移送形式ファイルの復元
移送先のプラットフォームで、オンラインまたはオフラインで転送された
移送形式ファイルを、その中に含まれている情報に基づいて、
そのプラットフォーム用に最適化された形式のネイティブSASファイルに復元します。
リリース6.03以降のSASの場合、移送ライブラリは順編成形式の
SASデータライブラリとしてアクセスできます。
したがって、一時的にアクセスするだけであれば、
DATAステップや各種プロシジャでそのままアクセスできます。
しかし、今後継続して移送したデータを利用するのなら、
ネイティブSASファイルに変換することをお勧めします。
また、カタログ移送ファイルはSASデータライブラリとしてアクセスできません。
必ずCIMPORTプロシジャでネイティブSASファイルに変換しなければなりません。
- 移送ライブラリからネイティブSASファイルを復元する場合の一般的な手順
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LIBNAMEステートメントを使って、転送された移送ライブラリ用のライブラリ
参照名を定義します。ただし、SAS System 5のSASにはライブラリエンジンと
いう概念がないため、FILENAMEステートメントを使って、転送された
移送ライブラリ用のファイル参照名を定義します。
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LIBNAMEステートメントを使って、復元したSASデータセットを格納する既存の
ライブラリにライブラリ参照名を割り当てます。
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COPYプロシジャ(VMS版以外のSAS System 5ではXCOPYプロシジャ)やDATAステップを
使って、移送ライブラリからネイティブSASファイルを復元します。
- カタログ移送ファイルからネイティブSASファイルを復元する場合の一般的な手順
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FILENAMEステートメント使って、転送されたカタログ移送ファイル用の
ファイル参照名SASCATを定義します。
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LIBNAMEステートメントを使って、復元したSASデータセットやSASカタログを含む
ライブラリにライブラリ参照名を割り当てます。
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CIMPORTプロシジャを使って、カタログ移送ファイルからネイティブSASファイルを
復元します。
実際の使用例
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