移送形式ファイルの作成
SASファイルを移送するためには、まず移送元のプラットフォームで、
ネイティブSASファイルから移送形式ファイルを作成する必要があります。
- 移送ライブラリを作成する場合の一般的な手順
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LIBNAMEステートメントを使って、新しく作成する移送ライブラリ用のライブラリ
参照名を定義します。
ただし、SAS System 5のSASでは、
FILENAMEステートメントを使って、新しく作成する移送ライブラリ用の
ファイル参照名を定義します。
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LIBNAMEステートメントを使って、移送したいSASデータセットを含む既存の
ライブラリにライブラリ参照名を割り当てます。
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COPYプロシジャ(VMS版以外のSAS System 5ではXCOPYプロシジャ)やDATAステップを
使って、移送ライブラリを作成します。
- カタログ移送ファイルを作成する場合の一般的な手順
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FILENAMEステートメント使って、新しく作成するカタログ移送ファイル用の
ファイル参照名SASCATを定義します。
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LIBNAMEステートメントを使って、移送したいSASデータセットやSASカタログを含む
ライブラリにライブラリ参照名を割り当てます。
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CPORTプロシジャを使って、カタログ移送ファイルを作成します。
ファイル形式に対する注意事項(メインフレームおよびOpenVMS)
レコード長やブロック長の概念を持つプラットフォーム(メインフレームおよびOpenVMS)
では、移送ライブラリ、カタログ移送ファイルともに、次の属性で作成しなければ
なりません。
- [データセット編成] 固定長順編成
- [レコード長] 80バイト
- [ブロック長] 8000バイト
OpenVMSの場合、ファイル転送の際にレコード長やブロック長が変ってしまうことが
あります。そのような場合には、EXCHANGEコマンドを使って、上記
属性のファイルに変換します。
メインフレームの場合は、あらかじめ上記の属性を持つデータセットを作成しておかな
ければなりません。
実際の使用例
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