Windows XP Service Pack 2 のサポート状況について
[OS] Windows
[リリース] SAS8.2、9.1以降
[キーワード] XP、Service Pack 2
[質問]SASはWindows XP Service Pack 2 を正式サポートしていますか?
[回答]SAS8.2およびSAS9.1 Foundation は、Windows XP Service Pack 2 を正式サポートしています。 詳細情報このドキュメントは、Windows XP Service Pack 2(以下SP2)環境でSASプロダクトを利用する場合に遭遇する可能性のある既知の問題を網羅しています。 SASプロダクトに影響する、SP2によって実装されたセキュリティ上の変更点は3つのカテゴリに分類することができます。
以降、SP2でのセキュリティ上の変更が下記の各項目にどのように影響するかを示します。
1. Windows XP SP2環境へのSASプロダクトのインストールWindows XP SP2適用済みの環境に、SAS Foundation、Hot Fix、サードパーティ製品のインストールを行なう際、セキュリティ警告メッセージが表示される場合があります。 次のSAS Notesでは、デジタル署名が行なわれていない場合に表示されるセキュリティ警告メッセージの詳細について記述しています。
信頼できる入手元からSASのメディアあるいはインストール・ファイルを受け取った場合、セキュリティ警告メッセージを無視し、「実行」を選択してかまいません。 SASのインストール作業中にプログラムが実行される箇所において、Windowsがプログラムの実行をブロックするかどうか確認するためのセキュリティ警告メッセージが表示されますが、次のSAS Notesではその詳細について記述しています。
正しくインストールを行なうための適切な処置はInstallShield もしくはSASの実行を許可することです。 SAS Activity-Based Management 6.2 クライアントのインストール時にも同様の問題が発生します。次のSAS Notesで詳述しています。
2. Windows XP SP2環境のSASプロダクトのコンフィギュレーションSAS9 Foundation やSAS9ソリューションのインストール後、次の2つの箇所でセキュリティ警告メッセージが表示される場合があります。それは、DCOMのコンフィギュレーションとSAS Business Intelligence Architecture の構成時のスクリプトファイル(BATファイル)の実行時です。 DCOMのリモートアクセスは、Windows XP SP2では、Administrator権限のユーザーのみに制限されています。DCOM接続は SAS Enterprise Guide がSASサーバーと通信を行う際に利用されているケースがあります。 SAS Enterprise Guide から、DCOMサーバーに接続する場合、次のエラー・メッセージが表示される場合があります。 The connection to server <Servername> has been reset. Not enough storage is available to complete this operation
こうした場合には、IOM Bridge 接続を推奨します。詳細は以下のドキュメント(PDF)を参照してください。 上記現象については、以下のSAS Notesにも記載されています。
SAS9 プラットフォームおよびSAS9 ソリューションの構成はSAS構成ウィザードによって行われます。その際、設定方法等を記述したinstructions.html というファイルが作成されますが、その記述内容の多くは、スクリプトファイル(BATファイル)の実行によって設定が可能です。Windows XP SP2では BATファイルの実行時にセキュリティ警告メッセージが表示されます。詳細に関しては、次のSAS Notesを参照してください:
3. Windows XP SP2環境でのSASプロダクトの実行Windows XP SP2 より データ実行防止機能(DEP) と呼ばれる機能が実装されました。この機能によって、Windows XP SP2を実行しているx86-64 Bit プロセッサー上でSAS(SAS 9.1 TS1M2以前のバージョン)を実行しようとした場合、SASは起動しません(エラー・メッセージは表示されない)。 SAS 9.1 TS1M2以前にリリースされたすべてのSASプロダクトを実行するためにDEPの設定を解除する必要があります。SAS 9.1 TS1M3 以降のリリースでは、この機能にあらかじめ対応しているため設定は不要です。プログラム単位でDEPの設定の解除を推奨します。具体的には、以下の手順で設定します。
データ実行防止機能の詳細は、Microsoft社の提供する以下の情報を参照してください。
DEPによるその他の影響については、以下のSAS Notesを参照してください。
Windows XP SP2を適用した環境でSASプロダクトおよび関連するプロダクトを実行する場合、以下に記載する警告、およびエラーに遭遇する場合があります。 SASのインストール時以外にも、アプリケーションがポートを利用したり、ネットワークへのアクセスを要求する場合、Windowsはセキュリティ警告メッセージを表示することがあります。これらの警告は、特にSAS/CONNECT、Xythos WebFile サーバーまたSAS管理コンソール利用時に表示されます。Windowsのファイヤーウォール機能により、これらのプログラムの機能をブロックするかどうか、警告が表示されます。SASの機能を利用するためには、このブロックを解除してください。詳細に関しては、以下のSAS Notesを参照してください。
Microsoft Internet Explorer の新しいコンテンツコントロール機能により、SAS/Online TutorおよびSAS/GRAPHによって作成された、ActiveXコントロールもしくはJavaを利用しているグラフを表示する際、下記のような警告が表示される場合があります。 以下のSAS Notesでは、このセキュリティ機能がSAS/Online TutorおよびSAS/GRAPHのグラフにどのように影響するか記述しています。
Windows XP SP2環境で発生するその他の障害としては、SAS/CONNECT SpawnerによってSAS/CONNECTのセッションに接続する場合に発生するものがあります。以下のSAS Notesではその対処法をご紹介しています。
参照ドキュメント更新日: 2004/12/14 このドキュメントは米国SAS社の提供している以下のドキュメントを参考にして作成されています。
TS-DOC TS-717 “SAS Products Support for Windows XP Service Pack 2” |