CORRプロシジャは、欠損値があるオブザベーションをWEIGHT変数やFREQ変数から除外します。オブザベーションに欠損値が含まれている場合、CORRプロシジャはデフォルトでペアワイズ削除を実施します。CORRプロシジャは、各変数ペアの欠損値でないすべての値ペアを統計量計算に含めます。このため、相関統計量は、様々なオブザベーション数に基づく場合があります。
NOMISSオプションを指定すると、CORRプロシジャは、VARステートメント変数またはWITHステートメント変数が欠損値である場合、リストワイズ削除を使用します。CORRプロシジャは、欠損値を含んでいるすべてのオブザベーションを分析から除外します。このため、各変数ペアのオブザベーションの数は同じになります。
PARTIALステートメントは、NOMISSオプションを自動的に呼び出すことにより、欠損値を含んでいるオブザベーションを常に除外します。NOMISSオプションを使用すると、必要なリソース量が少なくて済むため、データをより効率的に処理できます。また、結果として生成される相関行列は非負定値になります。
これに対して、データセットの分析変数に欠損値が含まれている場合にNOMISSオプションを指定しないと、結果として生成される相関行列は非負定値にならないことがあります。この結果、相関を回帰またはその他のプロシジャの入力として使用しない場合には、統計の手法として計算上の問題が生じる可能性があります。