SAS Forum ユーザー会 学術総会 2005 発表論文一覧
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「SASにおけるUnicodeサポートへの取り組み − SAS Unicodeサーバー」 |
発表者: SAS Institute Inc. Software Globalozation Div. SGE group Manager 小林丈二 共同発表者: SAS Institute Inc. Software Globalozation Div. 吉澤敦子、Steve Beatrous SASのUnicodeサポートへの取りくみのひとつであるSAS Unicodeサーバーについて解説し、マルチリンガルデータを用いた使用例を示す。 |
「ODS Statistical Graphicsの紹介」 |
発表者: SAS Institute Inc. Software Globalozation Div. Developer 吉澤敦子 共同発表者: 東京理科大学 緑川修一、高原佳奈、宮岡悦良/SAS Institute Inc. 小林丈二 9.1からの追加機能であるODS Statistical Graphicsの概要、対応しているSAS/STAT及びSAS/ETSのプロシジャと様々なグラフ出力等、実践的なプログラムを取り混ぜて紹介する。 |
● チュートリアル功労賞受賞 「POWERプロシジャによる症例数設計」 |
発表者: 東京理科大学 工学部 経営工学科 助教授 浜田知久馬 SAS9からPOWERとGLMPOWERプロシジャが加わり症例数設計が可能になった。本発表では、チュートリアルとしてPOWERプロシジャの機能の概要、使用例を示し、利用方法について詳細に解説する。 |
「2段階デザインにおける奏効確率の一様最小分散不偏推定量のプログラム作成」 ※ Student Session |
発表者: 東京理科大学 工学研究科 経営工学専攻 修士課程 豊泉滋之 共同発表者: 東京理科大学 工学研究科 浜田知久馬 抗がん剤の第II相試験で広く用いられる2段階デザインにおける奏効率の一様最小分散不偏推定量とその信頼区間を算出するSAS/IMLのプログラムを示す。 |
「MCMCからのベイズ」 |
発表者: 塩野義製薬株式会社 解析センター 町田光陽 共同発表者: 塩野義製薬株式会社 解析センター 長谷川貴大、田崎武信 ベイズ統計学の見えない壁をマルコフ連鎖モンテカルロ計算が打ち砕いた。そのことでベイズ統計に対する私たちの視野が大きく広がった。マルコフ連鎖モンテカルロ計算から学んだベイズ統計とその応用を議論する。 |
● 優秀論文賞受賞 「SASを用いた二段階法と非線形混合効果モデル法の性能比較」 |
発表者: 興和株式会社 臨床解析部 五所正彦 共同発表者: 興和株式会社 臨床解析部 菅波秀規 母集団パラメーターの推定は統計的推測における最重要問題の一つである。本稿では、NLIN、NLMIXEDプロシジャを用いて、母集団パラメータを推定する二段階法と非線形混合効果モデル法の性能を比較した。 |
「統計モデルを使う実験計画で実験数nを半減」 |
発表者: 株式会社 中外臨床研究センター バイオメトリック部 高橋行雄 SASのMIXEDプロシジャ、NLMIXEDプロシジャを用いた解析については、これまでSASユーザ会で紹介してきたのであるが、それらの使用を前提とした解析計画により、実験数の軽減につながる様々な実験の場面があることを示す。 |
「薬物動態(PK)解析ソフトウェアの開発」 |
発表者: 株式会社アーム 柳澤健太郎 共同発表者: 株式会社アーム 山本典子、山中博、飯塚久夫/東京理科大学 工学部経営工学科 浜田知久馬/クリニック千駄ヶ谷・東京理科大学工学部経営工学科 矢船明史 SASをベースとした薬物動態(PK)解析用ソフトウェアを紹介する。当ソフトウェアでは、モデルに依らない解析、1コンパートメントモデル、2コンパートメント解析が実行出来る。入出力の仕様、画面構成、コンパートメントモデル解析のプログラムなどを紹介する。 |
● 最優秀論文賞受賞 「非反復測定値に基づくPKパラメータの群間比較」 |
発表者: 塩野義製薬株式会社 解析センター 落合俊充 共同発表者: 塩野義製薬株式会社 解析センター 山本成志、渡辺秀章,田崎武信 1個体1測定値のみの非反復測定値に基づいて、AUCやCmaxなどのPKパラメータの群間比較を行う方法を考察する。リサンプリングに基づく方法を提案し、その妥当性や有用性を他の評価方法と対比して検討する。 |
「臨床試験のデータ・モニタリングにおいて解析部門ができること」 |
発表者: 持田製薬株式会社 医薬開発部 林水紀 共同発表者: 持田製薬株式会社 医薬開発部 高田康行、萩野篤司、矢島勉 臨床試験の質を向上させるためにデータ・モニタリングは非常に重要である。SASを利用して臨床試験のデータ・モニタリングに解析部門が関与する方法を検討した。その効果や今後の展望を示す。 |
「効果的顧客ターゲティングのための一手法 〜医薬品マーケティングへの応用〜」 |
発表者: ECアーキテクト株式会社 プロフェッショナルサービス事業部 シニアコンサルタント 武藤猛 量的基準(患者数)と質的基準(医師の処方意欲)とを組合せ、最も潜在的可能性の高い顧客セグメントを特定する手法を開発した。実際の製薬企業で医師ターゲティングに適用したところ良好な成果が得られた。 |
「臨床開発のためのSASプログラミング教育カリキュラムの開発と実践 〜統計解析業務を題材に〜」 |
発表者: 株式会社ACRONET 開発本部 DM・統計解析部 山口孝一 共同発表者: 株式会社ACRONET 開発本部 DM・統計解析部 林行和、平野忠則、竹田眞、佐藤智美 臨床開発の統計解析業務を題材に、実践的なSASプログラミング技術の効果的な習得を目的として教育カリキュラムを作成した。そのカリキュラムの概要と実際の運用で得られた知見を紹介する。 |
「SAS9 BIクライアントツールを使用した臨床開発における業務手順標準化の考察」 |
発表者: 株式会社タクミインフォメーションテクノロジー SASコンサルティング部 ITソリューショングループ マネージャー 村上元親 SAS BIクライアントツールを利用した、医薬品開発における業務手順の標準的なプロセスを考える。臨床試験業務を経時的に、部門別に、また各種資源等を視野において、SASシステムを用いた最適な環境を目指す。 |
「SAS ETL Serverを用いた臨床試験データの加工業務への活用事例」 |
発表者: 武田薬品工業株視会社 医薬開発本部 統計解析部 統計グループ 高浪洋平 共同発表者: 株式会社ファースト 西山和志/住商情報システム株式会社 峰松清志 PHDWを利用したデータ加工処理に変わるものとしてV9からETLが登場したことに着目し、両者を比較検討し、ETLの優位性を確認した。その後ETLによるデータ加工業務を確立したので、この事例を報告する。 |
「臨床試験における施設効果とリスク管理」 |
発表者: 塩野義製薬株式会社 解析センター 小笠原博幸 共同発表者: 塩野義製薬株式会社 解析センター 長谷川貴大、田崎武信 施設当たりの患者数が少ないことあるいは不均等であることが臨床試験の成功確率に及ぼす影響、さらに施設間変動および試験間変動が双子の試験の成功確率に及ぼす影響を調査した。それらの結果を報告する。 |
「木構造を処理するマクロの作成 −SQLプロシジャを利用して−」 |
発表者: 株式会社シーエーシー 医薬システムビジネスユニット 堀田真一 マクロ言語とSQLプロシジャを組合わせることで、部品構成表に代表される木構造を持つデータの処理が簡単なプログラムの記述で可能になった。経路問題や組合せ問題への応用例と併せて紹介する。 |
「SDDを用いた非臨床領域における統計解析システム」 |
発表者: 三共株式会社 臨床解析部 上森光才 共同発表者: 三共株式会社 臨床解析部 大和田章一、山之内直樹/株式会社山武 渡辺正光 SDDを用いた非臨床領域の統計解析システムの構築について、業務の課題から開発の方法について4演題で発表する。 |
「SAS Enterprise Minerのパラメトリックモデルにおける パラメータ推定値と期待値の関係について」 |
発表者: 株式会社タクミインフォメーションテクノロジー システム開発部 SAS開発グループ 斎藤和宏 ENTERPRISE MINERの回帰分析とニューラルネットワークにおける、パラメータ推定値と予測値の関係について考察し、どのように推定値が組み合わされて予測値が構成されているのかを図示する。 |
● 奨励賞受賞 「JMPを活用したコンジョイント分析による農産物の消費者評価 − 兵庫県の伝統野菜”岩津ネギ”に対する事例−」 |
発表者: 兵庫県立農林水産技術総合センター 農業技術センター 主任研究員 加藤雅宣 共同発表者: 兵庫県立大学院応用情報科学研究科 有馬昌宏、川向肇 JMPのカスタム計画と重回帰分析などを用いることによって仮想的な商品に対する選好度を分析するコンジョイント分析が可能である。農産物に対する消費者評価を事例として分析方法を紹介する。 |
「SASを用いた寄席定席興行の現状分析」 |
発表者: 財団法人統計情報研究開発センター 坂部裕美子 都内に4軒ある寄席定席は落語家にとって第一の仕事場といえるが、実は定席出演者の顔触れには大きな偏りがある。この偏りの実情と、それに関連すると思われる幾つかの要素との相関について集計、分析する。 |
「社会生活基本調査のミクロデータを用いた生活時間と生活行動の関係の分析」 |
発表者: 名城大学 経済学部 教授 勝浦正樹 社会生活基本調査の生活時間と生活行動は、調査の二本柱ではあるものの、その関係は分析されてこなかった。そこでミクロデータを利用して、両者に関する再集計をいくつかの観点から行い、その関係を明らかにした。 |
「非同居家族員を考慮した世帯分類」 |
発表者: 総務省 統計研修所 教授 稲葉由之 統計調査において「世帯」と「家族」は異なる概念である。世帯員ではない非同居家族員を考慮した世帯分類に関して全国消費実態調査のリサンプリング・データに基づいた検討結果を示す。 |
● 奨励賞受賞 「インドネシアにおける1900年から2002年までの所得格差の実態 −政府統計SUSENASの支出ミクロデータに基づく実証分析−」 |
発表者: 東京国際大学 経済学研究科 博士後期課程 KADARMANTO インドネシア政府が3年周期で実施している全国社会経済調査(SUSENAS)の個票データ(1990〜2002年)を使い、省(province)間の一人当たり消費レベルのばらつきを計算することで、収入格差を分析する。 |
「雇用動態類型からみた若年正規雇用者の所得分布について」 |
発表者: 法政大学 経済学部 教授 森博美 主に20代、30代の正規雇用者について、男女、継続就業意思の有無等別に、前職の雇用形態の違いが現職における所得に影響を及ぼしているかどうかについて、総務省統計局の平成14年度「就業構造基本調査」のミクロデータの再集計により分析を行った結果について紹介する。なお、雇用動態類型は、同調査における前職ならびに現職の雇用形態に関する調査結果を用いてその定式化を行った。 |
「ファースト・パッセージ型オプションアプローチ・モデルと社債評価の実証的研究」 |
発表者: 株式会社金融エンジニアリング・グループ 取締役執行役員 宮村幸夫 本稿では、KMVモデルに代表されるオプションアプローチ・モデルの論点に修正を施したモデルを用い、社債評価を通じた実証分析を行った。その結果、ファースト・パッセージ型モデルが有用である可能性を示唆し得た。 |
「信用リスク計測モデルの構築のための欠損値処理 −MIプロシジャを使用したモデルとの比較−」 |
発表者: 株式会社タクミインフォメーションテクノロジー SASコンサルティング部 角野大朗 信用リスク計測を行うために、財務データの欠損値をどう処理するかという問題がある。今回の分析では欠損値の処理を行った場合と欠損値を除いた場合でモデル構築を行い、各モデルの判別力を比較する。 |
「SASを用いた民事再生法申請の結果予測」 |
発表者: 株式会社帝国データバンク 企画部信用リスク研究課 矢内紘之 企業再生が脚光を浴びる中、再建の可能性を事前予測することの重要性が高まっている。本研究では民事再生法申請企業のデータを用い、再生の可否を予測するモデルの構築とその精度検証を行う。 |
「データマイニングを用いた中小企業の信用リスクの推定 〜 再構築(Re-Constructed)アプローチ 〜」 |
発表者:UFJ銀行 法人統括部 調査役 小野潔 日本の情報ベンダーは中小企業の破産率を最大40万社しか提供していない。そこで本研究は前述の破産率から倒産予測モデルをリコンストラクト(再構築)し、中小企業150万社の倒産率を簡易生成するアプローチを報告する。 |
「株式市場の非効率性と超過収益率の獲得のための投資戦略」 |
発表者: 株式会社金融エンジニアリング・グループ 角谷督 共同発表者: 日興アセットマネジメント株式会社 黒子貴史/専修大学 商学部 助教授 生田目崇 本研究では、先行研究で指摘された株式市場のアノマリーを概観し、そのアノマリーを投資戦略に利用する方法を議論すると共に、SASによる戦略の実装方法を提示するものである。 |
「Metzlerの在庫循環モデルにおける現実的適用の考察」 ※ Student Session |
発表者: 武蔵大学 大学院 経済学研究科 修士課程 江畑嘉敏 共同発表者: 株式会社インクリース研究所 中村竜児 Metzlerの在庫循環理論から得られたデータと、鉱工業指数から作成されたデータとの比較を行った実証分析。 |
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