正確な並べ替え分布に基づくCochran-Armitageの傾向性検定

[OS] ALL
[リリース] ALL
[キーワード] STAT, MULTTEST, CA, Cochran-Armitage, TEST, exact, p-value, PERMUTATION=

[質問]

MULTTESTプロシジャのTESTステートメントでCAを指定し、Cochran-Armitageの傾向性検定を行なっています。
この際、正確な並べ替え分布に基づくp値を算出するためには、PERMUTATION=オプションでどのような値を指定すればよいでしょうか。

[回答]

PERMUTATION=オプションで指定している値によって、各層(STRATA)において正確な並べ替え分布を用いるか、あるいは正規分布(continuity-corrected normal distribution)に基づく近似の並べ替え分布を用いるかを判別します。
各層で、応答変数が1である度数と0である度数のうち、最小の値がPERMUTATION=オプションで指定されている値より小さい場合には、正確な並べ替え分布を用います。

正確な並べ替え分布に基づくp値を算出するには、全ての層において並べ替え分布が正確である必要があります。この場合、最初に各層における応答変数の水準ごとの度数を求め、小さいほうをその層におけ「判別値」とします。次に、各層における「判別値」のうち、最も大きい値(またはそれ以上)をPERMUTATION=オプションに指定することになります。

ただし、データセットが非常に大きい場合には、正確な並べ替え分布の作成に多くの時間がかかるため、PERMUTATION=オプションで上限を設定し、正規分布による近似の並べ替え分布も含めた上でのp値の算出を推奨します。