、それぞれ期待値、偏差、およびセルのカイ2乗が表示できます。
クロス集計表の各セルに、累積列パーセンテージを表示します。CUMCOLオプションは、LISTオプションやCROSSLISTオプションにより作成されたクロス集計表には適用されません。
クロス集計表における期待度数(frequency – expected)からの度数の偏差を表示します。期待度数は、行変数と列変数が独立であるという帰無仮説に基づいて計算されます。詳細は、二元表に対するPearsonカイ2乗検定のセクションを参照してください。EXPECTEDオプションを指定することで、期待値を表示できます。このオプションは、一元表またはリスト形式の表(LISTオプションで要求可能)には無効です。
クロス集計表の期待セル度数を表示します。期待度数は、行変数と列変数が独立であるという帰無仮説に基づいて計算されます。詳細は、二元表に対するPearsonカイ2乗検定のセクションを参照してください。このオプションは、一元表またはリスト形式の表(LISTオプションで要求可能)には無効です。
よりも大きな表の場合にFisherの正確検定を要求します (表の場合、CHISQオプションを指定すると、Fisherの正確検定が提供されます)。この検定は、Freeman-Halton検定とも呼ばれます。詳細は、Fisherの正確検定および正確な統計量のセクションを参照してください。
TABLESステートメントでCHISQオプションを省略した場合、FISHERオプションによりCHISQオプションが呼び出されます。EXACTステートメントでFISHERオプションを指定することでも、Fisherの正確検定を要求できます。
注: FREQプロシジャでは、すべての組み合わせを列挙していく方法ではなく、高速で効率の良いアルゴリズムを使用して、正確検定を行います。正確検定は、データセットが小さい場合、その分布が疎である場合、あるいは片寄った分布である場合に有用です。大きな問題の場合、正確検定の計算には多くの時間とメモリが必要となります。そのような問題の場合、漸近検定の使用を検討してください。または、漸近検定がそのような大きな問題に妥当でないときは、正確なp値のモンテカルロ法による推定の使用を検討してください。モンテカルロ推定値を求めるには、EXACTステートメントでMC computation-optionを指定します。詳細は、計算リソースのセクションを参照してください。
クロス集計表の各種セル値(度数、期待度数、および偏差)の出力形式を指定します。FREQプロシジャは、この指定された出力形式を使用して、行および列の合計度数やクロス集計表における全体の合計度数を表示します。
SAS標準の数値出力形式か、またはFORMATプロシジャで定義した数値出力形式を指定できます。出力形式の長さは24を超えることはできません。FORMAT=を省略すると、1E6より小さい場合は度数の表示にBEST6.形式が使用されます。それ以外の場合はBEST7.形式が使用されます。
FORMAT=オプションは、デフォルト形式で表示されるクロス集計表に対してのみ適用されます。このオプションは、LISTオプションやCROSSLISTオプションにより作成されたクロス集計表には適用されません。
FREQプロシジャで作成される任意の表の表示形式を変更するには、TEMPLATEプロシジャを使用します。詳細は、SAS Output Delivery System: User's Guideの"TEMPLATE Procedure"の章を参照してください。
層化された表に適用される、質的交互作用のGail-Simon検定を要求します。詳細は、質的交互作用のGail-Simon検定のセクションを参照してください。
COLUMN=オプションは、Gail-Simon検定の計算に使用するリスク差の列を指定します。デフォルトでは、FREQプロシジャは列1のリスク差を使用します。COLUMN=2を指定すると、FREQプロシジャは列2のリスク差を使用します。
Jonckheere-Terpstra検定を要求します。詳細は、Jonckheere-Terpstra検定のセクションを参照してください。Jonckheere-Terpstra検定で正確なp値を要求する場合、EXACTステートメントでJTオプションを指定します。詳細は、正確な統計量のセクションを参照してください。
二元表と多元表を、デフォルトのクロス集計セル形式ではなく、リスト形式で表示します。このオプションは、層ごとに個々の二元表を表示するかわりに、多元表全体を1つの表に表示します。詳細は、二元表と多元クロス表を参照してください。
検定と統計量を要求している場合、LISTオプションは使用できません。検定と統計量を要求する際に、標準的なクロス集計表による表示かCROSSLIST表示を使用する必要があります。
一元表に表示する変数水準の最大数を指定します。nの値は正の整数でなければなりません。FREQプロシジャは、先頭からn個までの変数水準を表示します。この表示順は、一元度数表に表示される水準の表示順と一致します (変数水準の順序は、ORDER=オプションにより制御されます。デフォルトではORDER=INTERNALであり、フォーマットされていない値により変数水準が順序付けされます)。
また、MAXLEVELS=オプションは一元度数プロットにも適用されます。これは、ODS Graphicsが有効な場合に、PLOTS=FREQPLOTオプションを指定することで要求できます。
MISSPRINTオプションを指定して欠損水準を度数表に表示する場合、MAXLEVELS=オプションを指定すると、先頭からn個までの欠損水準を表示できます。
MAXLEVELS=オプションはOUT=出力データセットには適用されません。このデータセットには、すべての変数水準が含まれています。MAXLEVELS=オプションは、一元表におけるパーセンテージ、統計量、検定の計算には影響しません。これらの値は、完全な表に基づいています。
連関性の統計量とそれらの漸近標準誤差を要求します。このオプションでは次の統計量を提供します。ガンマ、KendallのTau-b、StuartのTau-c, Somersの、Somersの、PearsonおよびSpearmanの相関係数、対称ラムダと非対称ラムダ、対称不確定係数および非対称不確定係数です。CLオプションの後にMEASURESオプションをかっこで囲んで指定すると、FREQプロシジャは連関性の統計量の信頼限界を提供します。詳細は、連関性の統計量を参照してください。
表の場合、MEASURESオプションを指定すると、オッズ比、列1相対リスク、列2相対リスク、漸近Wald信頼限界も提供されます。オッズ比と相対リスクのみを(その他の連関性の統計量はなしで)個別に要求するには、RELRISKオプションを指定します。オッズ比の信頼限界を要求するには、OR(CL=)オプションを指定します。
TESTステートメントを使用すると、ガンマ、KendallのTau-b、StuartのTau-c、Somersの、Somersの、PearsonおよびSpearmanの相関係数のような連関性の統計量の漸近検定を要求できます。EXACTステートメントを使用すると、オッズ比の正確な信頼限界、相対リスクの正確な無条件の信頼限界、および連関性の統計量(KendallのTau-b、StuartのTau-c、Somersの 、、PearsonおよびSpearmanの相関係数)の正確検定を要求できます。詳細は、TESTステートメントとEXACTステートメントの説明、および正確な統計量のセクションを参照してください。
欠損値を、すべてのTABLES変数の有効な非欠損水準として取り扱います。MISSINGは、欠損水準を度数表やクロス集計表に表示し、パーセンテージ、検定、統計量の計算にも含めます。
デフォルトでは、MISSINGまたはMISSPRINTオプションを指定しない場合、TABLESステートメントの変数に欠損値を含むオブザベーションは表から除外されます。 FREQプロシジャで欠損値を含んでいるオブザベーションを除外する場合、欠損値を含んでいるオブザベーションの合計度数が表の下に表示されます。詳細は、欠損値のセクションを参照してください。
欠損値の度数を度数表およびクロス集計表に表示します。ただし、パーセンテージ、検定、統計量の計算には欠損値の度数を含めません。
デフォルトでは、MISSINGまたはMISSPRINTオプションを指定しない場合、TABLESステートメントの変数に欠損値を含むオブザベーションは表から除外されます。FREQプロシジャで欠損値を含んでいるオブザベーションを除外する場合、欠損値を含んでいるオブザベーションの合計度数が表の下に表示されます。詳細は、欠損値のセクションを参照してください。
一元表における累積度数および累積パーセンテージの表示を抑制します。NOCUMオプションは、リスト形式のクロス集計表(LISTオプションで要求した表) における累積度数および累積パーセンテージの表示も抑制します。
クロス集計表におけるセル度数の表示を抑制します。NOFREQオプションは、行の合計度数の表示も抑制します。 このオプションは、一元表またはリスト形式のクロス集計表(LISTオプションで要求した表)に対しては影響を与えません。
クロス集計表における全体のパーセンテージの表示を抑制します。これらのパーセンテージには、合計(二元)表度数のセルパーセンテージや、合計表度数に対する行パーセンテージおよび列パーセンテージが含まれます。行合計または列合計のセルパーセンテージの表示を抑制するには、それぞれNOROWまたはNOCOLオプションを指定します。
一元度数表とリスト形式のクロス集計表に対してNOPERCENTオプションを指定すると、パーセンテージと累積パーセンテージの表示が抑制されます。
度数表およびクロス集計表の表示を抑制します。ただし、要求された検定および統計量はすべて表示します。検定や統計量を含むあらゆる出力を抑制するには、PROC FREQステートメントにNOPRINTオプションを指定します。
LIST出力における度数カウントがゼロのセルの表示を抑制し、そのようなセルをOUT=データセットから除外します。NOSPARSEオプションは、重みがゼロのオブザベーションを含めるためにWEIGHTステートメントでZEROSオプションを指定している場合に適用できます。デフォルトでは、ZEROSオプションを指定するとSPARSEオプションが呼び出されます。この結果、度数カウントがゼロの表セルがLIST出力に表示され、OUT=データセットに含められます。 詳細は、ZEROSオプションの説明を参照してください。
NOSPARSEオプションを指定することでも、度数がゼロの変数水準はCROSSLIST表に表示されなくなります。デフォルトでは、CROSSLIST表の場合、FREQプロシジャは、行変数の各水準内ですべての水準の列変数(各行の度数ゼロの列変数水準を含む)を表示します。CROSSLISTオプションで多元クロス表を表示する場合、デフォルトでは、その表の各層の行変数水準(層の度数がゼロである行変数水準を含む)がすべて表示されます。
漸近Pearsonカイ2乗検定の妥当性に関するログの警告メッセージを抑制します。デフォルトでは、20%を超える表セルが5未満の期待度数を持つ場合、FREQプロシジャは、漸近Pearsonカイ2乗検定の妥当性に関する警告を表示します。PROC FREQステートメントでNOPRINTオプションを指定すると、この警告メッセージがログに表示されます。
NOWARNオプションは、CHISQ(WARN=NOLOG)オプションと同じものです。CHISQ(WARN=)オプションを使用して、警告メッセージの表示を抑制し、カイ2乗ODS出力データセットまたはOUTPUTデータセットに警告変数を要求することもできます。
表のオッズ比および信頼限界を要求します。typesには、正確、スコア、Wald信頼限界を含む、1つ以上の信頼限界の種類を指定できます。typeに信頼限界の種類を1つのみ指定する場合は、かっこで囲む必要はありません。
FREQプロシジャは、"Odds Ratio Confidence Limits"表の信頼限界を表示します。CL=オプションなしのORオプションの指定は、RELRISKオプションと同じで、"Odds Ratio and Relative Risks"表を作成します。詳細は、RELRISK オプションの説明を参照してください。OR(CL=)オプションを指定すると、RELRISK オプションまたはMEASURES オプションも指定されている場合を除き、FREQプロシジャは、"Odds Ratio and Relative Risks"表を作成しません。
ALPHA= オプションは信頼水準を決定します。デフォルトはALPHA=0.05で、オッズ比の95%信頼限界を作成します。
typesには次を指定できます。
"Confidence Limits for the Odds Ratio"表におけるオッズ比の正確な信頼限界を表示します。EXACTステートメントにORオプションを指定して、正確な信頼限界の計算も要求する必要があります。詳細は、オッズ比の正確な信頼限界のセクションを参照してください。
オッズ比のスコア信頼限界を要求します。詳細は、オッズ比のスコア信頼限界のセクションを参照してください。CORRECT=NOを指定すると、FREQプロシジャは補正されていない形式の信頼限界を提供します。
オッズ比の漸近Wald信頼限界を要求します。詳細は、2x2表に対するオッズ比と相対リスクのセクションを参照してください。
度数表またはクロス集計表のカウントとパーセンテージを含む出力データセットを指定します。TABLESステートメントで複数の表が要求された場合、OUT=データセットは、そのTABLESステートメントの最後の表要求に対応します。
OUT=データセットの変数COUNT
には度数が、変数PERCENT
にはパーセントがそれぞれ含められます。詳細は、出力データセットのセクションを参照してください。OUT=データセットに追加情報を含めるには、OUTCUM、OUTEXPECT、OUTPCTの各オプションを指定します。
累積度数と累積パーセンテージを、一元表のOUT=データセットに含めます。変数CUM_FREQ
には累積度数が、変数CUM_PCT
には累積パーセンテージがそれぞれ含められます。詳細は、出力データセットのセクションを参照してください。OUTCUMオプションは、二元表や多元クロス表には効果がありません。
期待されるセル度数を、クロス集計表のOUT=データセットに含めます。変数EXPECTED
に、期待されるセル度数が含められます。詳細は、出力データセットのセクションを参照してください。EXPECTEDオプションは、一元表に関しては効果がありません。
次に示す各種の追加情報を、クロス集計表のOUT=データセットに含めます。
PCT_COL
列度数のパーセンテージ
PCT_ROW
行度数のパーセンテージ
PCT_TABL
n元表(n > 2)における、層(二元表)度数のパーセンテージ
詳細は、出力データセットのセクションを参照してください。OUTPCTオプションは、一元表に関しては効果がありません。
ポリコリック相関係数とその漸近標準誤差を要求します。表の場合、この統計量は一般にテトラコリック相関係数として知られているため、表示出力のラベルにはその名前が付けられます。詳細は、ポリコック相関のセクションを参照してください。
CLオプションまたはMEASURES(CL)オプションを指定すると、FREQプロシジャはポリコリック相関の信頼限界も表示します。TESTステートメントにPLCORRオプションを指定すると、ポリコリック相関のWald検定および尤度比検定をプロシジャが提供します。PLCORRオプションは、MEASURESオプションを起動します。
optionsには次を指定できます。
ポリコリック相関を計算するための収束基準を指定します。収束基準valueは正の数であることが必要です。デフォルトは、CONVERGE=0.0001です。ポリコリック相関の反復計算は、収束測定値がvalueを下回った場合、または反復回数がMAXITER= numberを超えた場合に停止します。パラメータ値が0.01未満の場合、FREQプロシジャは、相対的差異ではなく絶対的差異を使用して収束を推定します。詳細は、ポリコック相関のセクションを参照してください。
ポリコリック相関を計算する反復の最大数numberを指定します。numberの値は正の整数でなければなりません。デフォルトは、MAXITER=20です。ポリコリック相関の反復計算は、反復回数がnumberを超えた場合、または収束測定値がCONVERGE= valueを下回った場合に停止します。詳細は、ポリコック相関のセクションを参照してください。
ODS Graphicsにより作成される各種プロットを制御します。Plot-requestsでプロットを特定し、plot-optionsには、そのプロットの表示や内容を制御するオプションを指定します。plot-optionsは、plot-requestの後に続けてかっこで囲んで指定します。global-plot-optionは、特定のplot-optionにより変更されない限り、同オプションを利用できるすべてのプロットに対して適用されます。PLOTSオプションに続いて、global-plot-optionsをかっこで囲んで指定できます。
plot-requestを1つのみ指定する場合、かっこで囲む必要はありません。たとえば、次のように指定します。
plots=all plots=freqplot plots=(freqplot oddsratioplot) plots(only)=(cumfreqplot deviationplot)
プロットを要求する前に、ODS Graphicsを有効にする必要があります。たとえば、次のように指定します。
ods graphics on; proc freq; tables treatment*response / chisq plots=freqplot; weight wt; run; ods graphics off;
ODS Graphicsを有効化/無効化する方法については、SAS/STAT 13.2 User's GuideのChapter 21: Statistical Graphics Using ODSにある"Enabling and Disabling ODS Graphics"を参照してください。
ODS Graphicsは有効化されているが、PLOTS=オプションが指定されていない場合、FREQプロシジャは、要求した分析に関連付けられているすべてのプロット(ただし、度数プロット、累積度数プロット、モザイクプロットは除く)を作成します。ODS Graphicsは有効化されている場合に度数プロットまたは累積度数プロットを作成するには、PLOTS=オプションで、FREQPLOTまたはCUMFREQPLOT plot-requestをそれぞれ指定する必要があります。またはPLOTS=ALLオプションを指定する必要があります。ODS Graphicsが有効である場合にモザイクプロットを作成するには、PLOTS=オプションで、 MOSAICPLOT plot-requestを指定するか、またはPLOTS=ALLオプションを指定する必要があります。
TABLESステートメントのオプションで要求した場合、FREQプロシジャは残りのプロット(表3.11を参照)をデフォルトで作成します。デフォルトのプロットではなく、特定のプロットだけを要求するには、PLOTS(ONLY)=オプションを使用します。PLOTS(ONLY)=(plot-requests)と指定すると、plot-requestsに指定したプロットのみが作成されます。すべてのプロットを抑制するには、PLOTS=NONEオプションを使用します。PROC FREQステートメントでNOPRINTオプションを指定した場合、PLOTSオプションは無効です。
plot-requests
表3.11に、利用可能なplot-requests を、それらが必要とするTABLESステートメントオプションと共に示します。plot-requestsの説明はアルファベット順に示されています。
表3.11: plot-requests
plot-requestsには次を指定できます。
一致プロット(Bangdiwala and Bryan, 1987)を要求します。一致プロットは、行変数と列変数がn個のサブジェクトの2つの独立した評価を表すような二元表における、一致の強さを表します。一致プロットについての詳細は、Bangdiwala (1988)、Bangdiwala et al. (2008)、Friendly (2000, Section 3.7.2)を参照してください。
一致プロットを作成するには、TABLESステートメントにAGREEオプションも指定する必要があります。一致の統計量および一致プロットは、列数が行数に等しい二元の正方形の表に関してのみ利用できます。
表3.12に、一致プロットで利用可能なplot-optionsを示します。plot-optionsの説明については、サブセクション"プロットオプション" を参照してください。
表3.12: AGREEPLOTのplot-options
plot-option |
説明 |
値 |
---|---|---|
凡例 |
NOまたはYES |
|
部分的な一致 |
NOまたはYES |
|
度数尺度 |
NOまたはYES |
|
統計量 |
なし |
|
デフォルト値 |
STATS
plot-optionを指定する場合、一致プロットでは、カッパ係数、重み付きカッパ係数、統計量(Bangdiwala and Bryan、1987)、標本サイズの各値を表示します。FREQプロシジャはこれらの統計量をBnMeasure
という名前のODSテーブルに格納しますが、このテーブルは表示されません。詳細は、ODSテーブル名のセクションを参照してください。
指定された分析に関連付けられているすべてのプロットを要求します。表3.11に、使用可能なplot-requestsと分析オプションを示します。PLOTS=ALLオプションを指定すると、FREQプロシジャは、要求したテーブルに関連付けられる度数プロット、累積度数プロット、モザイクプロットを作成します (これらのプロットは、ODS Graphicsが有効な場合、デフォルトでは作成されません。)
累積度数のプロットを要求します。累積度数プロットは、一元度数表で利用できます。
累積度数プロットを作成するには、PLOTS=オプションで、CUMFREQPLOT plot-requestを指定するか、またはPLOTS=ALLオプションを指定する必要があります。ODS Graphicsが有効になっている場合、FREQプロシジャはデフォルトでは累積度数プロットを作成しません。
表3.13に、累積度数プロットで利用可能なplot-optionsを示します。plot-optionsの説明については、サブセクション"プロットオプション" を参照してください。
期待度数からの相対偏差を示すプロットを要求します。偏差プロットは、一元度数表のカイ2乗分析で利用できます。偏差プロットを作成するには、一元度数表に対するTABLESステートメントでCHISQオプションも指定する必要があります。
表3.14に、偏差プロットで利用可能なplot-optionsを示します。plot-optionsの説明については、サブセクション"プロットオプション" を参照してください。
度数プロットを要求します。度数プロットは、度数表およびクロス集計表で利用できます。多元クロス表の場合、FREQプロシジャは層(二元表)ごとに1つの二元度数プロットを提供します。
度数プロットを作成するには、PLOTS=オプションで、 FREQPLOT plot-requestを指定するか、またはPLOTS=ALLオプションを指定する必要があります。ODS Graphicsが有効になっている場合、FREQプロシジャはデフォルトでは度数プロットを作成しません。
表3.15に、度数プロットで利用可能なplot-optionsを示します。plot-optionsの説明については、サブセクション"プロットオプション" を参照してください。
ORIENT= 、SCALE= 、およびTYPE= の各plot-optionsは、すべての度数プロットに指定できます。GROUPBY= 、NPANELPOS= 、およびTWOWAY= の各plot-optionsは、二元(および多元)表の度数プロットに指定できます。NPANELPOS= plot-optionは、TWOWAY=CLUSTERまたはTWOWAY=STACKEDレイアウトでは利用できません。これらのレイアウトでは、プロットは常に単一のパネル内に表示されます。
デフォルトでは、度数プロットは棒グラフとして表示されます。度数プロットを散布図として表示するには、TYPE=DOTPLOTを指定します。度数のかわりにパーセンテージをプロットするには、SCALE=PERCENTを指定します。二元表の場合、4種類の度数プロットレイアウトが使用でき、度数プロットレイアウトはTWOWAY= plot-optionを指定することで、要求できます。詳細は、サブセクション"プロットオプション" を参照してください。
デフォルトでは、二元レイアウトのグラフセルは、最初に列変数の水準によってグループ化され、行変数の水準は列変数の水準内に表示されます。最初に行変数の水準でグループ化するには、GROUPBY=ROW を指定します。
カッパ統計量と信頼限界を示すプロットを要求します。カッパプロットは多元の正方形の表で利用可能であり、各二元表(層)のカッパ統計量を(信頼限界と共に)表示します。また、COMMON=NO plot-optionを指定しない場合、カッパプロットは全体的なカッパ統計量を表示します。カッパプロットを作成するには、TABLESステートメントでAGREEオプションを指定してカッパ統計量を計算する必要があります。
表3.16に、カッパプロットで利用可能なplot-optionsを示します。plot-optionsの説明については、サブセクション"プロットオプション" を参照してください。
表3.16: KAPPAPLOTおよびWTKAPPAPLOTのplot-options
plot-option |
説明 |
値 |
---|---|---|
誤差バーの種類 |
BAR、LINE、LINEARROW、 |
|
SERIF、またはSERIFARROW |
||
全体的なカッパ |
NOまたはYES |
|
グラフィックごとの統計量 |
数字(0: すべての統計量を単一パネルに表示) |
|
二元水準の順序 |
ASCENDINGまたはDESCENDING |
|
表示範囲 |
値またはCLIP |
|
統計量の値 |
なし |
|
デフォルト値 |
モザイクプロットを要求します。モザイクプロットは二元表および多元クロス集計表に使用可能で、多元表の場合は、PROC FREQが二元表(層)ごとのモザイクプロットを提供します。
モザイクプロットを作成するには、PLOTS=オプションで、 MOSAICPLOT plot-requestを指定するか、またはPLOTS=ALLオプションを指定する必要があります。ODS Graphicsが有効になっている場合、FREQプロシジャはデフォルトではモザイクプロットを作成しません。
モザイクプロットは、クロス集計表のセルに対応するタイルを表示します。タイルの領域は、テーブルセルの度数に比例します。列変数はX軸上に表示され、タイルの幅は列変数水準の相対度数に比例します。行変数はY軸上に表示され、タイルの高さは列水準における行水準の相対度数に比例します。詳細は、Friendly (2000)を参照してください。
デフォルトでは、タイルの色は、行変数水準に対応します。COLORSTAT= plot-optionを指定する場合、Pearson残差または標準化残差の値に応じてタイルが色付けされます。
plot-optionsには次を指定できます。
残差の値に応じて、モザイクプロットのタイルが色付けされます。COLORSTAT=PEARSONRESを指定する場合、タイルは、表セルのPearson残差に応じて色付けされます。詳細は、二元表に対するPearsonカイ2乗検定のセクションを参照してください。COLORSTAT=STDRESを指定する場合、タイルは、表セルの標準化残差に応じて色付けされます。詳細は、標準化残差のセクションを参照してください。CROSSLIST(PEARSONRES) またはCROSSLIST(STDRES)オプションを指定して、それぞれ、CROSSLIST 表のPearson残差または標準化残差を表示できます。
正方形のモザイクプロットを作成します。同プロットでは、Y軸の高さとX軸の幅が等しくなります。正方形のモザイクプロットでは、相対度数の尺度が両方の軸で同じになります。デフォルトで、FREQプロシジャは長方形のモザイクプロットを作成します。
オッズ比と信頼限界を示すプロットを要求します。オッズ比プロットは多元表で利用可能であり、各表(層)のオッズ比を(信頼限界と共に)表示します。オッズ比プロットを作成するには、TABLESステートメントにMEASURES 、OR(CL=) 、またはRELRISK オプションも指定して、オッズ比を計算する必要があります。
表3.17に、オッズ比プロットで利用可能なplot-optionsを示します。plot-optionsの説明については、サブセクション"プロットオプション" を参照してください。
表3.17: ODDSRATIOPLOT、RELRISKPLOT、RISKDIFFPLOTのplot-options
plot-option |
説明 |
値 |
---|---|---|
信頼限界の種類 |
種類 |
|
誤差バーの種類 |
BAR、LINE、LINEARROW、 |
|
SERIF、またはSERIFARROW |
||
共通の値 |
NOまたはYES |
|
リスク列 |
1または2 |
|
軸尺度 |
2、E、10のいずれか |
|
グラフィックごとの統計量 |
数字(0: すべての統計量を単一パネルに表示) |
|
二元水準の順序 |
ASCENDINGまたはDESCENDING |
|
表示範囲 |
値またはCLIP |
|
統計量の値 |
なし |
|
デフォルト値 |
||
RELRISKPLOTおよびRISKDIFFPLOTで利用可能 |
||
ODDSRATIOPLOTおよびRELRISKPLOTで利用可能 |
オッズ比プロットには、次の信頼限界の種類、正確(CL=EXACT )、スコア(CL=SCORE )、またはWald (CL=WALD )のうちいずれかを指定できます。デフォルトでは、オッズ比プロットはWald信頼限界を表示します。詳細は、CL= plot-optionおよびOR(CL=) オプションの説明を参照してください。
オッズ比プロットに正確な信頼限界またはスコア信頼限界を表示するには、それらの計算も要求する必要があります。オッズ比の正確な信頼限界を要求するには、EXACTステートメントにORオプションを指定します。オッズ比のスコア信頼限界を要求するには、TABLESステートメントにOR(CL=SCORE) オプションを指定します。
CL=WALDまたはCL=EXACTの場合、デフォルトでは、オッズ比プロットは共通オッズ比が使用可能なときにはそれを表示します。共通オッズ比をWald信頼限界とともに計算するには、TABLESステートメントでCMH オプションを指定します。共通オッズ比を正確な信頼限界とともに計算するには、EXACTステートメントでCOMOR オプションを指定します。共通オッズ比が表示されないようにするには、COMMON=NO を指定します。CL=SCOREの場合、オッズ比プロットは共通オッズ比を表示しません。
相対リスクと信頼限界を示すプロットを要求します。相対リスクプロットは多元表で利用可能であり、各表(層)の相対リスクを(信頼限界と共に)表示します。相対リスクプロットを作成するには、TABLESステートメントでMEASURESオプションまたはRELRISKオプションを指定して相対リスクを計算する必要があります。
表3.17に、相対リスクプロットで利用可能なplot-optionsを示します。plot-optionsの説明については、サブセクション"プロットオプション" を参照してください。
相対リスクプロットには、次の信頼限界の種類、正確(CL=EXACT )、スコア(CL=SCORE )、またはWald (CL=WALD )のうちいずれかを指定できます。デフォルトでは、相対リスクプロットはWald信頼限界を表示します。詳細は、CL= plot-optionおよびRELRISK(CL=) オプションの説明を参照してください。
相対リスクプロットに正確な信頼限界またはスコア信頼限界を表示するには、それらの計算も要求する必要があります。相対リスクの正確な信頼限界を要求するには、EXACTステートメントにRELRISKオプションを指定します。相対リスクのスコア信頼限界を要求するには、TABLESステートメントにRELRISK(CL=SCORE) オプションを指定します。信頼限界に指定したリスク列は、プロットに指定したリスク列と一致している必要があります。
相対リスクプロットは、CL=WALDおよびTABLESステートメントにCMH オプションが指定されている場合、デフォルトでは共通相対リスクを表示します。共通相対リスクが表示されないようにするには、COMMON=NO を指定します。CL=EXACT またはCL=SCORE を指定すると、相対リスクプロットには共通相対リスクが表示されなくなります。
リスク(比率)差と信頼限界を示すプロットを要求します。リスク差プロットは多元表で使用可能であり、各表(層)のリスク差を(信頼限界と共に)表示します。リスク差プロットを作成するには、TABLESステートメントでRISKDIFFオプションを指定してリスク差を計算する必要があります。
表3.17に、リスク差プロットで利用可能なplot-optionsを示します。plot-optionsの説明については、サブセクション"プロットオプション" を参照してください。
CL= plot-optionを指定して、リスク差プロットに次の信頼限界の種類のいずれかを表示できます。対象は、Agresti-Caffo、正確、Hauck-Anderson、Miettinen-Nurminen (スコア)、Newcombe、Waldです。デフォルトでは、プロットにリスク差のWald信頼限界を表示します。 詳細は、CL= plot-optionおよびRISKDIFF(CL=) オプションの説明を参照してください。
リスク差プロットに正確な信頼限界を表示するには、EXACTステートメントにRISKDIFF オプションを指定して、その計算も要求する必要があります。信頼限界に指定したリスク列は、プロットに指定したリスク列と一致している必要があります。
デフォルトでは、RISKDIFF(COMMON) オプションと、次の信頼限界の種類のいずれかをCL= plot-optionに指定すると、リスク差プロットは共通リスク差を表示します。このときの信頼限界の種類とは、Miettinen-Nurminen (スコア) (CL=MN )、Newcombe(CL=NEWCOMBE )、Wald(CL=WALD )です。共通相対リスク差が表示されないようにするには、COMMON=NO を指定します。
重み付きカッパ係数と信頼限界を示すプロットを要求します。重み付きカッパプロットは多元の正方形の表で使用可能であり、各二元表(層)の重み付きカッパ係数を(信頼限界と共に)表示します。また、COMMON=NO plot-optionを指定しない場合、重み付きカッパプロットは全体的な重み付きカッパ係数を表示します。
重み付きカッパプロットを作成するには、TABLESステートメントにAGREEオプションを指定して重み付きカッパ係数を計算する必要があり、表次元は1より大きい必要があります。
表3.16に、重み付きカッパプロットで利用可能なplot-optionsを示します。plot-optionsの説明については、サブセクション"プロットオプション" を参照してください。
グローバルプロットオプション
global-plot-optionは、個別のplot-optionにより変更されない限り、同オプションを利用できるすべてのプロットに対して適用されます。PLOTSオプションに続いて、global-plot-optionsをかっこで囲んで指定できます。たとえば、次のように指定します。
plots(order=ascending stats)=(riskdiffplot oddsratioplot) plots(only)=freqplot
次のplot-optionsが、global-plot-optionsとして使用可能です。対象は、CLDISPLAY= 、COLUMN= 、COMMON= 、EXACT 、LOGBASE= 、 NPANELPOS= 、ORDER= 、ORIENT= 、RANGE= 、SCALE= 、STATS 、TYPE= になります。plot-optionsの説明については、サブセクション"プロットオプション" を参照してください。
これらのplot-optionsに加えて、次のglobal-plot-optionを指定可能です。
plot-optionsは、plot-requestの後に続けてかっこで囲んで指定します。
表示する信頼限界のtypeを指定します。次のplot-requestsを指定する場合、CL= plot-optionを指定できます。対象は、ODDSRATIOPLOT 、RELRISKPLOT 、およびRISKDIFFPLOT です。
オッズ比プロット(ODDSRATIOPLOT)の場合、使用可能な信頼限界の種類には、正確、スコア、およびWaldが含まれ、それぞれCL=EXACT、CL=SCORE、およびCL=WALDを指定することで要求できます。詳細は、OR(CL=) オプションの説明、および2x2表に対するオッズ比と相対リスクのセクションを参照してください。デフォルトは、CL=WALDです。CL=EXACTを指定して正確な信頼限界を表示する場合、EXACTステートメントにORオプションを指定して、正確な信頼限界の計算も要求する必要があります。CL=SCOREを指定する場合、TABLESステートメントにOR(CL=SCORE)オプションを指定して、スコア信頼限界の計算も要求する必要があります。
相対リスクプロット(RELRISKPLOT)の場合、使用可能な信頼限界の種類には、正確、スコア、およびWaldが含まれ、それぞれCL=EXACT、CL=SCORE、およびCL=WALDを指定することで要求できます。詳細は、RELRISK(CL=) オプションの説明、および相対リスクセクションを参照してください。デフォルトは、CL=WALDです。CL=EXACTを指定して正確な信頼限界を表示する場合、EXACTステートメントにRELRISKオプションを指定して、正確な信頼限界の計算も要求する必要があります。CL=SCOREを指定する場合、TABLESステートメントにRELRISK(CL=SCORE)オプションを指定して、スコア信頼限界の計算も要求する必要があります。
リスク差プロット(RISKDIFFPLOT)の場合、使用可能な信頼限界の種類には次の、Agresti-Caffo (CL=AC)、正確(CL=EXACT)、Hauck-Anderson (CL=HA)、Miettinen-Nurminen (スコア) (CL=MN)、Newcombe (CL=NEWCOMBE)、Wald (CL=WALD)が含まれます。詳細は、RISKDIFF(CL=) オプションの説明、およびリスク差の信頼限界セクションを参照してください。CL=EXACTを指定して正確な信頼限界をプロットに表示する場合、EXACTステートメントでRISKDIFFオプションを指定することにより、正確な信頼限界の計算も要求する必要があります。
信頼限界誤差バーの外観を制御します。次のplot-requestsを指定する場合、CLDISPLAY= plot-optionを指定できます。対象は、KAPPAPLOT 、ODDSRATIOPLOT 、RELRISKPLOT 、RISKDIFFPLOT 、WTKAPPAPLOT です。
デフォルトはCLDISPLAY=SERIFで、この場合、信頼限界はセリフ付きの線として表示されます。CLDISPLAY=LINEを指定すると、信頼限界がセリフなしの線として表示されます。CLDISPLAY=SERIFARROWおよびCLDISPLAY=LINEARROW plot-optionsは、RANGE= plot-optionでクリップされている誤差バー上に矢印を表示します。誤差バー全体がプロットから切り取られる場合、その統計量に向いた矢印が表示されます。
CLDISPLAY=BARを指定すると、信頼限界がバーとして表示されます。デフォルトでは、バーの幅は推定値のマーカーのサイズに等しくなります。バーの幅とマーカーのサイズを制御するには、バー間の距離に対してバーの幅が占めるパーセンテージとしてwidthの値をで指定します。widthの値が非常に小さい場合、バーが見えなくなることがあります。
相対リスクプロット(RELRISKPLOT)およびリスク差プロット(RISKDIFFPLOT)のリスク(比率)を計算するために使用する表の列を指定します。COLUMN=1を指定すると、プロットには列1の相対リスク、または列1のリスク差が表示されます。同様に、COLUMN=2を指定すると、プロットには列2の相対リスク、または列2のリスク差が表示されます。
相対リスクプロットの場合、デフォルトはCOLUMN=1です。リスク差プロットの場合、RISKDIFFオプションを指定して、列1と列2両方のリスク差の計算を要求する場合、デフォルトはCOLUMN=1になります。RISKDIFF(COLUMN=1) (またはRISKDIFF(COLUMN=2) )オプションを指定して、列1(または列2)のリスク差のみの計算を要求すると、デフォルトでは、リスク差プロットは指定した列のリスク差を表示します。
多元表向けの層(二元表)統計量を表示するプロットにおける、共有の(全体的な)統計量の表示を制御します。次のplot-requestsを指定する場合、COMMON= plot-optionを指定できます。対象は、KAPPAPLOT 、ODDSRATIOPLOT 、RELRISKPLOT 、RISKDIFFPLOT 、WTKAPPAPLOT です。
COMMON=NOを指定すると、共通統計量およびその信頼限界は表示されません。デフォルトはCOMMON=YESで、このとき共通統計量およびその信頼限界の値が使用可能であればそれらが表示されます。詳細は、plot-requestsの説明を参照してください。
漸近信頼限界ではなく、正確な信頼限界の表示を要求します。次のplot-requestsを指定する場合、EXACT plot-optionを指定できます。対象は、ODDSRATIOPLOT 、RELRISKPLOT 、およびRISKDIFFPLOT です。EXACT plot-optionは、CL=EXACT plot-optionと同じものです。
EXACT plot-optionを指定する場合、EXACTステートメントで適切なstatistic-optionオプションを指定することにより、正確な信頼限界の計算も要求する必要があります。
二元度数プロットでの1次グループ化を指定します。FREQPLOT plot=requestを指定することで要求できます。デフォルトはGROUPBY=COLUMNであり、最初に列変数に基づいてグラフセルをグループ化し、列変数水準内に行変数水準を表示します。最初に行変数に基づいてグループ化するには、GROUPBY=ROWを指定します。二元表および多元表を要求する場合、列変数が最後の変数になり、これがクロス集計表の列を形成します。行変数は最後から2番目の変数になり、これが表の行を形成します。
デフォルトでは、TWOWAY=STACKEDレイアウトに棒グラフが表示されます。バーは列変数水準に対応しており、行水準は各列バー内に(積み上げられて)表示されます。デフォルトでは、TWOWAY=STACKEDレイアウトで表示される棒グラフにおいて、バーは最初に列変数水準でグループ化され、行水準は各列水準グループ内における隣接バーとして表示されます。GROUPBY=ROWを指定すると、デフォルトの行変数と列変数によるグループ化を反転できます。
オッズ比プロット(ODDSRATIOPLOT)および相対リスクプロット(RELRISKPLOT)に対して適用されます。このplot-optionを指定すると、指定の対数尺度上にオッズ比または相対リスク軸が表示されます。
一致プロット(AGREEPLOT)に対して適用されます。LEGEND=NOを指定すると、正確な一致または部分的な一致の領域を特定する凡例が表示されなくなります。デフォルト値はLEGEND=YESです。
偏差プロット(DEVIATIONPLOT)に対して適用されます。NOSTATを指定すると、偏差プロットにデフォルトで表示されるカイ2乗p値が表示されなくなります。
最大で統計量またはセクションを表示する複数のパネルにプロットを分割します。
nが正の数の場合、パネルごとに表示される統計量やセクションの数は均等化されます。nが負の数の場合、パネルごとに表示される統計量の数は均等化されません。たとえば、21個のオッズ比を表示したいとします。 この場合、NPANELPOS=20を指定すると、最初のパネルには11個のオッズ比、2番目のパネルには10個のオッズ比がそれぞれ表示されます。NPANELPOS=–20では、最初のパネルには20個のオッズ比、2番目のパネルには1個のオッズ比のみがそれぞれ表示されます。このplot-optionは、モザイクプロットおよび一元重み付き度数プロットを除く、すべてのプロットに使用可能です。
二元度数プロット(FREQPLOT)の場合、NPANELPOS=nでは、最大でセクションを表示する複数のパネルを要求し、ここでのセクションは、プロットの種類やグループ化に応じて、行変数水準または列変数水準に対応します。 デフォルトはn=4で、各パネルには最大で4セクションが含まれます。このplot-optionは、TWOWAY=GROUPVERTICAL またはTWOWAY=GROUPHORIZONTAL レイアウトで表示される二元プロットに適用されます。NPANELPOS= plot-optionは、TWOWAY=CLUSTERレイアウトやTWOWAY=STACKEDレイアウトには適用されません。これらのレイアウトでは、プロットは常に単一のパネル内に表示されます。
信頼限界と一緒に統計量を表示するプロットの場合、NPANELPOS=nは、最大で統計量を表示するパネルを要求します。デフォルトではn = 0であり、すべての統計量が1つのプロット内に表示されます。このplot-optionは、次のプロットに適用されます。対象は、KAPPAPLOT 、ORPLOT 、RELRISKPLOT 、RISKDIFFPLOT 、WTKAPPAPLOT です。
二元表(層)統計量を統計値の順序で表示します。次のplot-requestsを指定する場合、ORDER= plot-optionを指定できます。対象は、KAPPAPLOT 、ODDSRATIOPLOT 、RELRISKPLOT 、RISKDIFFPLOT 、WTKAPPAPLOT です。
ORDER=ASCENDINGまたはORDER=DESCENDINGを指定する場合、プロットにはそれぞれ、昇順、または降順に統計量が表示されます。 デフォルトでは、プロットにおける統計量の順序は、二元表の層が多元表に現れる順序と同じです。
プロットの向きを制御します。次のplot-requestsを指定する場合、ORIENT= plot-optionを指定できます。対象は、CUMFREQPLOT 、DEVIATIONPLOT 、およびFREQPLOT です。
ORIENT=HORIZONTALを指定すると、変数水準がY軸上に、度数、パーセンテージ、または統計値がX軸上に配置されます。ORIENT=VERTICALを指定すると、変数水準がX軸上に配置されます。デフォルトの向きは、棒グラフ(TYPE=BARCHART)の場合がORIENT=VERTICALになり、散布図(TYPE=DOTPLOT)の場合はORIENT=HORIZONTALになります。
一致プロット(AGREEPLOT)における部分的一致の表示を制御します。PARTIAL=NOは、部分的一致の表示を抑制します。PARTIAL=NOを指定すると、一致プロットには正確な一致のみが表示されます。正確な一致には、行変数と列変数の水準が同じである正方形の表の対角セルが含められます。部分的な一致には、行および列の値が正確な一致の1つの水準内にある表における、隣接する非対角セルが含められます。デフォルト値はPARTIAL=YESです。
表示する値の範囲を指定します。次のplot-requestsを指定する場合、RANGE= plot-optionを指定できます。対象は、KAPPAPLOT 、ODDSRATIOPLOT 、RELRISKPLOT 、RISKDIFFPLOT 、WTKAPPAPLOT です。
RANGE=CLIPを指定すると、信頼限界が切り取られ、表示範囲は統計量の最小値と最大値により決定されます。デフォルトでは、表示範囲はすべての信頼限界を含みます。
表示する度数の尺度を指定します。このplot-optionは、度数プロット(FREQPLOT )および累積度数プロット(CUMFREQPLOT )に使用可能です。
デフォルトはSCALE=FREQであり、尺度なしの度数を表示します。SCALE=PERCENTは、合計度数のパーセンテージ(相対度数)を表示します。SCALE=LOGは、対数(底10)度数を表示します。SCALE=SQRTは、rootogramと呼ばれるプロットを生成し、度数の平方根を表示します。
SCALE=GROUPPERCENTは、二元度数プロットで使用可能です。このオプションは、(表度数の)全体的なパーセンテージのかわりに、行や列のパーセンテージを表示します。デフォルト(または、GROUPBY=COLUMN plot-optionが指定されている場合)では、SCALE=GROUPPERCENTは列のパーセンテージを表示します。GROUPBY=ROW plot-optionを指定すると、グラフセルの1次グループ化は行変数水準に基づいて行われ、プロットには行のパーセンテージが表示されます。詳細は、GROUPBY= plot-optionの説明を参照してください。
一致プロット(AGREEPLOT)の右側における累積度数尺度の表示を制御します。SHOWSCALE=NOは、尺度の表示を抑制します。デフォルト値はSHOWSCALE=YESです。
統計値をプロットに表示します。次のplot-requestsの場合、STATS plot-optionは統計量とその信頼限界をプロットの右側に表示します。対象のプロット要求は、KAPPAPLOT 、ODDSRATIOPLOT 、RELRISKPLOT 、RISKDIFFPLOT 、WTKAPPAPLOT です。
一致プロット(AGREEPLOT)の場合、STATS plot-optionは、カッパ統計量、重み付きカッパ統計量、統計量(Bangdiwala and Bryan、1987)、標本サイズの各値を表示します。FREQプロシジャはこれらの統計量をBnMeasure
という名前のODSテーブルに格納しますが、このテーブルは表示されません。詳細は、ODSテーブル名のセクションを参照してください。
STATS plot-optionを要求しない場合、これらのプロットは統計値を表示しません。
二元度数プロットのレイアウトを指定します。
棒グラフ(TYPE=BARCHART)では、すべてのTWOWAY=レイアウトが利用できます。散布図(TYPE=DOTPLOT)では、TWOWAY=CLUSTERを除くすべてのTWOWAY=レイアウトが利用できます。ORIENT=およびGROUPBY= plot-optionsは、すべてのTWOWAY=レイアウトで使用可能です。
デフォルトの二元レイアウトはTWOWAY=GROUPVERTICALになります。このレイアウトは、縦の基線が同じであるグループ化プロットを作成します。棒グラフ(TYPE=BARCHART、ORIENT=VERTICAL)の場合、デフォルトではX軸に列変数水準が表示され、Y軸に度数が表示されます。プロットには、行変数水準ごとに縦(Y軸)ブロックが含まれます。このプロット内のグラフセルの相対位置は、クロス集計表内の表セルの相対位置と同じになります。GROUPBY=ROW plot-optionを指定すると、デフォルトの行変数と列変数によるグループ化を反転できます。
TWOWAY=GROUPVERTICALレイアウトは、横の基線が同じであるグループ化プロットを作成します。デフォルト(GROUPBY=COLUMN)では、同プロットは、列変数水準ごとにX軸上にブロックを表示します。同プロットは、各列変数ブロック内に行変数水準を表示します。
TWOWAY=STACKEDレイアウトは、度数の積み上げ表示を作成します。積み上げ式の棒グラフの場合、デフォルト(GROUPBY=COLUMN)では、バーが列変数水準に対応するため、各列水準内に行水準が積み上げられます。 積み上げ式の散布図の場合、デフォルトでは点線が列水準に対応するため、列線上のデータ点としてセル度数がプロットされます。点の色は行水準を表します。
TWOWAY=CLUSTERレイアウトは棒グラフでのみ利用できます。このレイアウトは、隣接バーのグループを表示します。デフォルトでは、1次グループ化が列変数水準に基づいて行われるため、各列水準内に行水準が表示されます。
GROUPBY=ROW plot-optionを指定すると、任意のレイアウトにおけるデフォルトの行変数と列変数によるグループ化を反転できます。デフォルト値はGROUPBY=COLUMNであり、最初に列変数に基づいてグループ化が行われます。
度数(FREQPLOT )、累積度数(CUMFREQPLOT )、偏差プロット(DEVIATIONPLOT )のプロットの種類(形式)を指定します。TYPE=BARCHARTは棒グラフを、TYPE=DOTPLOTは散布図をそれぞれ作成します。デフォルト値はTYPE=BARCHARTです。
FREQプロシジャが重み付きカッパ係数の計算に使用する一致の重みを表示します。一致の重みは、変数水準のペア間での相対的な一致に影響を与えます。デフォルトでは、FREQプロシジャは一致の重みのCicchetti-Allison形式を使用します。 AGREE(WT=FC)オプションが指定されている場合、プロシジャは一致の重みのFleiss-Cohen形式を使用します。詳細は、重み付きカッパ係数のセクションを参照してください。
重み付きカッパ係数を計算するためにAGREEオプションも指定してある場合を除き、このオプションは無効です。PRINTKWTSオプションは、AGREE(PRINTKWTS)オプションと同じものです。
表の相対リスク統計量を要求します。これらの統計量には、オッズ比と、列1および列2の相対リスクが含まれます。詳細は、2x2表に対するオッズ比と相対リスクのセクションを参照してください。デフォルトでは、FREQプロシジャは"Odds Ratio and Relative Risks"表にある相対リスク統計量とそのその漸近Wald信頼限界を表示します。この表は、MEASURESオプションを指定することでも得られますが、このオプションでは相対リスクに加えて、連関性のその他の統計量を作成します。
CL= relrisk-optionに信頼限界の種類を指定すると、FREQプロシジャは"Relative Risk Confidence Limits"表を表示します。このとき、PRINTALL relrisk-optionも指定されている場合を除き、FREQプロシジャは、"Odds Ratio and Relative Risks"表を表示しません。"Odds Ratio Confidence Limits"表を要求するには、OR(CL=) オプションを指定します。
relrisk-optionsには次を指定できます。
相対リスクの信頼限界の種類を指定します。typesには信頼限界の種類を1つまたは複数指定できます。typeを1つのみ指定する場合、かっこで囲む必要はありません。CL= relrisk-optionを指定すると、FREQプロシジャは"Relative Risk Confidence Limits"表の信頼限界を表示します。
(ALPHA=オプションは、CL= relrisk-optionで提供される信頼限界の水準を決定します。デフォルトはALPHA=0.05で、相対リスクの95%の信頼限界を生成します。)
typesには次を指定できます。
"Confidence Limits for the Relative Risk"表における相対リスクの正確な条件なしの信頼限界を表示します。 EXACTステートメントにRELRISKオプションを指定して、正確な信頼限界の計算も要求する必要があります。詳細は、相対リスクの正確な条件なしの信頼限界のセクションを参照してください。
相対リスクのスコア信頼限界を要求します。詳細は、相対リスクのスコア信頼限界のセクションを参照してください。CORRECT=NOを指定すると、FREQプロシジャは補正されていない形式の信頼限界を提供します。
相対リスクの漸近Wald信頼限界を要求します。詳細は、相対リスクのセクションを参照してください。
CL= relrisk-optionを指定しない場合、RELRISKオプションでは、"Odds Ratio and Relative Risks"表にあるオッズ比のWald信頼限界、列1相対リスク、および列2相対リスクが表示されます。
(CL= relrisk-optionを指定して要求する)相対リスク信頼限界を計算するための表の列を指定します。デフォルトはCOLUMN=1で、"Relative Risk Confidence Limits"表にある列1相対リスクの信頼限界を表示します。このオプションは、列1と列2両方の相対リスクを表示する、"Odds Ratio and Relative Risks"表には無効です。
CL= relrisk-optionが指定されている場合に、"Odds Ratio and Relative Risks"表を表示します。(デフォルトでは、CL= relrisk-optionが指定されている場合、FREQプロシジャはこの表を表示しません。)
表に対するリスク(二項比率)とリスク差を要求します。デフォルトでは、このオプションは、行1リスク、行2リスク、合計(全体)リスク、およびリスク差(行1 – 行 2)を、漸近標準誤差およびWald信頼限界と一緒に提供し、さらに、行1、行2、および合計(全体)リスクの正確な(Clopper-Pearson)信頼限界も提供します。リスク差の正確な条件なしの信頼限界を要求するには、EXACTステートメントでRISKDIFFオプションを指定します。詳細は、リスクとリスク差のセクションを参照してください。FREQプロシジャは、これらの結果を列1および列2の"Risk Estimates"表に表示します。
RISKDIFFオプションの後にriskdiff-optionsをかっこで囲んで指定すると、多元表の共通リスク差の推定に加えて、検定と、リスク差の信頼限界を追加で要求できます。表3.18に、riskdiff-optionsの一覧とその説明をまとめて示します。
CL= riskdiff-optionは、リスク差の信頼限界を要求します。使用可能な信頼限界の種類には、Agresti-Caffo信頼限界、正確な条件なしの信頼限界、Hauck-Anderson信頼限界、Miettinen-Nurminen (スコア)信頼限界、Newcombe信頼限界、Wald信頼限界があります。連続性補正Newcombe信頼限界およびWald信頼限界も使用できます。同一の分析で1つまたは複数の種類の信頼限界を指定できます。FREQプロシジャは、"Proportion (Risk) Difference Confidence Limits"表に信頼限界を表示します。
CL=EXACT riskdiff-optionは、正確な条件なしの信頼限界を"Proportion (Risk) Difference Confidence Limits"表に表示します。CL=EXACTを指定する場合は、EXACTステートメントにRISKDIFFオプションを指定して、正確な信頼限界の計算も要求する必要があります。
EQUIV、NONINF、SUP riskdiff-optionsは、それぞれリスク差の同等性、非劣性、優越性の検定を要求します。利用できる検定方法には、Wald検定に加えて、Farrington-Manning(スコア)検定、Hauck-Anderson検定、Newcombe(ハイブリッドスコア)検定があります。
非劣性、優越性、および同等性の分析の一部として、FREQプロシジャでは、% (Schuirmann, 1999)の信頼係数を持つ帰無仮説ベースの同等性の限界を提供します。ALPHA= オプションは信頼水準を決定します。デフォルトはALPHA=0.05で、これらの分析の90%同等性の限界を作成します。 詳細は、非劣性の検定および同等性の検定のセクションを参照してください。
表3.18: RISKDIFF (比率差)オプション
オプション |
説明 |
---|---|
リスク列を指定 |
|
共通リスク差を要求 |
|
連続性補正を要求 |
|
デフォルトのリスク表の表示を抑制 |
|
信頼限界を要求 |
|
Agresti-Caffo信頼限界を要求 |
|
正確な信頼限界を表示 |
|
Hauck-Anderson信頼限界を要求 |
|
Miettinen-Nurminen信頼限界を要求 |
|
Newcombe信頼限界を要求 |
|
Wald信頼限界を要求 |
|
検定を要求 |
|
等価性の検定を要求 |
|
同等性の検定を要求 |
|
検定マージンを指定 |
|
検定方式を指定 |
|
非劣性の検定を要求 |
|
優越性の検定を要求 |
|
検定分散を指定 |
RISKDIFFオプションの後に続けて、次のようなriskdiff-optionsをかっこで囲んで指定できます。
リスク差の信頼限界を要求します。typesには信頼限界の種類を1つまたは複数指定できます。typeを1つだけを指定する場合、かっこで囲む必要はありません。FREQプロシジャは、"Proportion (Risk) Difference Confidence Limits"表に信頼限界を表示します。
ALPHA=オプションは、信頼限界の水準を決定します。 デフォルトはALPHA=0.05で、リスク差の95%の信頼限界を生成します。
CL= riskdiff-optionは、リスク差検定を要求するかどうかにかかわらず指定できます。CL=で生成される信頼限界は、ユーザーが要求する検定に依存しないため、検定マージンの値(MARGIN= riskdiff-optionで指定可能)は使用しません。
信頼限界のリスク列を制御するには、COLUMN= riskdiff-optionを使用します。COLUMN=を指定しない場合、デフォルトでFREQプロシジャは、列1のリスク差の信頼限界を提供します。
typesには次を指定できます。
リスク差のAgresti-Caffo信頼限界を要求します。詳細は、リスク差の信頼限界セクションの"Agresti-Caffo信頼限界"サブセクションを参照してください。
リスク差の正確な条件なしの信頼限界を、"Proportion (Risk) Difference Confidence Limits"表に表示します。EXACTステートメントでRISKDIFFオプションを指定して、正確な信頼限界の計算を要求する必要もあります。
FREQプロシジャは、2つの個々の片側検定(裾を用いる手法)を反転して、信頼限界を計算します。デフォルトでは、検定は標準化されていないリスク差に基づきます。EXACTステートメントでRISKDIFF(METHOD=SCORE)オプションを指定すると、検定はスコア統計量に基づくようになります。詳細は、EXACTステートメントRISKDIFFオプション、およびリスク差の正確な条件なしの信頼限界のセクションを参照してください。
デフォルトで、FREQプロシジャは、これらの正確な信頼限界を"Risk Estimates"表に表示します。この表を表示しないようにするには、NORISKS riskdiff-optionを指定します。
リスク差のHauck-Anderson信頼限界を要求します。詳細は、リスク差の信頼限界セクションの"Hauck-Anderson信頼限界"サブセクションを参照してください。
リスク差のMiettinen-Nurminen (スコア)信頼限界を要求します。詳細は、リスク差の信頼限界セクションの"Miettinen-Nurminen (スコア)信頼限界"サブセクションを参照してください。デフォルトでは、Miettinen-Nurminen信頼限界にはバイアス補正因子が含められます(Miettinen and Nurminen, 1985、Newcombe and Nurminen, 2011)。CL=MN(CORRECT=NO)を指定すると、FREQプロシジャは補正されていない信頼限界を提供します(Mee, 1984)。
リスク差のNewcombeハイブリッドスコア信頼限界を要求します。CL=NEWCOMBE(CORRECT)またはCORRECT riskdiff-optionを指定すると、Newcombe信頼限界に連続性補正が含められます。詳細は、リスク差の信頼限界セクションの"Newcombe信頼限界"サブセクションを参照してください。
リスク差のWald信頼限界を要求します。CL=WALD(CORRECT)またはCORRECT riskdiff-optionを指定すると、Wald信頼限界に連続性補正が含められます。詳細は、リスク差の信頼限界セクションの"Wald信頼限界"サブセクションを参照してください。
リスク差検定(EQUAL 、EQUIV 、NONINF 、SUP )およびリスク差の信頼限界(CL= riskdiff-optionを指定して要求)を計算するための表の列を指定します。デフォルトは、COLUMN=1です。
このオプションは、列1と列2の両方を作成する、"Risk Estimates"表には無効です。"Risk Estimates"表を表示しないようにするには、NORISKS riskdiff-optionを指定します。
多元表の共通(全体)リスク差の推定値を要求します。FREQプロシジャは、共通リスク差のMantel-Haenszel推定値および要約スコア推定値を、それらの信頼限界とともに生成します。詳細は、共通リスク差のセクションを参照してください。RISKDIFF(CL=NEWCOMBE)オプションを指定すると、FREQプロシジャは共通リスク差のNewcombe信頼限界も提供します。詳細は、共通リスク差のセクションを参照してください。
COLUMN= riskdiff-optionを指定しない場合、デフォルトでFREQプロシジャは、列1の共通リスク差を提供します。COLUMN=2を指定すると、FREQプロシジャは列2の共通リスク差を提供します。COLUMN=BOTHは共通リスク差には適用されません。
Wald信頼限界、Wald検定、Newcombe信頼限界に連続性補正を含めます。詳細は、リスクとリスク差のセクションを参照してください。
リスク差がゼロであるという帰無仮説の検定を要求します。このオプションは、等価性の漸近Wald検定を提供します。CORRECT riskdiff-optionを指定すると、Wald検定に連続性補正が含められます。VAR=NULL riskdiff-optionを指定すると、その検定では、標本分散ではなく、帰無仮説のベースの分散が使用されます。詳細は、等価性の検定のセクションを参照してください。
リスク差の同等性の検定を要求します。詳細は、同等性の検定のセクションを参照してください。検定方法はMETHOD= riskdiff-optionで指定でき、マージンはMARGIN= riskdiff-optionで指定できます。デフォルトは、METHOD=WALDおよびMARGIN=0.2です。
非劣性、優越性、同等性の検定でのマージンを指定します。これらの検定ではそれぞれ、NONINF 、SUP 、およびEQUIV riskdiff-optionsを指定することで要求できます。デフォルトは、MARGIN=0.2です。
非劣性の検定および優越性の検定では、MARGIN=オプションに単一のvalueを指定します。valueは正の数であることが必要です。valueには0から1までの数を指定できます。または、value1から100までのパーセント数を指定すると、FREQプロシジャがそのパーセント数を比率へと変換します。FREQプロシジャは、値1を1%として扱います。
同等性の検定の場合、単一のMARGIN= valueを指定するか、またはlowerおよびupper値の両方を指定できます。単一のvalueを指定する場合、前述したように、その値は正の数であることが必要です。同等性の検定に単一のvalueを指定すると、FREQプロシジャは、下限マージンとして–valueを、上限マージンとしてvalueを検定に使用します。同等性の検定にlowerおよびupper値を指定する場合、-1から1までの間で比率を指定できます。または、-100から100の間の数字はパーセントでの指定になり、FREQプロシジャはそのパーセント数を比率へと変換します。lowerの値はupperの値よりも小さくする必要があります。
非劣性、優越性、同等性の分析での方法を指定します。これらの方法はそれぞれ、NONINF 、SUP 、およびEQUIV riskdiff-optionsを指定することで要求できます。デフォルトは、METHOD=WALDです。
methodsには次を指定できます。
同等性、非劣性、優越性の分析のFarrington-Manning(スコア)検定と、同等性の限界を要求します。 詳細は、非劣性の検定セクションの"Farrington-Manning (スコア)検定"サブセクションを参照してください。
同等性、非劣性、優越性の分析のHauck-Anderson検定と信頼限界を要求します。詳細は、非劣性の検定セクションの"Hauck-Anderson検定"サブセクションを参照してください。
同等性、非劣性、優越性の分析のNewcombe(ハイブリッドスコア)信頼限界を要求します。CORRECT riskdiff-optionを指定すると、Newcombe信頼限界に連続性補正が含められます。詳細は、非劣性の検定セクションの"Newcombe非劣性分析"サブセクションを参照してください。
同等性、非劣性、優越性の分析のWald検定と信頼限界を要求します。CORRECT riskdiff-optionを指定すると、Wald検定と信頼限界に連続性補正が含められます。VAR=NULL riskdiff-optionを指定すると、その検定では、標本分散ではなく、(検定に基づく)帰無仮説の分散が使用されます。詳細は、非劣性の検定セクションの"Wald検定"サブセクションを参照してください。
リスク差の非劣性の検定を要求します。詳細は、非劣性の検定のセクションを参照してください。検定方法はMETHOD= riskdiff-optionで指定でき、マージンはMARGIN= riskdiff-optionで指定できます。デフォルトは、METHOD=WALDおよびMARGIN=0.2です。
"Risk Estimates"表(RISKDIFFオプションによりデフォルトで列1および列2に関して作成される表)の表示を抑制します。"Risk Estimates"表には、リスクやリスク差と共に、それらの漸近標準誤差、Wald信頼限界、正確化信頼限界が含められます。
リスク差の優越性の検定を要求します。詳細は、優越性の検定のセクションを参照してください。検定方法はMETHOD= riskdiff-optionで指定でき、マージンはMARGIN= riskdiff-optionで指定できます。デフォルトは、METHOD=WALDおよびMARGIN=0.2です。
非劣性、優越性、同等性、等価性のWald検定で使用する分散の種類を指定します。VAR=SAMPLEを指定すると、FREQプロシジャは標本分散を使用します。VAR=NULLを指定すると、FREQプロシジャは、リスク差の帰無仮説の値から計算される検定に基づく分散を使用します。詳細は、等価性の検定および非劣性の検定のセクションを参照してください。デフォルトは、VAR=SAMPLEです。
FREQプロシジャが各種の統計量(Mantel-Haenszelのカイ2乗、Pearsonの相関、Cochran-Armitageの傾向性検定、重み付きカッパ係数、およびCochran-Mantel-Haenszel統計量)を計算する際に使用する行スコアおよび列スコアの種類を指定します。 typeの値は次のいずれかになります。
MODRIDIT
RANK
RIDIT
TABLE
これらのスコアの種類の詳細は、スコアのセクションを参照してください。
SCORES=オプションを省略すると、FREQプロシジャはデフォルトでSCORES=TABLEを使用します。文字変数の場合、行および列のTABLEスコアは、行番号および列番号になります。すなわち、TABLEスコアは行1では1、行2では2、という具合になります。数値変数の場合、テーブルスコアは変数値に等しくなります。詳細は、スコアのセクションを参照してください。MODRIDITスコア、RANKスコア、RIDITスコアを使用すると、ノンパラメトリック分析を実施できます。
行スコアおよび列スコアを表示するには、SCOROUTオプションを使用します。
行スコアおよび列スコアを表示します。これらのスコアは、スコアに基づく検定や統計量を計算する際にFREQプロシジャにより使用されます。スコアの種類を指定するには、SCORES=オプションを使用します。詳細は、スコアのセクションを参照してください。
これらのスコアは、FREQプロシジャにより二元表の統計量が計算される場合にのみ表示されます。ODSを使用すると、これらのスコアを出力データセットに格納できます。詳細は、ODSテーブル名のセクションを参照してください。
n元表(n > 1)における変数値の考えられるすべての組み合わせを報告します。組み合わせがデータ内に存在しない場合でも報告されます。FORMAT=オプションは、LIST形式で表示されるクロス集計表に対して、およびOUT=出力データセットに対してのみ適用されます。LISTオプションやOUT=オプションを使用しない場合、SPARSEオプションは無効です。
SPARSEオプションとLISTオプションを指定すると、FREQプロシジャは、表にリストされている変数のすべての組み合わせ(度数カウントがゼロのものを含む)を表示します。デフォルトでは、SPARSEオプションを省略すると、FREQプロシジャは度数がゼロの水準をLIST出力に表示しません。SPARSEとOUT=を使用すると、FREQプロシジャは、空のクロス集計表のセルを出力データセットに含めます。デフォルトでは、FREQプロシジャは、度数がゼロの表セルを出力データセットに含めません。
詳細は、欠損値のセクションを参照してください。
n元表(n > 2)のクロス集計表における、多元クロス表の合計度数のパーセンテージを表示します。デフォルトでは、FREQプロシジャは、個々の二元表度数のパーセンテージは表示しますが、多元クロス集計表の合計度数のパーセンテージは表示しません。詳細は、二元表と多元クロス表セクションを参照してください。
LISTオプションを指定すると、デフォルトで多元クロス表の合計度数のパーセンテージが表示されます。また、これはOUT=出力データセット内の変数PERCENT
にもデフォルトで含められます。
Cochran-Armitageの傾向検定を要求します。傾向検定を計算する場合、対象となる表は表か表でなければなりません。詳細は、Cochran-Armitageの傾向検定のセクションを参照してください。傾向検定で正確なp値を要求する場合、EXACTステートメントでTRENDオプションを指定します。詳細は、正確な統計量のセクションを参照してください。