SASデータセットの作成日付を変更せずにコピーする

[OS]ALL
[リリース] 8.1, 8.2
[キーワード] PROC COPY, DATECOPY, CPORT, CIMPORT

[質問]

SASデータセットをCOPYプロシジャを使って他のライブラリにコピーした場合、または別のバージョンに移行(V6形式からV8形式など)した場合、SASデータセットの作成日付の情報が変わってしまいます。この情報を変更せずにコピー、または移行する方法はありますか。

[回答]

SASデータセットを作成すると、作成日付が保存されます(作成日付はCONTENTSプロシジャで確認できます)が、COPYプロシジャを使ってSASデータセットをコピー(または移行)すると、コピーした当日の日付が作成日付として保存されます。
これでは、もとのSASデータセットがいつ作成されたのかが分からなくなり、データセットを管理する上で問題になる場合があります。

これを回避するには、COPYプロシジャのDATECOPYオプションを使用します。DATECOPYオプションによって、コピー元の作成日付を移行先のデータセットに反映できます。

  /* SASデータライブラリの割り当て */
    LIBNAME v6lib V6 'c:\sasdata\v6lib' ;
    LIBNAME v8lib V8 'c:\sasdata\v8lib' ;

  /* COPYプロシジャでDATECOPYオプションを指定 */
    PROC COPY IN=v6lib OUT=v8lib DATECOPY ;
    RUN ;

なお、DATECOPYオプションは、移送ファイルを作成および復元するときに使用するCPORTプロシジャ、SASデータセットのコピー機能を持つDATASETSプロシジャやSORTプロシジャでも利用できます。