FREQプロシジャ: 表示される出力 :: Base SAS(R) 9.3プロシジャガイド: 統計プロシジャ

表示される出力

変数の水準数表

PROC FREQステートメントでNLEVELSオプションを指定すると、FREQプロシジャは"Number of Variable Levels"という名前の表を表示します。この表には、TABLESステートメントで指定されたすべての変数のレベルの数が示されます。FREQプロシジャは、変数レベルの数を、フォーマットされた変数値から判定します。詳細は、出力形式を使用したグループ化のセクションを参照してください。"Number of Variable Levels"には次の情報が含まれます。

変数名
レベル。変数が持つレベルの総数です。
欠損値でないレベルの数。変数に欠損値のレベルが存在する場合に表示されます。
欠損値レベルの数。変数に欠損値のレベルが存在する場合に表示されます。

一元度数表

FREQプロシジャは、TABLESステートメントでのすべての1元度数表要求に対して1元度数表を表示します。ただし、PROCステートメントでNOPRINTオプションが指定された場合や、TABLESステートメントでNOPRINTオプションが指定された場合は除きます。単一変数の度数分布を示す1元表の場合、FREQプロシジャは変数名とその値を表示します。各変数または各ラベルに関して、FREQプロシジャは次の情報を表示します。

Frequency countは、特定のレベルにおけるオブザベーションの数です。
Test Frequency countは、CHISQオプションおよびTESTF=オプションを指定して、指定の度数に関するカイ2乗適合性検定を要求した場合に表示されます。
Percentは、総オブザベーション数に対するパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOPERCENTオプションを指定します)
Test Percentは、CHISQオプションおよびTESTP=オプションを指定して、指定のパーセントに関するカイ2乗適合性検定を要求した場合に表示されます。(この情報の表示を抑制するには、NOPERCENTオプションを指定します)
Cumulative Frequency countは、表内での指定のレベルとその上にリスト表示されるその他すべてのレベルにおける度数の合計です。最後の累積度数は、欠損値でないオブザベーションの総数になります。(この情報の表示を抑制するには、NOCUMオプションを指定します)
Cumulative Percentは、表内での指定のレベルとその上にリスト表示されるその他すべてのレベルにおける総オブザベーション数に対するパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOCUMまたはNOPERCENTオプションを指定します)

1元表にはFrequency Missing(欠損値を含むオブザベーションの数)も表示されます。

一元度数表の統計量

1元表の場合、TABLESステートメントで2種類の統計オプションが利用できます。CHISQオプションはカイ2乗適合性検定を提供します。BINOMIALオプションは二項比率に関する統計量と検定を提供します。PROC FREQステートメントでNOPRINTオプションを指定しない限り、FREQプロシジャは次の情報を表示します。

1元表に対してCHISQ オプションを指定すると、FREQプロシジャは、カイ2乗適合性検定を計算し、カイ2乗統計量、自由度(DF)、確率値(Pr > ChiSq)を表示します。EXACTステートメントでCHISQオプションを指定すると、FREQプロシジャはその検定に関する正確な確率値も表示します。EXACTステートメントでPOINTオプションをCHISQオプションと共に指定すると、FREQプロシジャはその検定統計量に関する正確な点確率を表示します。
1元表に対してBINOMIALオプションを指定すると、FREQプロシジャは二項比率の推定値を表示します。これは、1元表にリストされている最初のクラスのオブザベーションの比率になります。また、FREQプロシジャは、漸近標準誤差(ASE)や、漸近(Wald)信頼限界および正確な(Clopper-Pearson)信頼限界もデフォルトで表示します。二項比率検定の場合、FREQプロシジャは、帰無仮説の下での漸近標準誤差(ASE Under H0)、標準化された検定統計量(Z)、片側および両側の確率値を表示します。

EXACTステートメントでBINOMIALオプションを指定すると、FREQプロシジャはその検定に関する正確な片側および両側の確率値も表示します。また、EXACステートメントでPOINTオプションをBINOMIALオプションと共に指定すると、FREQプロシジャはその検定に関する正確な点確率を表示します。
binomial-optionsを指定して追加の二項信頼限界を要求すると、FREQプロシジャは、要求された検定ごとに上側および下側の信頼限界を表示します。Wald信頼限界および正確な(Clopper-Pearson)信頼限界に加えて、二項比率に関するAgresti-Coull、Jeffreys、Wilson (score)の各信頼限界を要求できます。
NONINFまたはSUP binomial-optionを指定して二項非劣性検定または二項優越性検定を要求すると、FREQプロシジャは、二項比率、検定ASE (H0またはSampleに基づく)、検定統計量Z、確率値、非劣性または優越性の限界、検定の信頼限界などの情報を表示します。EXACTステートメントでBINOMIALオプションを指定すると、FREQプロシジャはその検定に関する正確な確率値と正確な検定の信頼限界も表示します。
EQUIV binomial-optionを指定して二項等価性検定を要求すると、FREQプロシジャは、二項比率と検定ASE (H0またはSampleに基づく)を表示します。FREQプロシジャは、等価性に関する両側検定(TOST)を表示します。これには、検定統計量(Z)、下側限界および上側限界に関する確率値、全体の確率値が含まれます。また、FREQプロシジャは、等価性の限界と、検定に基づく信頼限界も表示します。EXACTステートメントでBINOMIALオプションを指定すると、FREQプロシジャはTOSTに関する正確な確率値と、正確な検定に基づく信頼限界を提供します。

多重クロス表

FREQプロシジャは、TABLESステートメントにおけるすべての多次元クロス表要求に対応する多次元クロス表を表示します。ただし、PROC FREQステートメントでNOPRINTオプションが指定された場合や、TABLESでNOPRINTオプションが指定された場合は除きます。

2元～多元クロス集計表の場合、表要求における最後の変数の値がその表の列となります。最後から2番目の変数が、その表の行になります。また、その他の変数の各水準(または水準の組み合わせ)が層を構成します。

FREQプロシジャで多次元クロス表を表示するには3つの方法があります。デフォルトでは、FREQプロシジャは多次元クロス表を、その多次元クロス表の各層に関して別々の2元クロス集計表として表示します。また、デフォルトでは、FREQプロシジャはこれらの2元クロス集計表を表セル形式で表示します。あるいは、CROSSLISTオプションを指定すると、FREQプロシジャは、これらの2元クロス集計表をODS列形式で表示します。LISTオプションを指定すると、FREQプロシジャは、多次元クロス表をリスト形式で表示します。これは、多元クロス集計表全体を1つの表として提示するものです。

クロス集計表

デフォルトでは、FREQプロシジャは2元クロス集計表を表セル形式で表示します。行変数値は、表の端に縦方向にリストされます。列変数値は、表の最上部に横方向にリストされます。個々の行変数と列変数のレベルの組み合わせにより、1つの表セルが形成されます。

クロス集計表の各セルには、次の情報を含めることができます。

度数は、この表のセル内のオブザベーションの数です。(この情報の表示を抑制するには、NOFREQオプションを指定します)
独立性の仮説の下での期待度数。これは、EXPECTEDオプションを指定した場合に表示されます。
期待値からのセル度数偏差(DEVIATIONオプションを指定した場合)
Cell Chi-Squareは、セルごとの合計カイ2乗統計量です(CELLCHI2オプションを指定した場合)。
Tot Pctは、多次元クロス表の合計度数に対するセルのパーセンテージです。これは、n元表( $\text{[math]}$ )の場合に、TOTPCTオプションを指定すると表示されます。
Percentは、合計(2元表)度数に対するセルのパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOPERCENTオプションを指定します)
Row Pctすなわち行パーセンテージは、行の合計度数に対するセルのパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOROWオプションを指定します)
Col Pctすなわち列パーセンテージは、列の合計度数に対するセルのパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOCOLオプションを指定します)
Cumulative Col%すなわち累積列パーセンテージは、CUMCOLオプションを指定した場合に表示されます。

この表にはFrequency Missing(欠損値を含むオブザベーションの数)も表示されます。

CROSSLIST表

CROSSLISTオプションを指定すると、FREQプロシジャは2元クロス集計表をODS列形式で表示します。CROSSLISTの列形式は、デフォルトのクロス集計表のセル形式とは異なりますが、CROSSLIST表はデフォルトのクロス集計表と同じ情報(度数、パーセンテージ、その他の統計量)を提供します。

CROSSLISTの表形式では、行がスロス集計表のセルに、列が記述統計量(度数やパーセンテージなど)にそれぞれ対応します。各表セルを識別するには、そのTABLES行変数および列変数のレベルの値と、各行変数レベル内にリストされているすべての列変数を組み合わせて使用します。CROSSLIST表は、行合計、列合計、全体的な表合計も提供します。

CROSSLIST形式のクロス集計表には、FREQプロシジャは次の情報を表示します。

行変数名とその値
列変数名とその値
度数は、この表のセル内のオブザベーションの数です。(この情報の表示を抑制するには、NOFREQオプションを指定します)
独立性の仮説の下での期待セル度数。これは、EXPECTEDオプションを指定した場合に表示されます。
期待値からのセル度数偏差(DEVIATIONオプションを指定した場合)
Cell Chi-Squareは、セルごとの合計カイ2乗統計量です(CELLCHI2オプションを指定した場合)。
Total Percentは、多次元クロス表の合計度数に対するセルのパーセンテージです。これは、 n元表( $\text{[math]}$ )の場合に、TOTPCTオプションを指定すると表示されます。
Percentは、合計(2元表)度数に対するセルのパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOPERCENTオプションを指定します)
Row Percentは、その行の合計度数に対するセルのパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOROWオプションを指定します)
Column Percentは、その列の合計度数に対するセルのパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOCOLオプションを指定します)

この表にはFrequency Missing(欠損値を含むオブザベーションの数)も表示されます。

LIST表

TABLESステートメントでLISTオプションを指定すると、FREQプロシジャは多次元クロス表をクロス集計表としてではなく、リスト形式で表示します。LISTオプションは、層ごとに独立した2元表を表示する代わりに、多次元クロス表全体を1つの表として表示します。LISTオプションは、統計オプションと一緒には指定できません。デフォルトのクロス集計表の出力とは異なり、LIST出力は行パーセンテージ、列パーセンテージ、オプション情報(期待度数やセルカイ2乗統計量など)を表示しません。

リスト形式の多次元クロス表には、FREQプロシジャは次の情報を表示します。

変数名とその値
Frequencyは、特定レベル内にあるオブザベーション(指定の変数値を持つもの)の数です。
Percentは、総オブザベーション数に対するこのレベルのパーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOPERCENTオプションを指定します)
Cumulative Frequencyは、表内での指定のレベルとその上にリスト表示されるその他すべてのレベルにおける累積度数です。表内の最後の累積度数は、欠損値でないオブザベーションの総数になります。(この情報の表示を抑制するには、NOCUMオプションを指定します)
Cumulative Percentは、表内での指定のレベルとその上にリスト表示されるその他すべてのレベルにおける累積パーセンテージです。(この情報の表示を抑制するには、NOCUMまたはNOPERCENTオプションを指定します)

この表にはFrequency Missing(欠損値を含むオブザベーションの数)も表示されます。

多次元クロス表に表示される統計量

FREQプロシジャは、ユーザが指定したステートメントやオプションに基づいて、クロス集計表に表示する統計検定や指標を計算します。これらの結果を表示しないようにするには、PROC FREQステートメントでNOPRINTオプションを指定します。次に示す情報の場合、FREQプロシジャはSample SizeとFrequency Missingも表示します。

TABLESステートメントでSCOROUTオプションを指定すると、FREQプロシジャは、統計量の計算に使用するRow ScoresとColumn Scoresを表示します。Row Scores表には、行変数値と各値に対応するスコアが表示されます。Column Scores表には、列変数値と対応するスコアが表示されます。FREQプロシジャは、行スコアと列スコアの計算に使用されるスコアの種類も指定します。スコアの種類を指定するには、TABLESステートメントでSCORES=オプションを使用します。
CHISQオプションを指定すると、FREQプロシジャは、各2元表に対するPearsonカイ2乗、尤度比カイ2乗、連続修正済みカイ2乗( $\text{[math]}$ 表の場合)、Mantel-Haenszelカイ2乗、ファイ係数、一致係数、Cramerの $\text{[math]}$ などの統計量を表示します。各検定統計量に関して、FREQプロシジャは自由度(DF)と確率値(Prob)も表示します。
$\text{[math]}$ 表に対してCHISQオプションを指定すると、FREQプロシジャはFisherの正確な検定も表示します。この検定出力には、セル(1,1)の度数(F)、正確な左側および右側の確率値、表の確率(P)、および正確な両側確率値が含まれます。
TABLESステートメントでFISHERオプション(またはEXACT ステートメントでFISHERオプション)を指定すると、FREQプロシジャは $\text{[math]}$ より大きい表に関するFisherの正確な検定を表示します。この検定出力には、表の確率(P)と確率値が含まれます。さらに、FREQプロシジャは、CHISQオプションが指定されていない場合でも、上記のようなCHISQ出力を表示します。
EXACTステートメントでPCHI、LRCHI、MHCHIの各オプションを指定すると、FREQプロシジャは各オプションに対応する正確な検定(Pearsonカイ2乗、最尤比カイ2乗、Mantel-Haenszelカイ2乗)を表示します。この検定出力には、検定統計量、自由度(DF)、漸近確率値および正確な確率値が含まれます。また、EXACステートメントでPOINTオプションを指定すると、FREQプロシジャは要求された正確な検定ごとの点確率を表示します。EXACTステートメントでCHISQオプションを指定すると、FREQプロシジャはこれら3種類のカイ2乗検定すべてに関する正確な確率値も表示します。
MEASURESオプションを指定すると、FREQプロシジャは、各2元表に関する統計量(ガンマ、KendallのTau-b、StuartのTau-c、Somersの $\text{[math]}$ 、Somersの $\text{[math]}$ 、Pearson係数、Spearman係数、比対称ラムダ $\text{[math]}$ 、比対称ラムダ $\text{[math]}$ 、対称ラムダ、不確定係数 $\text{[math]}$ 、不確定係数 $\text{[math]}$ 、対称不確定係数)とその漸近標準誤差(ASE)を表示します。CLオプションを指定すると、FREQプロシジャはこれらの統計量の信頼限界も表示します。
PLCORRオプションを指定すると、FREQプロシジャは、 $\text{[math]}$ 表に関するテトラコリック相関係数(四分相関係数)またはテトラコリック相関係数を表示します。さらに、FREQプロシジャは、MEASURESオプションが指定されていない場合でも、上記のようなMEASURES出力を表示します。
TESTステートメントでGAMMA、KENTB、STUTC、SMDCR、SMDRC、PCORR、SCORRの各オプションを指定すると、FREQプロシジャは各オプションに対応する統計量(ガンマ、KendallのTau-b、StuartのTau-c、Somersの $\text{[math]}$ 、Somersの $\text{[math]}$ 、Pearson相関、Spearman相関)に関する漸近検定を表示います。TESTステートメントでMEASURESオプションを指定すると、FREQプロシジャはこれらの漸近検定をすべて表示します。この検定出力には、統計量、その漸近標準誤差(ASE)、信頼限界、帰無仮説H0の下でのASE、標準化された検定統計量(Z)、片側および両側確率値が含まれます。
EXACTステートメントでGAMMA、KENTB、STUTC、SMDCR、SMDRC、PCORR、SCORRの各オプションを指定すると、FREQプロシジャは各オプションに対応する連関性の統計量(KendallのTau- $\text{[math]}$ 、StuartのTau- $\text{[math]}$ 、Somersの $\text{[math]}$ 、Somersの $\text{[math]}$ 、Pearson係数、Spearman係数)に関する漸近検定および正確な検定を表示します。この検定出力には、相関、その漸近標準誤差(ASE)、信頼限界、帰無仮説H0の下でのASE、標準化された検定統計量(Z)、漸近片側/両側確率値および正確な片側/両側確率値が含まれます。また、EXACステートメントでPOINTオプションを指定すると、FREQプロシジャは要求された正確な検定ごとの点確率を表示します。
$\text{[math]}$ 表に対してRISKDIFFオプションを指定すると、FREQプロシジャは列1および列2のリスク推定値を表示します。各列に関して、FREQプロシジャは、行1リスク、行2リスク、合計リスク、リスクの差を、それらの漸近標準誤差(ASE)および漸近信頼限界と共に表示します。また、FREQプロシジャは、行1リスク、行2リスク、合計リスクに関する正確な信頼限界も表示します。EXACTステートメントでRISKDIFFオプションを指定すると、FREQプロシジャは、リスクの差に関する正確な条件なしの信頼限界を計算します。
$\text{[math]}$ 表に対してRISKDIFF(CL=)オプションを指定すると、FREQプロシジャは比率差の信頼限界を表示します。ユーザが要求した信頼限界の種類(Exact、Farrington-Manning、Hauck-Anderson、Newcombe Score、Wald)ごとに、FREQプロシジャは上側信頼限界および下側信頼限界を表示します。
NONINFまたはSUP riskdiff-optionを指定して比率差(RISKDIFF)に関する非劣性検定または優越性検定を要求する場合に、METHOD=HA (Hauck-Anderson)、METHOD=FM (Farrington-Manning)、METHOD=WALD (Wald)を指定すると、FREQプロシジャは、比率差、検定のASE (ユーザが指定した方法に応じて、H0、Sample、Sample H-A、FMのいずれかになる)、検定統計量Z、確率値、非劣性限界または優越性限界、検定に基づく信頼限界のような情報を表示します。METHOD=NEWCOMBE (Newcombeスコア)を指定すると、FREQプロシジャは、比率差、非劣性限界または優越性限界、Newcombe信頼限界を表示します。
EQUIV riskdiff-optionを指定して比率差(RISKDIFF)に関する等価性検定を要求する場合に、METHOD=HA (Hauck-Anderson)、METHOD=FM (Farrington-Manning)、METHOD=WALD (Wald)を指定すると、FREQプロシジャは、比率差および検定のASE (ユーザが指定した方法に応じて、H0、Sample、Sample H-A、FMのいずれかになる)のような情報を表示します。FREQプロシジャは、等価性に関する両側検定(TOST)を表示します。これには、検定統計量(Z)、下側検定および上側検定に関する確率値に加えて、全体の確率値が含まれます。また、FREQプロシジャは、等価性の限界と、検定に基づく信頼限界も表示します。METHOD=NEWCOMBE (Newcombeスコア)を指定すると、FREQプロシジャは、比率差、等価性、Newcombeスコアの信頼限界を表示します。
EQUAL riskdiff-optionを指定して比率差(RISKDIFF)に関する同等性検定を要求すると、FREQプロシジャは、比率差および検定のASE (ユーザが指定した方法に応じて、H0、Sample、Sample H-A、FMのいずれかになる)、検定統計量Z、片側確率値(Pr > Z or Pr < Z)、両側確率値、Pr > |Z|のような情報を表示します。
MEASURESオプションまたはRELRISKオプションを $\text{[math]}$ 表に対して指定すると、FREQプロシジャは、ケースコントロールスタディおよびCohortスタディに関する相対リスクの推定値を、それらの信頼限界と共に表示します。これらの統計量は、オッズ比、および列1と列2の相対リスクとも呼ばれます。EXACTステートメントでORオプションを指定すると、FREQプロシジャはオッズ比に関する正確な信頼限界を表示します。EXACTステートメントでRELRISKプションを指定すると、FREQプロシジャは、相対リスクに関する正確な条件なしの信頼限界を表示します。
TRENDオプションを指定すると、FREQプロシジャは、 $\text{[math]}$ 表または $\text{[math]}$ 表に対するCochran-Armitageの傾向検定を表示します。この検定の場合、FREQプロシジャは統計量(Z)と、片側確率値および両側確率値を表示します。EXACTステートメントでTRENDオプションを指定すると、FREQプロシジャはその検定に関する正確な片側および両側の確率値も表示します。EXACTステートメントでPOINTオプションをTRENDオプションと共に指定すると、FREQプロシジャはその検定統計量に関する正確な点確率を表示します。
JTオプションを指定すると、FREQプロシジャはJonckheere-Terpstra検定を表示します。表示される情報には、統計量(JT)、標準化された検定統計量(Z)、片側および両側の信頼値が含まれます。EXACTステートメントでJTオプションを指定すると、FREQプロシジャはその検定に関する正確な片側および両側の確率値も表示します。EXACTステートメントでPOINTオプションをJTオプションと共に指定すると、FREQプロシジャはその検定統計量に関する正確な点確率を表示します。
AGREEオプションおよびPRINTKWTオプションを指定すると、FREQプロシジャは、 $\text{[math]}$ よりも大きい平方表に対するカッパ係数の重みを表示します。
2元表に対してAGREEオプションを指定すると、FREQプロシジャは $\text{[math]}$ 表に対するMcNemarの検定と、その表に対する単純カッパ係数を表示します。 $\text{[math]}$ より大きい平方表の場合、FREQプロシジャは、Bowkerの対称性の検定、単純カッパ係数、重み付きカッパ係数を表示します。McNemarの検定とBowkerの対称性の検定では、FREQプロシジャは、統計量(S)、自由度(DF)、確率値(Pr > S)を表示します。EXACTステートメントでMCNEMオプションを指定すると、FREQプロシジャはMcNemarの検定に関する正確な確率値も表示します。EXACTステートメントでPOINTオプションをMCNEMオプションと共に指定すると、FREQプロシジャはその検定統計量に関する正確な点確率を表示します。単純カッパ係数および重み付きカッパ係数の場合、FREQプロシジャは、カッパ値、漸近標準誤差(ASE)、信頼限界を表示します。
TESTステートメントでKAPPAオプションまたはWTKAPオプションを指定すると、FREQプロシジャは、単純カッパ係数に関する漸近検定、または重み付きカッパ係数に関する漸近検定をそれぞれ表示します。TESTステートメントでAGREEオプションを指定すると、FREQプロシジャはこれらの漸近検定をすべて表示します。この検定出力には、カッパ係数、その漸近標準誤差(ASE)、信頼限界、帰無仮説H0の下でのASE、標準化された検定統計量(Z)、片側および両側確率値が含まれます。
EXACTステートメントでKAPPAオプションまたはWTKAPオプションを指定すると、FREQプロシジャは、単純カッパ係数に関する漸近および正確な検定、または重み付きカッパ係数に関する漸近および正確な検定をそれぞれ表示します。この検定出力には、カッパ係数、その漸近標準誤差(ASE)、信頼限界、帰無仮説H0の下でのASE、標準化された検定統計量(Z)、漸近片側/両側確率値および正確な片側/両側確率値が含まれます。EXACステートメントでPOINTオプションを指定すると、FREQプロシジャは要求された正確な検定ごとの点確率を表示します。
EXACTステートメントでMCオプションを指定すると、FREQプロシジャは、EXACTステートメントのstatistic-optionsで要求されたすべての正確なp値に関するMonte Carlo推定値を表示します。このMonte Carlo出力には、p値の推定値、その信頼限界、同Monte Carlo推定値の計算に使用された標本数、乱数生成用のシード値が含まれます。
複数の層に対してAGREEオプションを指定すると、FREQプロシジャは全体的な単純カッパ係数および重み付きカッパ係数を、それらの漸近標準誤差(ASE) および信頼限界と共に表示します。また、FREQプロシジャは、カッパ係数が等しいかどうかの検定も表示します。表示される情報には、カイ2乗統計量、自由度(DF)、単純カッパ係数および重み付きカッパ係数に関する確率値(Pr > ChiSq)が含まれます。 $\text{[math]}$ 表の複数の層に対しては、FREQプロシジャはCochranの $\text{[math]}$ を表示します。表示される情報には、統計量(Q)、自由度(DF)、確率値(Pr > Q)が含まれます。
CMHオプションを指定すると、FREQプロシジャは、3つの対立仮説(Nonzero Correlation、Row Mean Scores Differ (ANOVA Statistic)、General Association)に関するCochran-Mantel-Haenszel統計量を表示します。各検定統計量に関して、FREQプロシジャは自由度(DF)と確率値(Prob)も表示します。MANTELFLEISSオプションを指定すると、FREQプロシジャは $\text{[math]}$ 表に関するMantel-Fleiss基準を表示します。 $\text{[math]}$ 表の場合、FREQは、ケースコントロールスタディおよびCohortスタディに関する相対リスクの推定値を、それらの信頼限界と共に表示します。これには、共通オッズ比、1列目の相対リスク、2列目の相対リスクに関するMantel-Haenszel推定量およびロジット層補正推定値の両方が含まれます。また、 $\text{[math]}$ 表の場合、FREQプロシジャは、オッズ比の等質性に関するBreslow-Dayの検定を表示します。この検定の場合、FREQプロシジャは、カイ2乗統計量、自由度(DF)、確率値(Pr > ChiSq)を表示します。
TABLESステートメントでCMHを指定し、かつEXACTステートメントでCOMORを指定すると、FREQプロシジャは、 $\text{[math]}$ 表の複数層の共通オッズ比に関する正確な信頼限界を表示します。また、FREQプロシジャは、H0: Common Odds Ratio = 1に関する正確な検定も表示します。この検定出力には、Cell (1,1) Sum (S)、Mean of S Under H0、One-sided Pr <= S、Point Pr = Sが含まれます。FREQプロシジャは、正確な両側の確率値も表示します。この確率値は、3種類の方法(2 * One-sided、Sum of probabilities <= Point probability、Pr >= |S - Mean|)に従って計算されます。
TABLESステートメントでCMHオプションを指定し、かつEXACTステートメントでEQORオプションを指定すると、FREQプロシジャは、 $\text{[math]}$ 表に関するZelenのオッズ比の同等性に関する正確な検定を計算します。FREQプロシジャは、Zelenの検定を、CMHオプションにより生成される漸近Breslow-Day検定と共に表示します。表示される情報には、検定統計量、Zelenの正確な検定(P)、確率値、Exact Pr <= Pが含まれます。
TABLESステートメントのGAILSIMONオプションを多元 $\text{[math]}$ 表に対して指定すると、FREQプロシジャは、質的交互作用のGail-Simon検定を表示します。表示される情報には、Q+ (Positive Risk Differences)、Q- (Negative Risk Differences)、Q (Two-Sided)の各種統計量とその $\text{[math]}$ 値が含まれます。