この例では、例3.1に示した子供の眼の色と髪の色のデータの度数散布図を作成します。
FREQプロシジャは、ODS Graphicsを使用して、これらのプロットを同プロシジャ出力の一部として作成します。度数プロットは、任意の度数表やクロス集計表を要求する場合に利用できます。度数プロットは、棒グラフまたは散布図として表示できます。plot-optionsを使用することで、プロットの向き(縦または横)、尺度、レイアウトを指定できます。
次のPROC FREQステートメントは、度数表と散布図を要求します。最初のTABLESステートメントは、Hair
の一元度数表と、行がEyes
で列がHair
のクロス集計表を要求します。PLOTS=オプションは、この表の度数プロットを要求します。TYPE=DOTPLOT plot-optionは、度数プロットを散布図として作成するよう指定します。デフォルトでは、度数プロットは棒グラフとして作成されます。プロットを作成する前に、ODS Graphicsを有効にする必要があります。
2番目のTABLESステートメントは、行がRegion
で列がHair
のクロス集計表と、その表の度数散布図を要求します。SCALE=PERCENT plot-optionは、度数カウントではなくパーセンテージをプロットするよう指示します。SCALE=LOGおよびSCALE=SQRT plot-optionsを使用すると、それぞれログ度数および度数の平方根をプロットできます。
PROC FREQステートメントのORDER=FREQオプションは、変数水準の順序を度数に基づいて並べ替えるよう指示します。この順序は、度数表やクロス表の表示に適用されるほか、対応する度数プロットにも適用されます。
ods graphics on; proc freq data=Color order=freq; tables Hair Hair*Eyes / plots=freqplot(type=dotplot); tables Hair*Region / plots=freqplot(type=dotplot scale=percent); weight Count; title 'Eye and Hair Color of European Children'; run; ods graphics off;
出力3.2.1、出力3.2.2、出力3.2.3に、FREQプロシジャが作成する散布図を示します。デフォルトでは、散布図の向きは横向きになり、変数水準はY軸上に配置されます。縦向きの散布図を要求するには、ORIENT=VERTICAL plot-optionを指定します。二元プロットの場合、プロットのレイアウトを指定するにはTWOWAY= plot-optionを使用します。デフォルトのレイアウト(出力3.2.2および出力3.2.3に示されているもの)はGROUPVERTICALになります。二元プロットのレイアウトとしては、STACKEDおよびGROUPHORIZONTALも使用できます。