FREQプロシジャ

PROC FREQステートメント

  • PROC FREQ < options > ;

PROC FREQステートメントは、FREQプロシジャを呼び出します。また、同ステートメントでは、オプションで入力データセットを指定できます。デフォルトでは、このプロシジャは最後に作成されたSASデータセットを使用します。

表3.4に、PROC FREQステートメントで使用できるoptionsとその概要を示します。optionsの説明はアルファベット順に示されています。

表3.4 PROC FREQステートメントのオプション

オプション

説明

COMPRESS

現在のページで次の一元表を開始

DATA=

入力データセットを指定

FORMCHAR=

クロス集計表で使用するアウトライン文字やセル区切り文字を指定

NLEVELS

すべてのTABLES変数の水準数を表示

NOPRINT

すべての出力表示を抑制

ORDER=

報告する変数値の順番を指定

PAGE

1ページにつき1つの表を表示


PROC FREQステートメントでは次のoptionsを使用できます。

COMPRESS

表を開始するのに十分な領域がある場合、直前の一元度数表と同じページに次の一元度数表の表示を開始します。デフォルトでは、次の一元表は表全体がそのページに適合する場合のみ現在のページで開始します。 COMPRESSオプションは、PAGEオプションとともに指定した場合は無効になります。

DATA=SAS-data-set

FREQプロシジャで分析対象とするSAS-data-setを指定します。DATA=オプションを省略すると、最後に作成されたSASデータセットが使用されます。

FORMCHAR(1,2,7)='formchar-string'

クロス集計表のセルのアウトラインおよび分割表を構成するために使用する文字を定義します。 formchar-stringの長さは3文字です。これらの文字は、垂直区切り記号(1)、水平区切り記号(2)、垂直および水平区切り記号の交差記号(7)を描画するのに使用されます。FORMCHAR=オプションを省略すると、デフォルト値としてFORMCHAR(1,2,7)='|-+'が使用されます。表3.5に、FREQプロシジャで使用されるフォーマッティング文字を示します。

表3.5: FREQプロシジャにより使用されるフォーマッティング文字

位置

デフォルト

使用目的

1

|

垂直区切り記号

2

-

水平区切り記号

7

+

垂直および水平区切り記号の交差記号


FORMCHAR=オプションでは、出力表示に使用される20種類のフォーマッティング文字を指定できます。ただし、FREQプロシジャで使用できるのは、1番目、2番目、7番目の文字だけです。このため、FREQプロシジャにおける同オプションの正しい指定方法は、FORMCHAR(1,2,7)='formchar-string'のようになります。

FORMCHAR(1,2,7)=' 'のようにformchar-stringにすべて空白を指定すると、アウトラインや境界線のないクロス集計表が作成されます。formchar-stringには、16進文字を含む任意の文字を指定できます。16進文字を使用する場合、終わりの引用符の後にxを入力する必要があります。16進コードと文字の対応については、使用するハードウェアのマニュアルを参照してください。

フォーマッティング文字の詳細は、Base SAS Procedures GuideのCALENDAR、PLOT、TABULATEの各プロシジャの説明を参照してください。

NLEVELS

"Number of Variable Levels"という名前の表を表示します。この表には、TABLESステートメントに指定された各変数の水準数が示されます。詳細は、変数の水準数表のセクションを参照してください。出力形式を使用したグループ化のセクションで説明されているように、FREQプロシジャは、フォーマットされた変数値により変数の水準を決定します。

NOPRINT

すべての出力表示を抑制します。出力データセットのみを作成する場合は、NOPRINTオプションを使用します。FREQプロシジャにより作成される出力データセットについての詳細は、出力データセットのセクションを参照してください。NOPRINTオプションを指定すると、ODS (Output Delivery System)が一時的に無効になります。詳細は、SAS/STAT 13.2 User's GuideChapter 20: Using the Output Delivery Systemを参照してください。

: NOPRINTオプションは、TABLESステートメントでも使用できます。同オプションを指定すると、クロス集計表は表示されなくなりますが、要求した統計量は表示されます。

ORDER=DATA | FORMATTED | FREQ | INTERNAL

TABLESステートメントで要求した度数表やクロス集計表における変数水準の順序を指定します。

ORDER=オプションには次の値を指定できます。

ORDER=の値

水準が並べられる基準

DATA

入力データセット内に現れる順番

FORMATTED

外部のフォーマットされた値。明示的な出力形式を持たない数値変数は除きます。これらは、それぞれのフォーマットされていない(内部)値により並べ替えられます

FREQ

度数カウントの降順。最もオブザベーション数の多い水準が先頭となります。

INTERNAL

フォーマットされていない値

デフォルト値はORDER=INTERNALです。FORMATTEDおよびINTERNALを指定した場合の順番は、使用しているマシンにより異なります。ORDER=は、欠損値には適用されません。欠損値は、常に最初になります。

並べ替えの順序についての詳細は、Base SAS Procedures Guide のSORTプロシジャの説明、およびSAS Language Reference: ConceptsのBYグループ処理の説明を参照してください。

PAGE

1ページにつき1つの表のみを表示します。それ以外の場合、FREQプロシジャは、スペースの許す限り、1ページに複数の表を表示します。PAGEオプションは、COMPRESSオプションとともに指定した場合は無効になります。