統計プロシジャは、ODS Graphicsを使用して、その出力に含まれるグラフを作成します。ODS Graphicsの詳細は、SAS/STAT 13.2 User's GuideのChapter 21: Statistical Graphics Using ODSを参照してください。
グラフを作成する前に、ODS Graphicsを有効にする必要があります(たとえば、ODS GRAPHICS ONステートメントを使用する)。ODS Graphicsを有効化/無効化する方法の詳細は、上記の章に含まれている"Enabling and Disabling ODS Graphics"のセクションを参照してください。
グラフの全体的な外観は、ODSスタイルにより制御されます。ODSスタイルやODS Graphicsのその他の使用法については、上記の章に含まれている"A Primer on ODS Statistical Graphics"のセクションを参照してください。
ODS Graphicsを有効にすると、TABLESステートメントのPLOTS=オプションを使用して特定のプロットを指定できるようになります。度数プロットまたは累積度数プロットを生成するには、PLOTS=オプションで、FREQPLOTまたはCUMFREQPLOT plot-requestをそれぞれ指定する必要があります。モザイクプロットを作成するには、PLOTS=オプションでMOSAICPLOT plot-requestを指定する必要があります。また、PLOTS=ALLオプションを指定すると、度数プロット、累積度数プロット、モザイクプロットを作成できます。デフォルトでは、FREQプロシジャは、TABLESステートメントで指定された分析に関連付けられているその他のすべてのプロットを生成します。デフォルトのプロットを表示せずに指定のプロットを指定するには、PLOTS(ONLY)=オプションを使用します。詳細は、PLOTS=オプションの説明を参照してください。
FREQプロシジャは、同プロシジャがODS Graphicsを使って作成する各グラフに名前を割り当てます。この名前を使うことで各グラフを参照できます。表3.22に、FREQプロシジャが生成するグラフの名前とその説明、およびそれを生成するために必要となるPLOTS=オプション(plot-requests)およびTABLESステートメントオプションを示します。
表3.22: FREQプロシジャにより作成されるグラフ
ODS Graph名 |
説明 |
PLOTS=オプション |
TABLESステートメントのオプション |
---|---|---|---|
AgreePlot |
一致プロット |
AGREE ( table) |
|
CumFreqPlot |
累積度数プロット |
一元表の要求 |
|
DeviationPlot |
偏差プロット |
CHISQ (one-way table) |
|
FreqPlot |
度数プロット |
任意の表の要求 |
|
KappaPlot |
カッパプロット |
AGREE ( table) |
|
MosaicPlot |
モザイクプロット |
二元表または多元クロス表の要求 |
|
ORPlot |
オッズ比図 |
||
( table) |
|||
RelRiskPlot |
相対リスクプロット |
||
( table) |
|||
RiskDiffPlot |
リスク差図 |
RISKDIFF ( table) |
|
WtKappaPlot |
重み付きカッパ図 |
||
( table, r > 2) |