LS平均の差に対する標準誤差の算出

[OS] ALL
[リリース] ALL
[キーワード] GLM, LSMEANS, ESTIMATE

[質問]

GLMプロシジャのLSMEANSステートメントでTDIFFオプションを指定して、LS平均の差に対する検証を行なっています。
検定統計量のt値とp値の他に、標準誤差を求めるにはどうすればよいのでしょうか。

[回答]

GLMプロシジャのLSMEANSステートメントでは、LS平均の差に対する標準誤差は算出されません。
ただし、ESTIMATEステートメントによって求めることができます。

具体的には、最初にLSMEANSステートメントにEオプションを指定、実行し、LS平均を算出するときの係数を確認します。
次に、2つのLS平均に対する係数の差を求め、ESTIMATEステートメントで以下のように指定することによって求めることができます。


             /* ESTIMATEステートメントを用いたGLMプロシジャの実行 */
  PROC GLM DATA=test;
    CLASS group;
    MODEL resp=group;
                    /* LS平均の差をESTIMATEステートメントにて算出 */
    ESTIMATE "TEST 1-2"group 1 -1  0;
    ESTIMATE "TEST 1-3"group 1  0 -1;
    ESTIMATE "TEST 2-3"group 0  1 -1;
  RUN;
  QUIT;

なお、MIXEDプロシジャのLSMEANSステートメントでは、デフォルトでLS平均の差の標準誤差も表示されます。