SAS® Visual Analytics (SAS® Viya®) の特長一覧

データ

データ

  • 幅広いソース(データベース、Hadoop、Excelスプレッドシート、ソーシャルメディアなど)からデータをインポートできる
  • Excelファイル、CSVファイル、またはSASデータセットをワークスペースに直接ドラックすることにより、レポートやダッシュボードの作成を素早く開始できる
  • 以下の標準的なデータ品質管理機能を使用できる:「ケース(大文字/小文字)の変更」、「列の変換、名前変更、削除、分割」、「計算項目の作成、カスタムコードを用いた変換」
  • 追加、結合、フィルター、転置などの機能を使ってデータを準備できる
  • ジョブの再利用、スケジューリング、モニタリングを行える
  • ネットワーク図によりリネージ(系統)を表示できる
  • 各種メジャー(指標)に関する記述統計量を素早く表示できるため、データの特性の把握が促進される
  • 計算/集計/派生されたデータ項目を作成できる
  • ドリルダウン可能な階層構造をビジネスユーザー自身でセルフサービス型で作成できる

ディスカバリー(発見)

ディスカバリー(発見)

  • 対話操作型のデータ発見機能により、分析担当者はもちろんビジネスユーザーも、関係、傾向、外れ値などを簡単に特定できる
  • レポート・オブジェクトを自由に配置可能な高精度レイアウトとタイル型レイアウト機能により、レポートのレイアウトとデザインを柔軟に行える。オブジェクトのスタック化やグループ化なども可能
  • 多様なグラフ・オブジェクトやチャートを標準装備:
    • 棒グラフ
    • 円グラフ
    • ドーナツグラフ
    • 折れ線グラフ
    • 散布図
    • ヒートマップ
    • バブルチャート
    • アニメーション・バブルチャート
    • ツリーマップ
    • ドットプロット
    • ニードルプロット
    • 時系列プロット
    • スケジュールチャート
    • ベクトルプロット
    • キー値インフォグラフィックス
    • その他、数多くの柔軟なグラフ作成機能
  • Web(YouTubeビデオ、Webアプリなど)や画像(ロゴなど)のコンテンツをレポートに追加できる
  • カスタムソート機能により、テーブルやグラフ内で特性(例:製品、顧客)によってカテゴリー・データ項目を順序付けできる。例えば、組織にとって最も重要な特性(群)が最初に表示されるようにすることができる
  • ワンクリック・フィルタリング(単方向および双方向)およびリンク選択(Linked selection)機能により、コンテンツ(ビジュアライゼーションやレポートなど)内のオブジェクトを手作業で関連付ける作業の時間が短縮される
  • テキスト・オブジェクトに、関連コンテキストに応じた日付ベースまたはシステム生成のテキストを含めることができる
  • 1つのレポートまたはダッシュボードに含まれる複数のビジュアル表現について、選択肢やフィルターの設定を同期させることができる
  • オプション項目内で検索機能を使用して、素早くフィルタを見つけ出し、レポートに適用することができる
  • 異なるレポートをリンクできる(例:販売レポートを在庫レポートにリンク)
  • レポート利用者はコントロール類やフィルタなどを用いて、計算パラメータや表示ルールを変更することにより、自分にとって最も意義のある情報に絞り込んで閲覧できる
  • レポート利用者はメジャー(指標)の切り替えやチャートのタイプ/書式の変更をすべてその場で行えるため、重要な “ビジネス上の意思決定” を即座に実行できる
  • 個々のオブジェクト、ページ、またはレポート全体に対して更新間隔を設定できる
  • アナリティクスによるビジュアライゼーション:
    • 箱ひげ図
    • ヒートマップ
    • アニメーション・バブルチャート
    • ネットワーク図
    • 相関行列
    • フォーキャスティング
    • 平行座標プロット
    • ディシジョンツリー(決定木)
    • その他、数多くの柔軟なグラフ作成機能
  • 地図描画により、地理空間データを即座に把握できる。これには、Esriとの連携によって利用可能になる移動時間や移動距離、人口統計データ・エンリッチメントなども含まれる
  • 地図上にネットワーク図を表示できる
  • ユーザー独自の対話操作型ビジュアライゼーション(D3.jsグラフ、C3ビジュアライゼーション、Googleチャートなど)をSAS Visual Analyticsに取り込み、全てを同じデータで駆動することができる
  • キーバリュー・ビジュアライゼーション機能により、重要な指標(数値やカテゴリー値)をクイック・リファレンス用のインフォグラフィックのように表示できる
  • パス分析(サンキー・ダイアグラム)を実行することにより、別々の事象シーケンス間に存在する関係を視覚化できる
  • テーブルに対してセル・ビジュアライゼーション(棒グラフやヒートマップなど)を追加する機能により、問題点の特定やデータ傾向の把握を素早く行える
  • 信頼区間の予測も含め、リアルタイムで予測を作成できる
  • 複数のモデルをデータに対して実行した後、最も適切な予測モデルが自動的に選択される
  • シナリオ分析により、さまざまな変数の値を変更しながら、予測にどのような影響が及ぶかを把握できる
  • ゴール探索により、予測ターゲットの値を設定した上で、その達成に必要となる個々の予測要因の値を求めることができる
  • 対話操作型でデータマイニング手法の決定木を活用し、データに隠れていたパターンをツリー構造として可視化できる
  • カスタムビニングにより、連続データを少数のグループに分割することで、分析結果の解釈と表示を向上させることができる
  • テキスト・アナリティクス機能により、Facebook、Twitter、Google Analytics、YouTubeのコメントなどのテキストソースから自動的にトピックを発見し、センチメントを理解できる
  • セッションが予期せず終了した場合、編集中のレポートを回復することができる。レポートは、編集作業を開始すると、5秒毎に自動保存される
  • あらゆるデバイスで、前のセッションから退出したときと同じ設定のままに戻ることができる

拡張アナリティクス

拡張アナリティクス

  • レポートレビュー機能はユーザーのレポートを分析し、レポート自体またはレポートの元データに適用しうる改善に関する候補を提示する。また、レポートレビュー機能はアクセシビリティ問題もチェックする
  • 自動チャート作成機能により、ユーザーが選択したデータの表示に最適なグラフが自動的に適用される
  • すべてのデータにもとづいて対話操作型の分析ストーリーが自動的に構築され、即座にアクションに役立てる
  • データから自動的に導き出された洞察の候補が提示されるため、ユーザーは情報豊かなレポートやダッシュボードを素早く構築できる
  • メジャー(指標)リスト内で相関があるメジャーがハイライト表示されるため、ユーザーは “可能性のある操作” を素早く特定できる
  • 自動説明機能は、どの変数が結果に貢献するかを判断し、自然言語による簡潔な理解しやすい説明文を提供する:
    • データ(地理データを含む)に潜むパターンや外れ値を素早く検知し、ハイライト表示する
    • 自動的にデータを説明するために実行されるステップ群が、透明性のために表示される
    • データ内の最上位/最下位ケースの間の重要な差異を判断する。例えば「最小/最大のリスクケースを最も差別化する要因は何か?」など
    • ユーザーが選択した要因群にもとづき、関心対象グループを識別する
    • 上位/下位グループをオプションで生成および表示することができ、レポート設計者はそのオン/オフを切り替えられる
    • 自動説明機能と自動予測機能は次の言語で利用可能: アラビア語、デンマーク語、オランダ語、英語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、ヘブライ語、イタリア語、日本語、韓国語、ノルウェー語、ポーランド語、中国語(簡体)、スペイン語、スウェーデン語、タイ語、トルコ語

チャット対応アナリティクス

チャット対応アナリティクス

  • SAS Visual Analyticsに標準搭載されているSAS Conversation Designerにより、ユーザーはカスタムの自然言語チャットボットを作成および展開できる
  • ビジュアルなローコードのインターフェイスを用いて、より迅速に会話を設計できる
  • チャット形式でクエリーを発行し、テキスト応答を取得できる
  • SAS Visual Analyticsのレポートやダッシュボードからデータ/レポート/ビジュアライゼーションにアクセスできる
  • 自然言語の会話インターフェイスを通じて、高度なアナリティクスやAIをトリガーできる
  • SAS環境内でボットを設定することで、洞察へのアクセスを容易にしたり、外部サービスに接続したりできる

共有とコラボレーション

共有とコラボレーション

  • レポートのデータに対する変更(フィルター、計算、階層、レポート要素のフォーマッティングなど)を再利用・共有できる
  • ページをテンプレートとして保存し、他のレポートで利用したり、他のユーザーと共有したりできる
  • レポートへのコメント追加機能により、全てのユーザーがモバイルデバイスやWebを通じてコラボレーションできる
  • レポート・オブジェクトで設定された閾値条件に達したときに、閲覧登録者に電子メールやテキスト・メッセージで通知できる
  • レポートをPDF形式または電子メールで安全に配信できる。1回限り/定期(毎日、毎週、毎月など)のどちらも可能
  • レポートをExcelにエクスポートし、クロス集計表のフォーマットやフィルタを維持する機能により、容易に他のユーザーとレポートを共有したり、コラボレーションしたりできる
  • 他のレポートからページをインポートする機能により、分析を加速したり、コラボレーションを促進したりできる
  • 再生可能ダッシュボードにより、レポートをスライドショー・モードに設定できる
  • 管理者は、レポートやビジュアライゼーションの閲覧専用のゲストアクセスに関するサポートを設定できる
  • ゲストユーザーは一般公開向けに設定されている洞察のみを閲覧できる
  • ユーザーはSAS Driveを使用して、作業の閲覧、編成、コラボレーションを行える
    • ユーザーは自分のコンテンツのお気に入り登録、共有、プレビュー、タグ付けを1つの場所から行える
    • データ、コンテンツ、その他のリソースを他のプロジェクト・メンバーと共有するためのプロジェクトを作成できる

SAS Visual Analyticsアプリ

SAS® Visual Analyticsアプリ

  • 以下の場所から無料で入手できる:
    • App Store:iOS iPhone/iPadデバイス用
    • Google Play:Androidフォン/タブレット用
    • Microsoft Store:Windows 10デバイス用
  • アプリでは、SAS Visual Analyticsで作成したレポートやダッシュボードに対する接続や操作を、各デバイスのネイティブのジェスチャーや機能を用いて行える。
  • 音声による指示で、SAS Visual Analytics App for iOSを操作することができる
  • SAS Visual Analyticsで作成したレポートは、どこにいても閲覧できる
  • オンライン/オフライン状態を問わず、モバイルデバイス上のコンテンツに安全にアクセスできる
  • レポートへの注釈・コメントの追加、関係者間でのレポートの共有またはメール送信が行える機能により、コラボレーションが促進される
  • 撮影したスクリーンショットをコメントに添付し、関係者と共有できる。
  • レポートの更新、データの変更、アプリケーションのアップデートに関するアラートをビジネスユーザーに通知できる

洞察の埋め込み

洞察の埋め込み

  • iOS用SAS SDKおよびAndroid用SAS SDKを用いて独自のモバイルアプリを作成することで、埋め込み型のアプリケーションを作成できる:
    • 埋め込み型のSAS Visual Analyticsコンテンツ、会社ロゴ、任意の名前を用いてモバイルアプリをパーソナライズすることができる
    • モバイルアプリに対して、SASサーバーへの接続や特定のレポートの閲覧登録をあらかじめ設定しておくことができる
    • SAS Visual Analyticsのコンテンツ(例:GatherIQ)が埋め込まれた、完全にカスタマイズされたモバイルアプリを開発できる
    • モバイルデバイス管理(MDM)サービスと(新しいAPI群を通じて)統合することにより、モバイルアプリとデータを管理・保護できる
  • SAS Visual Analytics SDKを用いて、レポート全体や個別のオブジェクトをWebサイトやWebアプリに埋め込むことができる:
    • 複数のレポートの洞察を1つの場所で組み合わせることができる
    • 組み込まれたSAS Visual Analyticsオブジェクト内でのユーザーの選択を、Webページ上のあらゆる場所の他の要素に反映できる
    • SAS Visual Analytics SDKはレポートテーマをサポートしているため、ユーザーはレポート内のブランディング要素を容易に顧客向けのWebサイトやアプリケーションにも反映できる

ロケーション・アナリティクス

ロケーション・アナリティクス

  • Esri ArcGIS OnlineまたはOpenStreetMapと連携することで、地理空間マップを使用できる
  • 地理空間マップ上の分析対象領域をドラッグ操作(丸、四角、自由線)で選択し、選択領域内のデータポイントに関するより詳細な分析が行える
  • 地理空間マップにより、測定結果の地域別の違いを容易に可視化できる
  • Esri ArcGIS Onlineを通じて、Esri社の全てのベースマップ(背景地図)やジオサーチ(地名や住所の検索)が利用できる
  • カスタムポリゴン機能により、ビジネスニーズに応じた方法で選択領域(例:営業区域、選挙区、平面図、座席表)に関する情報を把握できる。これらのポリゴンは、重要な指標値が時間軸に沿ってどのように変化するのかを示すようにアニメーション化できる
  • 地理空間ポイント・クラスタリング機能により、大量のロケーション・データを視覚化し、関心対象の地域を特定できる。さまざまなズームレベルで情報の詳細度を調整できる
  • マップ上の関心対象ポイントや洞察を目立たせるためにマップピンを追加できる
  • Esri ArcGIS Onlineの所定のライセンスがあれば、Esri社の地理空間データを用いて手元のデータをエンリッチメント(拡充加工)することで、以下の操作を行える:
    • ピンを起点として、移動距離や所定の移動時間にもとづいて移動可能な領域を選択
    • 指定した地点間の移動ルートを作成
    • 手元のデータにジオコーディング(緯度・経度情報の付加)を適用することによって、位置が結果にどのように影響しているのかを理解。ジオコーディングでは、元のデータに含まれる位置情報(国、州/都道府県、郵便番号、市区町村、番地)にもとづき、元のデータに緯度および経度の列が追加される

セキュリティと運用管理

セキュリティと運用管理

  • SAS Environment Managerにより、BIおよびアナリティクス環境全体(ユーザー、データ、コンテンツ、サーバー、サービス、セキュリティなど)をWebベースの使いやすい機能で一元的に運用管理およびモニタリングできる
  • ユーザー認証とコンテンツへのアクセス権限付与により、ガバナンスを適用できる
  • オブジェクト・レベルのセキュリティ(フォルダやレポートなど)とデータ・セキュリティ(テーブルレベル、行レベル)により、ガバナンスを適用できる
  • ユーザー情報を管理する企業内のディレクトリ・サービス(LDAPなど)とシームレスに連携できる
  • ユーザーとグループに関するルール・マッピング適用機能により、ガバナンスを適用できる
  • モバイルデバイスをホワイトリスト/ブラックリストに登録することで、SAS Visual Analytics Appに関する認証の可否を制御できる
  • システムの健全性と重要なアクティビティを、ほぼリアルタイムのダッシュボードでモニタリングできる
  • 分散処理ノードを追加/削除できる
  • スクリプティング可能なAPI群により、管理タスク(セキュリティ、ライブラリ、ユーザーグループ、構成の管理など)をバッチ方式で実行できる
  • モニタリング・レポートやパフォーマンス・レポートをカスタマイズできる
  • 環境全体を対象にしてログの探索、ジョブのスケジューリングとモニタリングを実行できる

SAS Viyaインメモリ・エンジン

SAS® Viya® インメモリ・エンジン

  • CAS (SAS Cloud Analytic Services) がメモリ内で処理を実行し、クラスター内のノードに処理を分散
  • ユーザーの要求(手続き型言語で表現されたもの)は分散環境での処理に必要なパラメータを設定したアクションに変換される。結果セットとメッセージは、ユーザーによる後続アクションのために当該プロシジャに返される
  • データはブロック単位で管理され、必要に応じてメモリ内にロードされる
  • テーブルのサイズがメモリ容量を超える場合は、サーバーがブロック単位でディスクにキャッシングする。データと中間結果は、必要に応じて(ジョブやユーザーをまたいで)メモリ内に保持される
  • 極めて効率的なノード間通信。ジョブに最適なノード数はアルゴリズムによって判断される
  • 通信レイヤーはフォールト・トレランス機能をサポートしており、また、サーバー実行中のノードの削除/追加に対応している。高可用性のために全てのコンポーネントを複製することができる
  • レガシーSASコードをサポートしており、また、SAS 9.4 M5クライアントとの直接の相互運用に対応している
  • マルチテナントをサポートしており、共用ソフトウェア・スタックにおいて個々の独立したテナントをセキュアにサポートすることができる