例5 : ファイル転送ユーティリティの使用

移送形式ファイルをプラットフォーム間で転送するときは、バイナリ転送をサポートしている各種ファイル転送ユーティリティが使えます。
代表的な例として、3270エミュレータに付属するSEND/RECEIVEコマンドと、ftp ユーティリティの例を紹介します。
どちらの場合も必ずバイナリ転送モードを使用します。

SEND/RECEIVEコマンド

SEND/RECEIVEコマンドは、3270エミュレータを起動しているパーソナルコンピュータの DOSセッションで実行します。

  SEND DOSファイル名 ホストデータセット名 [ 



  RECEIVE DOSファイル名 ホストデータセット名 [

テキストファイルを転送する場合とは異なり、"["の後に"CRLF JISCII"オプションを指定してはいけません。

ftpユーティリティ

ftpは、各種プラットフォーム間のファイル転送に幅広く使われています。
myhostという名前のホストからファイルをダウンロードした場合の、ftpユーティリティの使用例を示します。
ユーザが入力する部分は斜体文字で示してあります。

  ftp myhost 

  Connected to myhost. 

  220 myhost FTP server ready. 

  Name (myhost:userid): user-ID 

  331 Password required for userid. 

  Password: password 

  230 User userid logged in. 

  ftp> binary 

  200 Type set to I. 

  ftp> get file-name 

  200 PORT command successful. 

  150 Binary data connection for ファイル名 ... 

  226 Binary Transfer complete. 

  ftp> quit 

  221 Goodbye.

転送前にbinaryコマンドでバイナリ転送を指定しているところに注意してください。
なお、ファイルをアップロードする場合は、getコマンドの代りにputコマンドを使います。