Cochran-Armitage検定の結果がリリースによって異なる

[OS]ALL
[リリース] 6.11 以降
[キーワード] Cochran-Armitage, trend

[質問]

MULTITESTプロシジャを用いてCochran-Armitage検定を行ったときの結果が、 SAS 6.11と6.12以降で少し異なります。
なぜでしょうか。


     proc multitest data=data1;
        class group;
        test ca(RESP);
        contrast 'LINEAR' -1 0 1;
     run;

[回答]

この理由は、MULTITESTプロシジャにおいて、SAS 6.12から検定統計量の求め方が変更されたためです。
SAS 6.12以降では、初期設定では超幾何分布を仮定したときのp値が計算されるようになりました。
以前のリリースと同じp値を得るためには、BINOMIALオプションを指定してください。


     proc multitest data=data1;
        class group;
        test ca(RESP / binomial);
        contrast 'LINEAR' -1 0 1;
     run;

BINOMIALオプションを指定すると、二項分布に基づいて p値が計算されます。これは、Peto検定においても同様です。