|
SUGI-J 2000 口頭発表論文概要
チュートリアル
-
「V8におけるLOGISTICの機能拡張」
-
京都大学 医学部薬剤疫学教室 浜田 知久馬
LOGISTICプロシジャはV8で大幅な機能拡張がなされた。CLASS文とCONTRAST文の利用と、高次の交互作用項を含めた変数選択を中心に、V8の概要を紹介し、ロジスティック回帰のチュートリアルを行う。
-
「成果指向型 業績評価モデルの一考察 −日本プロ野球野手主要選手の年俸を事例として−」
-
有限会社企業行動デザイン研究所 代表取締役社長/主席研究員
慶応義塾大学 総合政策学部 講師 陶山 博太
Enterprise Minerソフトウェアを用いて、昨年報告したプロ野球一軍の主要選手のリーグ内でのチーム順位と成績を統合したニューラルネットワークモデルを使って、99年度の実績データをもとに年俸予測を行った。また、このモデルの予測精度を、他モデルと比較しながら検討する。
-
「データマイニングの前のPROC FREQ とPROC MEANS」
-
株式会社SASインスティチュートジャパン ソリューション本部 ソリューションプランニングセンター 東 一成
SASシステムが持っている多くのプロシジャの中で、便利で使いやすいともいえるFREQプロシジャとMEANSプロシジャの説明を行なう。内容は良く利用する機能などを、サンプルプログラム中心に進めていく。
-
「SAS/Warehouse Administrator ソフトウェア リリース1.3の紹介」
-
株式会社 SASインスティチュートジャパン ソリューション本部 プロダクトストラテジー部 高木 雅弘
SAS/Warehouse Administratorソフトウェアは、データウェアハウジングに必要なSASシステムプロダクトの機能を集約して開発されたプロダクトである。本論文ではこのプロダクトの使用方法について紹介する。
経営
-
「カスタマーオリエンテッドによる管理会計への転換 −コストマネジメントからレベニューマネジメントへ−」
-
株式会社SASインスティチュートジャパン ソリューション本部 ソリューションサービス部データウェアハウスグループ 清水 孝郎
管理会計の考え方では、コストのコントロールによる利益の確保が目的である。しかし顧客指向を前提とした場合、管理会計はレベニューのコントロール、及び、長期に渡る顧客との関係構築を考慮した利益の確保が目的となる。本研究ではケーススタディを通してレベニューマネジメントを行っていくために必須なレベニュードライバー抽出の方法について考察した。
データマイニング
-
「ニューラルネットワークモデルによる牛乳販売量予測の検討」
-
森永乳業株式会社 販売業務部 製品企画室 高橋 幸一 石川 征郎
牛乳のPOSデータ(日本全国180店舗3年間約20万件)に商圏データ及び気象データ並びに主要経済統計データを加味して、ある日ある店舗である牛乳の販売量を予測するニューラルネットワークモデルを検討した。
-
「時系列データによるデータマイニング ‐牛乳販売量の需要予測‐」
-
株式会社SASインスティチュートジャパン ソリューション本部
ソリューションサービス部 データサイエンスグループ 高野 江里子 中西 みなと
牛乳販売量データを分析対象として週次で予測を行うことにより、伝統的な時系列解析手法とデータマイニングツールを適用した場合による比較検討、需要予測システムの重要性について示唆することを目的とする。
-
「データマイニングによる製造プロセスの品質解析事例」
-
住友金属工業株式会社 総合技術研究所 システム研究開発部 水田 匡彦
製品を高品質化するには操業要因と品質の相関解析が重要であるが、プロセスの複雑化に伴い統計解析の適用は困難となってきた。今回、データマイニング手法を品質解析に適用し、品質悪化条件を抽出するのに成功した。
-
「POSデータに対するデータマイニング」
-
株式会社日経リサーチ データベース局 鈴木 督久 小宮 葉子
日本経済新聞社の商用POS情報サービス「NEEDS-SCAN」に対するデータマイニングの実施例の中から、Enterprise Minerソフトウェアを利用した売上予測や構造分析などを紹介する。
-
「ツリー分析における予測レスポンス率の修正方法について」
-
株式会社ジェーシービー 営業本部データマイニンググループ 平松 宏之 若井 延夫
Enterprise Minerソフトウェアを用いたディシジョンツリー分析において、分析対象データに過去のアプローチ実績あり・なしのユーザーが混在する場合の予測レスポンスの算出方法について記述する。
-
「マイニング・ツールの比較評価と選択のポイント」
-
株式会社三和銀行 リテール統括部 小野 潔
本報告では、ベンダー8社のツールの機能や分析手法を比較して、ツールの選択基準を考察した。現状のツールは未完成であるため、ツールは分析目的・利用者の資質など多方面から総合的に決定する必要がある。
-
「Webログを活用したデータマイニング」
-
株式会社CSK 技術企画・推進本部 柳澤 彩子 松本 雅彦
顧客の嗜好、行動を知る上で貴重な情報がWebでも収集できる。顧客/サービス/商品分析に、Webログを付加した際の相乗効果を取り挙げ、適用分野の位置付け、現状における注意点、今後の展望に関して述べる。
システム
-
「社会調査におけるデータ収集・集計作業の実際〜アンケート調査票の設計、エラー修正、データ集計作業行程管理Tipsの紹介〜」
-
株式会社三菱総合研究所 社会情報システム部 入江 秀晃
社会調査におけるデータ収集と集計の実務に焦点を当て、品質確保のための方策について考える。具体的には、1) 進捗管理、2) 調査データの実査、3) 集計プログラム作成等のプロセスを扱う。
-
「SASによるバランスト・スコアカード最新動向」
-
株式会社SASインスティチュートジャパン ソリューション本部 ソリューションプランニングセンター 南 恭子
Balanced Scorecardという日本ではまだ耳慣れない経営管理手法に、SASがどのような優位点をもち、また米国等の海外最新動向にどうアプローチしているかをSUGI25報告に基づいて論ずる。
-
「UNIX版SASシステムにおけるパフォーマンスチューニングについて」
-
株式会社SASインスティチュートジャパン カストマーサービス本部 カストマーサポート部 テクニカルサポートグループ 齋藤 祐二
どのシステムにおいても本来そのシステムの持つ能力を最大限引き出しているかどうかは疑問である。本稿では、SASとUNIXオペレーティングシステムにて処理効率の妥当性を明らかにするための各種情
報の採取について解説する。
金融
-
「信用リスクを考慮した債券の評価」
-
株式会社金融エンジニアリング・グループ 主任コンサルタント 加藤 浩一
社債の信用リスクに対するプレミアムであるイールドスプレッドを、金利とデフォルト率の期間構造から計算した。デフォルト率の期間構造は、吸収マルコフ連鎖モデルによって格付推移行列から推計した。
-
「層別サンプリングの改良による自然災害シミュレーションの実行とその結果」
-
株式会社金融エンジニアリング・グループ 田村 憲利
イベント毎の損害推定情報に基づく、自然災害損害額のモンテカルロシュミレーションで、層別サンプリングの適用を工夫し、限られた試行回数及びコンピュータ資源で安定した結果が得られる方法について報告する。
医薬
-
「投与前値を共変量とした線形混合モデル」
-
日本ロシュ株式会社 医薬開発本部 高橋 行雄
逐次増量タイプの経時データに対し、投与前値を共変量とした線形混合モデル(Proc MIXED)の適用により、用量反応関係をすっきりと解析することができた。
-
「臨床試験の解析計画書からSASプログラム自動生成の試み」
-
持田製薬株式会社 医薬開発部 萩野 篤司 水留 稔 矢島 勉 舟喜 光一
臨床試験における解析業務のなかで、解析用SASプログラムの作成には、多大な労力を要する。この解析用SASプログラムを解析計画書から自動的に生成させる方法を検討したので報告する。
-
「メタアナリシスにおけるグラフィカル表現:レヴューとひとつの提案」
-
塩野義製薬株式会社 解析センター 余田 明夫 田崎 武信
最も強調されるべき試験が最大の視覚的な衝撃を与える信頼区間プロットを提案する。提案法を実行するためのSASプログラムにふれ、そのプログラムを事例に適用し、従来法との対比で提案法の長所を提示する。
-
「臨床データ解析におけるSASプログラミングバリデーション」
-
日本ロシュ株式会社 医薬開発本部 佐々木 徹也
対象となる試験の解析にのみ作成される、いわゆる一品生産されるSASプログラムのバリデーションについて履歴管理ソフトウェアを利用する一方式を紹介し、同方式を導入した弊社のSASシステムの環境も紹介する。
-
「ダブルプログラミングによる統計解析の品質管理」
-
興和株式会社 臨床解析部 菅波 秀規 益田 隆史
解析結果に対する品質管理を、ダブルプログラミングによって行う方法について紹介し、実際の臨床試験データに対して運用した結果について報告する。また発見されたプログラミング上の注意点についても報告する。
-
「PH-Clinicalソフトウェアを利用した解析表作成について」
-
株式会社タクミインフォメーションテクノロジー 宇野 浩正
PH-Clinical環境での集計解析表作成用のテンプレートをFRAMEエントリを利用して構築する方法とSCLのOLE関連メソッドやDDEを利用してExcelに解析表を出力する方法を説明します。
-
「乱数を利用する症例数設計」
-
クインタイルズ・アジア・インク 生物統計部 篠原 英之介 小島 慶嗣 西 次男
ある統計量の分布を数式として捉える事が困難な場合、乱数を用いて理論分布を近似する方法ができる。本文では、臨床試験の症例数設定においてこの手法を利用した最近の経験を紹介する。
V8のODS機能による総括報告書の電子化 −関西プロジェクト−
-
「その1.What's ODS?(開発の経緯と今回利用したODS機能の紹介)」
-
武田薬品工業株式会社 医薬開発本部 統計解析部 統計G 岩本 光司
バージョン8のODS機能を用いて総括報告書の図表を如何に作成するかを企業を越えた枠組みで関西プロジェクトを発足し検討してきた結果をまとめたので、メンバー5社6名が5つのパートに分けて報
告する。
-
「その2.有効性評価に関する報告書作成(計数値を中心として)」
-
田辺製薬株式会社 臨床解析部 統計解析課 北川 忠行
バージョン8において追加されるODS機能を用いて、計数値の有効性評価に関する帳票の作成について検討したので紹介する。
-
「その3.有効性評価に関する報告書作成(計量値を中心として)」
-
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 医薬開発本部 臨床統計部 統計開発課 鍵村 達夫
V8においては、ユーザー定義テンプレートやODS機能が使用できるようになった。これらの新機能を用いてSAS上で総括報告書に通常用いられる記述統計量の作表を試みたので報告する。
-
「その4.共変量の調整(PROC FREQおよびPROC GENMODを例として)」
-
藤沢薬品工業株式会社 開発本部 臨床統計企画部 大津 洋 松岡 淨
背景因子や予後因子、一般的には共変量と目される変量による調整をPROC FREQやGENMOD等により行い、その解析結果をODS機能を用いて実現した結果について報告する。
-
「その5.Model based解析結果の要約(PROC MIXEDを例として)」
-
アストラゼネカ株式会社 臨床統計・DM部 臨床統計グループ 伊藤 要二
ODS機能を用いることによるPROC MIXEDの出力に対するいくつかの改善策を、反復測定モデルにおける共分散構造の選択の問題を題材に例示する。例えば、大量の出力から必要な情報のみを最適な形で提示するなど。
PharmaSUG参加報告
-
「PharmaSUG2000に参加して」
-
スミスクライン・ビーチャム製薬株式会社 研究開発本部 バイオメトリックス課 小林 章弘
2000年5月7〜10日に米国シアトルにて開催されたPharmaSUG (Pharmaceutical Industry SAS Users Group) 2000に参加した。Data Management and Validation関連、ODSのトレーニングを中心に報告をする。
統計
-
「SAS/IMLを用いた局所影響分析:相関行列にもとづく主成分分析の場合」
-
バイオスタット株式会社 統計解析部 張 方紅
公州大学校科学教育研究所 李 聖煕
バイオスタット株式会社 代表取締役 石川 和昭
岡山大学環境理工学部 田中 豊
主成分分析はSASではPRINCOMPプロシジャがあるが診断統計量を出力するオプションはない。そこでSAS/IMLを用いて主成分分析でのCookの局所影響を評価するSASマクロを作成したので紹介する。
品質管理
-
「化粧品製造における重回帰分析と数量化I類の適用事例」
-
株式会社コーセー 開発研究所 池山 豊
ファンデーションXの主要原料である粉体Aの品質が変化したためそれに伴いXの硬度値が規格をはずれることとなった。この事態に対しAの物理特性値、Xの処方量を数量化I類、重回帰分析で検討した事例を紹介する。
-
「SASシステムによる半導体製造装置稼動データ分析ツールの構築」
-
富士通エイ・エム・ディ・セミコンダクタ株式会社 製造システム部 山本 幸恵 渡部 和浩
非常に高価である半導体製造装置の設備総合効率を上げ、生産性向上に貢献することを目的とした半導体製造装置稼動データ分析ツール『ECAS』を構築した。今回は本ツールの機能や実用例等を紹介する。
|