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SUGI-J 2002 特別セッション
SUGI-J 2002 では、下記の各種特別セッションが開催されました。
「PH.Clinical Templateによる解析帳票作成に対するシステム化の試み」
■ 発表者 武田薬品工業株式会社 岩本光司、株式会社SASインスティチュートジャパン平田明弘 |
SASの出力結果をSASシステム バージョン8 のODS機能により改善できることがSUGI-J 2000にて関西プロジェクトにより報告されました。しかしPH.Clinicalにおける標準PH-TemplateはODSに未対応のため、作成される帳票は各種報告書に用いる図表としては不十分でした。この問題を解決するために、独自にPH-Templateを作成し、ODS作成のプログラムと結合して、解析帳票を作成する仕組みを試作したのでご紹介します。 |
「JMPによる副作用データマイニング」
■ チェアマン キリンビール株式会社 本川 裕 ■ 指定討論者 ファイザー製薬株式会社 平河 威、東京大学 佐藤 嗣道 |
JMPによる医薬品市販後調査に特化した論文について、指定討論会を含めた拡大発表を行ないます。医薬業界でJMPをご利用の方、また市販後調査に携わる方にお勧めのセッションです。
セッション概要 医薬品の市販後の集積された有害事象に関連する膨大な臨床データの統計解析について、啓蒙的な教育プログラムを開発しました。その内容について紹介します。
- JMP4Jによるロジスティック回帰モデルの教育
(大鵬薬品工業株式会社 澤田 克彦 ほか)
- JMP4Jを使用した有害事象の生存時間解析の教育
(アベンティス ファーマ株式会社 西山 智 ほか)
- JMP4Jを使用した有害事象解析におけるデータ加工
(株式会社SASインスティチュートジャパン 野田 昭夫 ほか)
(各論文の概要についてはこちらをご参照ください)
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「新しい実験計画法の適用とその効用」
■ チェアマン 成蹊大学 工学部 岩崎 学 教授 |
JMPによる実験計画に関する論文について、理論・実務の両面からスポットを当てた拡大発表を行ないます。品質管理・製造業に携わる方々にお勧めのセッションです。
セッション概要 日本ではまだあまり多くの人に知られていない、カスタム計画(D最適計画)と多特性の最適化について実際の製品開発での利用事例と解説を交えて、クラシカルな手法との違いと効用について紹介します。
- JMPによる最適実験の計画と多特性の最適化
(元東京理科大学 芳賀 敏郎)
- JMPソフトウェアによる表面処理工程の最適化事例
(株式会社デンソー 葛谷 和義 ほか)
- 古典的実験計画手法とJMPのカスタム計画
(成蹊大学 岩崎 学)
(各論文の概要についてはこちらをご参照ください)
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「次世代SASシステム バージョン9の概要 ― ビジネスインテリジェンスプラットフォーム ―」
■ 発表者 Shinichiro Kayano, General Manager, Asia Pacific Research & Development, SAS Institute Inc. Steve Jenicsh, Director, Platform and Integration Infrastructure, Business Intelligence Platform Division, SAS Institute Inc.
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次世代SASシステム バージョン9は従来からのシステムに対するメンテナンス、
機能拡張に加え、スケーラビリティ、運用管理性、相互運用性、操作性の4つを
念頭に開発されています。これらの技術を基盤として、SASシステムはビジネス
インテリジェンスのための、プラットフォームとして生まれ変わります。
V9 の拡張機能、次世代のクライアントサーバ環境を構築する基盤となる技術、
新たなユーザインタフェースを採用したプロダクト群をデモを交えてご紹介
します。
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「Intelligence Value Chain - V9を活用したビジネスソリューションの新たな可能性」
■ 発表者 Bill Gibson, Chief Technology Officer - Asia Pacific, SAS International
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SAS V9は、SASが発表していくビジネスソリューションの強力なプラットフォームとなる。SASが提唱するIntelligence Value Chainというインテリジェンス生成プロセスの概念を基に、特にIntelligence ArchitectureにおけるV9の新機能が、こうした企業レベルのソリューション構築にどのように役立つのか、具体的に説明する。
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「case-control関連解析による疾患感受性遺伝子の探索」
■ 発表者 東京大学 医学部 人類遺伝学教室 大橋順
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case-control関連解析は、疾患感受性遺伝子を探索するために、もっともよく利用されてきた手法である。関連解析は、候補遺伝子と疾患との関連のみならず、マーカー多型と疾患との関連(マーカー多型と真の感受性遺伝子との間の連鎖不平衡)も検出することができる。そのため、case-control関連解析によって、感受性遺伝子が存在するゲノム上の候補領域を絞り込むことも可能である。我々のグループが体験してきた実例を交え、case-control関連解析によって感受性遺伝子を探索する方法とその問題点について解説する。
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「Whole-genome scanデータの解析方法」
■ 発表者 東京大学 医学部 生物統計学/疫学・予防保健学教室 田中紀子
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近年、技術の進歩に伴い、genetic association studyでも疾患感受性遺伝子を
見つけるために一度に多くのマーカーを用いられるようになってきている。
このような場合、しばしば疾患との関連を検定を行って判断するため、
検定の多重性の問題が議論されている。そこで、このような状況においてデータから
得られた結果を解釈する上で有用と考えられるいくつかの方法を紹介する。
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東京大学で新たに開講されるゲノム研究に関する2つの教育コースのご紹介
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「生物情報科学教育コース」
東京大学理学部情報科学学部 特任教授 南 康文
「Clinical Bioinformatics コース」
東京大学医学部 薬剤疫学講座 助手 林 同文
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