GPLOTプロシジャで一部の凡例のみを表示

[OS] ALL
[リリース] ALL
[キーワード] GRAPH, GPLOT, legend, part of the values, PLOT2 statement

[質問]

GPLOTプロシジャにて、複数の応答変数(Y軸)を用い、OVERLAYオプションを指定し、グラフを作成しています。
この際、LEGENDオプションを追記すると全ての凡例が表示されます。一部の凡例のみを表示することはできますか。

[回答]

GPLOTプロシジャでは、PLOTステートメントのほか、PLOT2ステートメントをあわせて指定することができます。
この際、片方のステートメントにのみLEGENDオプションを指定することによって、一部の凡例のみを表示させることが可能です。

たとえば、各X軸の点において、エラーバーのグラフを描いた後、平均値を任意のシンボルにて表し、値の偏移を描くとします。
このため、データセットには、応答変数Y1およびY2、変数Xに加え、それぞれの平均値を表すMEAN1およびMEAN2が含まれているとします。
この場合、以下のように記述することによって、平均値の偏移のみに対する凡例を表示させることができます。

例:PLOT2ステートメントを利用したLEGENDオプションの振り分け


                                                              /* Y軸を設定 */
  AXIS1 ORDER=(-2 TO 10 BY 2);
  PROC GPLOT DATA=test;
                                             /* エラーバー部分のグラフを作成 */
    PLOT (y1 y2)*x / OVERLAY VAXIS=AXIS1;
      SYMBOL1 I=std V=none C=red;
      SYMBOL2 I=std V=none C=blue;
                                             /* 平均値偏移部分のグラフを作成 */
                                                  /* LEGENDオプションを指定 */
    PLOT2 (mean1 mean2)*x / OVERLAY VAXIS=axis1 LEGEND;
      SYMBOL3 I=join V=dot C=red;
      SYMBOL4 I=join V=dot C=blue;
  RUN;
  QUIT;

※ 上記の例では、PLOT、PLOT2ステートメントで同じ設定のY軸とするため、明示的にAXISステートメントを用いています。