第19回日本SASユーザー会総会及び研究発表会論文集インデックス

この記事は、「第19回日本SASユーザー会総会及び研究発表会論文集」に掲載された各論文から、タイトルと発表者名(敬称略)を抜き出したものです。

なお、本論文集を含む各年の論文集を販売しておりますので、詳しくは弊社マニュアル販売係までお問い合わせ下さい。

口頭発表論文

ポスターセッション発表論文概要



SUGI-J 2000 口頭発表論文概要

チュートリアル

「V8におけるLOGISTICの機能拡張」
京都大学 医学部薬剤疫学教室 浜田 知久馬
LOGISTICプロシジャはV8で大幅な機能拡張がなされた。CLASS文とCONTRAST文の利用と、高次の交互作用項を含めた変数選択を中心に、V8の概要を紹介し、ロジスティック回帰のチュートリアルを行う。

「成果指向型 業績評価モデルの一考察 −日本プロ野球野手主要選手の年俸を事例として−」
有限会社企業行動デザイン研究所 代表取締役社長/主席研究員
慶応義塾大学 総合政策学部 講師 陶山 博太
Enterprise Minerソフトウェアを用いて、昨年報告したプロ野球一軍の主要選手のリーグ内でのチーム順位と成績を統合したニューラルネットワークモデルを使って、99年度の実績データをもとに年俸予測を行った。また、このモデルの予測精度を、他モデルと比較しながら検討する。

「データマイニングの前のPROC FREQ とPROC MEANS」
株式会社SASインスティチュートジャパン ソリューション本部 ソリューションプランニングセンター 東 一成
SASシステムが持っている多くのプロシジャの中で、便利で使いやすいともいえるFREQプロシジャとMEANSプロシジャの説明を行なう。内容は良く利用する機能などを、サンプルプログラム中心に進めていく。

「SAS/Warehouse Administrator ソフトウェア リリース1.3の紹介」
株式会社 SASインスティチュートジャパン ソリューション本部 プロダクトストラテジー部 高木 雅弘
SAS/Warehouse Administratorソフトウェアは、データウェアハウジングに必要なSASシステムプロダクトの機能を集約して開発されたプロダクトである。本論文ではこのプロダクトの使用方法について紹介する。

経営

「カスタマーオリエンテッドによる管理会計への転換 −コストマネジメントからレベニューマネジメントへ−」
株式会社SASインスティチュートジャパン ソリューション本部 ソリューションサービス部データウェアハウスグループ 清水 孝郎
管理会計の考え方では、コストのコントロールによる利益の確保が目的である。しかし顧客指向を前提とした場合、管理会計はレベニューのコントロール、及び、長期に渡る顧客との関係構築を考慮した利益の確保が目的となる。本研究ではケーススタディを通してレベニューマネジメントを行っていくために必須なレベニュードライバー抽出の方法について考察した。

データマイニング

「ニューラルネットワークモデルによる牛乳販売量予測の検討」
森永乳業株式会社 販売業務部 製品企画室 高橋 幸一 石川 征郎
牛乳のPOSデータ(日本全国180店舗3年間約20万件)に商圏データ及び気象データ並びに主要経済統計データを加味して、ある日ある店舗である牛乳の販売量を予測するニューラルネットワークモデルを検討した。

「時系列データによるデータマイニング ‐牛乳販売量の需要予測‐」
株式会社SASインスティチュートジャパン ソリューション本部
ソリューションサービス部 データサイエンスグループ 高野 江里子 中西 みなと
牛乳販売量データを分析対象として週次で予測を行うことにより、伝統的な時系列解析手法とデータマイニングツールを適用した場合による比較検討、需要予測システムの重要性について示唆することを目的とする。

「データマイニングによる製造プロセスの品質解析事例」
住友金属工業株式会社 総合技術研究所 システム研究開発部 水田 匡彦
製品を高品質化するには操業要因と品質の相関解析が重要であるが、プロセスの複雑化に伴い統計解析の適用は困難となってきた。今回、データマイニング手法を品質解析に適用し、品質悪化条件を抽出するのに成功した。

「POSデータに対するデータマイニング」
株式会社日経リサーチ データベース局 鈴木 督久 小宮 葉子
日本経済新聞社の商用POS情報サービス「NEEDS-SCAN」に対するデータマイニングの実施例の中から、Enterprise Minerソフトウェアを利用した売上予測や構造分析などを紹介する。

「ツリー分析における予測レスポンス率の修正方法について」
株式会社ジェーシービー 営業本部データマイニンググループ 平松 宏之 若井 延夫
Enterprise Minerソフトウェアを用いたディシジョンツリー分析において、分析対象データに過去のアプローチ実績あり・なしのユーザーが混在する場合の予測レスポンスの算出方法について記述する。

「マイニング・ツールの比較評価と選択のポイント」
株式会社三和銀行 リテール統括部 小野 潔
本報告では、ベンダー8社のツールの機能や分析手法を比較して、ツールの選択基準を考察した。現状のツールは未完成であるため、ツールは分析目的・利用者の資質など多方面から総合的に決定する必要がある。

「Webログを活用したデータマイニング」
株式会社CSK 技術企画・推進本部 柳澤 彩子 松本 雅彦
顧客の嗜好、行動を知る上で貴重な情報がWebでも収集できる。顧客/サービス/商品分析に、Webログを付加した際の相乗効果を取り挙げ、適用分野の位置付け、現状における注意点、今後の展望に関して述べる。

システム

「社会調査におけるデータ収集・集計作業の実際〜アンケート調査票の設計、エラー修正、データ集計作業行程管理Tipsの紹介〜」
株式会社三菱総合研究所 社会情報システム部 入江 秀晃
社会調査におけるデータ収集と集計の実務に焦点を当て、品質確保のための方策について考える。具体的には、1) 進捗管理、2) 調査データの実査、3) 集計プログラム作成等のプロセスを扱う。

「SASによるバランスト・スコアカード最新動向」
株式会社SASインスティチュートジャパン ソリューション本部 ソリューションプランニングセンター 南 恭子
Balanced Scorecardという日本ではまだ耳慣れない経営管理手法に、SASがどのような優位点をもち、また米国等の海外最新動向にどうアプローチしているかをSUGI25報告に基づいて論ずる。

「UNIX版SASシステムにおけるパフォーマンスチューニングについて」
株式会社SASインスティチュートジャパン カストマーサービス本部 カストマーサポート部 テクニカルサポートグループ 齋藤 祐二
どのシステムにおいても本来そのシステムの持つ能力を最大限引き出しているかどうかは疑問である。本稿では、SASとUNIXオペレーティングシステムにて処理効率の妥当性を明らかにするための各種情 報の採取について解説する。

金融

「信用リスクを考慮した債券の評価」
株式会社金融エンジニアリング・グループ 主任コンサルタント 加藤 浩一
社債の信用リスクに対するプレミアムであるイールドスプレッドを、金利とデフォルト率の期間構造から計算した。デフォルト率の期間構造は、吸収マルコフ連鎖モデルによって格付推移行列から推計した。

「層別サンプリングの改良による自然災害シミュレーションの実行とその結果」
株式会社金融エンジニアリング・グループ 田村 憲利
イベント毎の損害推定情報に基づく、自然災害損害額のモンテカルロシュミレーションで、層別サンプリングの適用を工夫し、限られた試行回数及びコンピュータ資源で安定した結果が得られる方法について報告する。

医薬

「投与前値を共変量とした線形混合モデル」
日本ロシュ株式会社 医薬開発本部 高橋 行雄
逐次増量タイプの経時データに対し、投与前値を共変量とした線形混合モデル(Proc MIXED)の適用により、用量反応関係をすっきりと解析することができた。

「臨床試験の解析計画書からSASプログラム自動生成の試み」
持田製薬株式会社 医薬開発部 萩野 篤司 水留 稔 矢島 勉 舟喜 光一
臨床試験における解析業務のなかで、解析用SASプログラムの作成には、多大な労力を要する。この解析用SASプログラムを解析計画書から自動的に生成させる方法を検討したので報告する。

「メタアナリシスにおけるグラフィカル表現:レヴューとひとつの提案」
塩野義製薬株式会社 解析センター 余田 明夫 田崎 武信
最も強調されるべき試験が最大の視覚的な衝撃を与える信頼区間プロットを提案する。提案法を実行するためのSASプログラムにふれ、そのプログラムを事例に適用し、従来法との対比で提案法の長所を提示する。

「臨床データ解析におけるSASプログラミングバリデーション」
日本ロシュ株式会社 医薬開発本部 佐々木 徹也
対象となる試験の解析にのみ作成される、いわゆる一品生産されるSASプログラムのバリデーションについて履歴管理ソフトウェアを利用する一方式を紹介し、同方式を導入した弊社のSASシステムの環境も紹介する。

「ダブルプログラミングによる統計解析の品質管理」
興和株式会社 臨床解析部 菅波 秀規 益田 隆史
解析結果に対する品質管理を、ダブルプログラミングによって行う方法について紹介し、実際の臨床試験データに対して運用した結果について報告する。また発見されたプログラミング上の注意点についても報告する。

「PH-Clinicalソフトウェアを利用した解析表作成について」
株式会社タクミインフォメーションテクノロジー 宇野 浩正
PH-Clinical環境での集計解析表作成用のテンプレートをFRAMEエントリを利用して構築する方法とSCLのOLE関連メソッドやDDEを利用してExcelに解析表を出力する方法を説明します。

「乱数を利用する症例数設計」
クインタイルズ・アジア・インク 生物統計部 篠原 英之介 小島 慶嗣 西 次男
ある統計量の分布を数式として捉える事が困難な場合、乱数を用いて理論分布を近似する方法ができる。本文では、臨床試験の症例数設定においてこの手法を利用した最近の経験を紹介する。



V8のODS機能による総括報告書の電子化 −関西プロジェクト−
「その1.What's ODS?(開発の経緯と今回利用したODS機能の紹介)」
武田薬品工業株式会社 医薬開発本部 統計解析部 統計G 岩本 光司
バージョン8のODS機能を用いて総括報告書の図表を如何に作成するかを企業を越えた枠組みで関西プロジェクトを発足し検討してきた結果をまとめたので、メンバー5社6名が5つのパートに分けて報 告する。

「その2.有効性評価に関する報告書作成(計数値を中心として)」
田辺製薬株式会社 臨床解析部 統計解析課 北川 忠行
バージョン8において追加されるODS機能を用いて、計数値の有効性評価に関する帳票の作成について検討したので紹介する。

「その3.有効性評価に関する報告書作成(計量値を中心として)」
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 医薬開発本部 臨床統計部 統計開発課 鍵村 達夫
V8においては、ユーザー定義テンプレートやODS機能が使用できるようになった。これらの新機能を用いてSAS上で総括報告書に通常用いられる記述統計量の作表を試みたので報告する。

「その4.共変量の調整(PROC FREQおよびPROC GENMODを例として)」
藤沢薬品工業株式会社 開発本部 臨床統計企画部 大津 洋 松岡 淨
背景因子や予後因子、一般的には共変量と目される変量による調整をPROC FREQやGENMOD等により行い、その解析結果をODS機能を用いて実現した結果について報告する。

「その5.Model based解析結果の要約(PROC MIXEDを例として)」
アストラゼネカ株式会社 臨床統計・DM部 臨床統計グループ 伊藤 要二
ODS機能を用いることによるPROC MIXEDの出力に対するいくつかの改善策を、反復測定モデルにおける共分散構造の選択の問題を題材に例示する。例えば、大量の出力から必要な情報のみを最適な形で提示するなど。



PharmaSUG参加報告
「PharmaSUG2000に参加して」
スミスクライン・ビーチャム製薬株式会社 研究開発本部 バイオメトリックス課 小林 章弘
2000年5月7〜10日に米国シアトルにて開催されたPharmaSUG (Pharmaceutical Industry SAS Users Group) 2000に参加した。Data Management and Validation関連、ODSのトレーニングを中心に報告をする。

統計

「SAS/IMLを用いた局所影響分析:相関行列にもとづく主成分分析の場合」
バイオスタット株式会社 統計解析部 張 方紅
公州大学校科学教育研究所 李 聖煕
バイオスタット株式会社 代表取締役 石川 和昭
岡山大学環境理工学部 田中 豊
主成分分析はSASではPRINCOMPプロシジャがあるが診断統計量を出力するオプションはない。そこでSAS/IMLを用いて主成分分析でのCookの局所影響を評価するSASマクロを作成したので紹介する。

品質管理

「化粧品製造における重回帰分析と数量化I類の適用事例」
株式会社コーセー 開発研究所 池山 豊
ファンデーションXの主要原料である粉体Aの品質が変化したためそれに伴いXの硬度値が規格をはずれることとなった。この事態に対しAの物理特性値、Xの処方量を数量化I類、重回帰分析で検討した事例を紹介する。

「SASシステムによる半導体製造装置稼動データ分析ツールの構築」
富士通エイ・エム・ディ・セミコンダクタ株式会社 製造システム部 山本 幸恵 渡部 和浩
非常に高価である半導体製造装置の設備総合効率を上げ、生産性向上に貢献することを目的とした半導体製造装置稼動データ分析ツール『ECAS』を構築した。今回は本ツールの機能や実用例等を紹介する。



SUGI-J 2000 ポスターセッション発表論文概要

金融

「地域協同組織金融機関の収益性分析 近畿圏を例として」
神戸商科大学 商経学部管理科学科 川向 肇
信用金庫・信用組合は、地域における小規模企業や個人に対する金融サーヴィス提供者として一定の役割を地域経済の中で担っているが、これら金融機関の業務純益率についてのJMPによる解析結果を示す。

「資産価格形成モデルへのマーケット・マイクロストラクチャーによる流動性の導入」
東京理科大学大学院 経営学研究科 経営学専攻 仲村 敏隆
東京証券取引所市場第一部上場銘柄の価格(収益率)形成に、流動性要因が影響を与えているかをSAS/STAT等を用い、米国の先行研究との比較もふまえ検証した。日本でも一部、影響がみられるという結果を得た。

「サプライチェーンのパターン化とその評価に関する研究」
株式会社金融エンジニアリング・グループ コンサルタント本部 李 綺
業種ぐるみの取組みで知られるものであっても、真の意味のSCM構築は殆ど見られないのが現状である。本論文では、サプライチェーンマネジメントを対象とし、その業種に応じる形態を体系化しようというものである。

システム

「webEISソフトウェアを体験」
株式会社タクミインフォメーションテクノロジー SAS開発推進部 ITソリューショングループ 阿部 一也 渡部 義弘
webEISを使用した体験レポート。アプリケーションの構築からブラウザでの表示まで、一連の機能の説明とユーザーの視点からの感想を述べる。

「SASの利用形態の変動」
京都大学 大型計算機センター 久冨 丈志 金澤 正憲
京都大学大型計算機センターでは、京都大学を中心に多数の大学の教官、大学院生が、理系、文系を問わずにSASを利用している。本論文では、本センターにおけるSASの利用状況を分析し、利用形態について述べる

「Windows版SASとテキストエディタの連携パッケージSASOLEの開発とその紹介」
大学入試センター 研究開発部 菊地 賢一
Windows版のSASにおいて秀丸エディタから直接SUBMITを可能とする。すなわち、秀丸エディタをPROGRAM EDITORのかわりのように用いることが可能となる。
www.rd.dnc.ac.jp/~kikuchi/software/SASOLE.html
「臨床試験データの一覧表作成システムの紹介 −ISE LIST2000,SAS2SDF−」
株式会社アイ・エス・イー 西原 健自 山本昭一
ISE LIST2000は、SASスクリプトを記述することなく、ユーザーがExcelで作成したひな型に、表示したい項目を表示したい場所にドラッグ&ドロップすることで、各種一覧表を作成するシステムです。
「SASV8への「EXSAS」の対応【プログラムの変更〜バリデーション〜標準化】」
株式会社アーム システム企画部 山本 典子 常吉 華奈
京都大学医学部 薬剤疫学教室 浜田 知久馬
〔EXSAS〕でのSASV8のODS機能を利用した組替とそれに併うバリデーションの重要性を開発側とユーザー側から論じる。また、標準化への取組みをいくつかの事例を挙げて紹介する。
「Open OLAP Serverの機能と利用方法」
株式会社タクミインフォメーションテクノロジー SAS開発推進部 ITソリューショングループ 宗像 志保
サーバー環境のMDDBをOLAPサーバーを利用してアクセスする方法とクライアントツールとしてEXCELを利用した場合のグラフやレポートの作成法を紹介します。

医薬

「東山梨コホートにおける生活習慣とその死亡原因との関係」
東京慈恵会医科大学 縣 俊彦
順天堂大学 稲葉 裕 黒沢 美智子
京都大学 佐藤 俊哉
新潟大学 高木 廣文
愛知医科大学 菊地 正悟
我々は、山梨県東山梨コホートにおいて、ベースライン調査(1989年)後追跡し、生活習慣と疾病、死因との関係を追究し、適正体重、朝食、間食、睡眠、禁煙、飲酒、運動、性、年齢と死亡との関連を検討した。
「SASおよびExcelを用いたOLEおよびOLE Automation Serverの利用」
日本化薬株式会社 医薬事業本部 薬制部 業務管理室 小沢 義人 吉村 克己
DDEを用いたEXCELのコマンド発行Programも、EXCELのコマンドを調べることも困難となってきている。今回、SAS V6のSCLを用いたEXCEL OLEとEXCEL VBAによるSAS OLE AutomationのコントロールProgramを試作したので報告する。
「JMPを用いたWHO-QOL質問表の解析について」
有限会社電助システムズ 電脳事業部 板東 説也
東京理科大学 理学部 宮岡 悦良 田崎 美弥子
JMPを用いたデータ解析の事例として、WHO-QCLの質問表を使い、解析を行う。加えてJMP4.0から追加されたScriptを用いたデータのチェックやグラフの出力等の機能についても報告する。
「ClintrialのデータをSASで利用する方法の紹介」
リリー リサーチ ラボラトリーズ ジャパン 臨床開発部 藤田 和也 笠原智子 竹口 素子
去年紹介したツールに対してSAS/Shareを利用してプログラム、ログ、データビューの管理機能を追加した。またSAS/IntrNetを試験的に利用したので、それらを報告する。
「SASシステムをベースとした臨床試験データプロセスの検討」
住商情報システム株式会社 システム・マネジメント第三部 渡辺 昌彦
データマネジメント業務及び集計解析業務を行う上で自社開発し、実業務で使用しているツールとSAS/PH‐Clinicalソフトウェアを連動させ臨床試験データプロセスの統合運用を検討した。

マーケティング

「患者の満足度調査−入院外来、性年代の影響について」
中部学院大学 短期大学部 田久 浩志
標記の分析の結果、外来20−30代の女性の評価は同年代の入院患者より悪かった。入院外来とも40-50代の評価が悪かった。これらの解析結果は、今後の医療現場でのサービス向上に貢献するものと考えられる。
「大学病院の患者満足度に及ぼす要因の解析」
順天堂大学医学部 病院管理学研究室 楊 学坤 今井 壽正
順天堂大学医学部 中央電算機室 荒井 美帆 小島 茂
外来入院各約千通のアンケートより患者満足度に及ぼす要因を解析した結果、1) 外来の不満は「待ち時間」に集中、2) 医師と看護婦は入院が外来より高い評価、3) 満足度は性差がなく、高齢ほど上昇する傾向を示した。

グラフィック

「SAS/GRAPHソフトウェアを用いたフラクタル図形の作成」
キリンビール株式会社 医薬事業本部 開発部 長谷川 要
フラクタル図形としてもっとも有名なものとして、マンデルブロー集合があります。本論文ではこのマンデルブロー集合を例にSAS/GRAPHソフトウェアを用いたフラクタル図形の作成方法を紹介する。
「SASによるフラクタル表現」
ファイザー製薬株式会社 バイオメトリクス部 解析グループ 山下 敏治
住商情報システム株式会社 システム・マネジメント事業部 奥田 達也
一般的なフラクタルの確率的シミュレーション、マンデルブロー集合、ジュリア集合などの複素関数族、ストレンジアトラクタ、ミラの写像など離散力学的カオスを基礎的な理論式およびプログラム例をあげて紹介する。

品質管理

「オフィスビル外観の「汚れ感」評価」
株式会社竹中工務店 技術研究所 研究開発部 武藤 浩
建設省 建築研究所 第一研究部 小島 隆矢
汚れていても汚いと感じられにくい建物外壁の特徴や、汚れの状態や外壁素材の性質の影響度を把握するために、オフィスビルの外観写真を用いた評価実験をおこない、数量化のマクロプログラムなどでデータを分析した。