SUGI-J 2000 ポスターセッション発表論文概要

金融

「地域協同組織金融機関の収益性分析 近畿圏を例として」
神戸商科大学 商経学部管理科学科 川向 肇
信用金庫・信用組合は、地域における小規模企業や個人に対する金融サーヴィス提供者として一定の役割を地域経済の中で担っているが、これら金融機関の業務純益率についてのJMPによる解析結果を示す。

「資産価格形成モデルへのマーケット・マイクロストラクチャーによる流動性の導入」
東京理科大学大学院 経営学研究科 経営学専攻 仲村 敏隆
東京証券取引所市場第一部上場銘柄の価格(収益率)形成に、流動性要因が影響を与えているかをSAS/STAT等を用い、米国の先行研究との比較もふまえ検証した。日本でも一部、影響がみられるという結果を得た。

「サプライチェーンのパターン化とその評価に関する研究」
株式会社金融エンジニアリング・グループ コンサルタント本部 李 綺
業種ぐるみの取組みで知られるものであっても、真の意味のSCM構築は殆ど見られないのが現状である。本論文では、サプライチェーンマネジメントを対象とし、その業種に応じる形態を体系化しようというものである。

システム

「webEISソフトウェアを体験」
株式会社タクミインフォメーションテクノロジー SAS開発推進部 ITソリューショングループ 阿部 一也 渡部 義弘
webEISを使用した体験レポート。アプリケーションの構築からブラウザでの表示まで、一連の機能の説明とユーザーの視点からの感想を述べる。

「SASの利用形態の変動」
京都大学 大型計算機センター 久冨 丈志 金澤 正憲
京都大学大型計算機センターでは、京都大学を中心に多数の大学の教官、大学院生が、理系、文系を問わずにSASを利用している。本論文では、本センターにおけるSASの利用状況を分析し、利用形態について述べる

「Windows版SASとテキストエディタの連携パッケージSASOLEの開発とその紹介」
大学入試センター 研究開発部 菊地 賢一
Windows版のSASにおいて秀丸エディタから直接SUBMITを可能とする。すなわち、秀丸エディタをPROGRAM EDITORのかわりのように用いることが可能となる。
www.rd.dnc.ac.jp/~kikuchi/software/SASOLE.html

「臨床試験データの一覧表作成システムの紹介 −ISE LIST2000,SAS2SDF−」
株式会社アイ・エス・イー 西原 健自 山本昭一
ISE LIST2000は、SASスクリプトを記述することなく、ユーザーがExcelで作成したひな型に、表示したい項目を表示したい場所にドラッグ&ドロップすることで、各種一覧表を作成するシステムです。

「SASV8への「EXSAS」の対応【プログラムの変更〜バリデーション〜標準化】」
株式会社アーム システム企画部 山本 典子 常吉 華奈
京都大学医学部 薬剤疫学教室 浜田 知久馬
〔EXSAS〕でのSASV8のODS機能を利用した組替とそれに併うバリデーションの重要性を開発側とユーザー側から論じる。また、標準化への取組みをいくつかの事例を挙げて紹介する。

「Open OLAP Serverの機能と利用方法」
株式会社タクミインフォメーションテクノロジー SAS開発推進部 ITソリューショングループ 宗像 志保
サーバー環境のMDDBをOLAPサーバーを利用してアクセスする方法とクライアントツールとしてEXCELを利用した場合のグラフやレポートの作成法を紹介します。

医薬

「東山梨コホートにおける生活習慣とその死亡原因との関係」
東京慈恵会医科大学 縣 俊彦
順天堂大学 稲葉 裕 黒沢 美智子
京都大学 佐藤 俊哉
新潟大学 高木 廣文
愛知医科大学 菊地 正悟
我々は、山梨県東山梨コホートにおいて、ベースライン調査(1989年)後追跡し、生活習慣と疾病、死因との関係を追究し、適正体重、朝食、間食、睡眠、禁煙、飲酒、運動、性、年齢と死亡との関連を検討した。

「SASおよびExcelを用いたOLEおよびOLE Automation Serverの利用」
日本化薬株式会社 医薬事業本部 薬制部 業務管理室 小沢 義人 吉村 克己
DDEを用いたEXCELのコマンド発行Programも、EXCELのコマンドを調べることも困難となってきている。今回、SAS V6のSCLを用いたEXCEL OLEとEXCEL VBAによるSAS OLE AutomationのコントロールProgramを試作したので報告する。

「JMPを用いたWHO-QOL質問表の解析について」
有限会社電助システムズ 電脳事業部 板東 説也
東京理科大学 理学部 宮岡 悦良 田崎 美弥子
JMPを用いたデータ解析の事例として、WHO-QCLの質問表を使い、解析を行う。加えてJMP4.0から追加されたScriptを用いたデータのチェックやグラフの出力等の機能についても報告する。

「ClintrialのデータをSASで利用する方法の紹介」
リリー リサーチ ラボラトリーズ ジャパン 臨床開発部 藤田 和也 笠原智子 竹口 素子
去年紹介したツールに対してSAS/Shareを利用してプログラム、ログ、データビューの管理機能を追加した。またSAS/IntrNetを試験的に利用したので、それらを報告する。

「SASシステムをベースとした臨床試験データプロセスの検討」
住商情報システム株式会社 システム・マネジメント第三部 渡辺 昌彦
データマネジメント業務及び集計解析業務を行う上で自社開発し、実業務で使用しているツールとSAS/PH‐Clinicalソフトウェアを連動させ臨床試験データプロセスの統合運用を検討した。

マーケティング

「患者の満足度調査−入院外来、性年代の影響について」
中部学院大学 短期大学部 田久 浩志
標記の分析の結果、外来20−30代の女性の評価は同年代の入院患者より悪かった。入院外来とも40-50代の評価が悪かった。これらの解析結果は、今後の医療現場でのサービス向上に貢献するものと考えられる。

「大学病院の患者満足度に及ぼす要因の解析」
順天堂大学医学部 病院管理学研究室 楊 学坤 今井 壽正
順天堂大学医学部 中央電算機室 荒井 美帆 小島 茂
外来入院各約千通のアンケートより患者満足度に及ぼす要因を解析した結果、1) 外来の不満は「待ち時間」に集中、2) 医師と看護婦は入院が外来より高い評価、3) 満足度は性差がなく、高齢ほど上昇する傾向を示した。

グラフィック

「SAS/GRAPHソフトウェアを用いたフラクタル図形の作成」
キリンビール株式会社 医薬事業本部 開発部 長谷川 要
フラクタル図形としてもっとも有名なものとして、マンデルブロー集合があります。本論文ではこのマンデルブロー集合を例にSAS/GRAPHソフトウェアを用いたフラクタル図形の作成方法を紹介する。

「SASによるフラクタル表現」
ファイザー製薬株式会社 バイオメトリクス部 解析グループ 山下 敏治
住商情報システム株式会社 システム・マネジメント事業部 奥田 達也
一般的なフラクタルの確率的シミュレーション、マンデルブロー集合、ジュリア集合などの複素関数族、ストレンジアトラクタ、ミラの写像など離散力学的カオスを基礎的な理論式およびプログラム例をあげて紹介する。

品質管理

「オフィスビル外観の「汚れ感」評価」
株式会社竹中工務店 技術研究所 研究開発部 武藤 浩
建設省 建築研究所 第一研究部 小島 隆矢
汚れていても汚いと感じられにくい建物外壁の特徴や、汚れの状態や外壁素材の性質の影響度を把握するために、オフィスビルの外観写真を用いた評価実験をおこない、数量化のマクロプログラムなどでデータを分析した。