SAS® Quality Analytic Suite
品質パフォーマンスを新たなレベルへ引き上げるための総合環境
品質向上の取り組みは、品質パフォーマンス・データを全社規模で総合的に把握することから始まります。そのためには、分析的なアプローチを採用した強力なソリューションを導入するのが得策です。SASのソリューションなら、問題を早期に特定し、根本原因を速やかに究明した上で、低品質に起因するコストを大幅に削減しながら、ブランドの評判を高めることができます。
利点
品質パフォーマンスを大幅に改善
製品の品質全般を見渡す包括的なビューを確保することができます。SASのソリューションでは、事実上あらゆるソースまたはフォーマットのデータを収集し、分析に適した状態に統合・加工できます。また、高度なアナリティクスによって問題の早期特定が可能になるため、問題の優先順位を判断した上で迅速な解決を図ることができます。その結果、初回品質(first-time quality: FTQ)の改善が低コストで実現し、歩留まり率が向上することから、不良廃棄量と再作業量が低減します。
顧客が知覚/体感する品質を測定
自社の製品/サービスの品質と信頼性を顧客がどのように感じているのか(=顧客の知覚品質)を把握することができます。社内外のソースから顧客のフィードバックをリアルタイムで取得・分析することで、デザイン改良のヒントや、保証やリコールに関連した問題の早期警告が得られます。また、知覚品質分析により、正式な苦情には至らないものの実際には顧客に不満を感じさせている問題点を検出できるため、プロアクティブ(能動的)に対策を講じ、ブランドの資産価値と競争優位性の低下を未然に防ぐことが可能です。
ワランティコストを削減し、不具合を体験する顧客数も縮減
自社の製品が現場でどのように性能を発揮しているかを把握し、問題を速やかに特定・解決することができます。SASのソリューションなら、潜在的な問題を極めて早い段階で検出し、根本原因を速やかに究明し、恒久的な是正策を迅速かつ適切に実施できます。その結果、修理や交換のコストが低減し、ワランティコストが最小レベルに維持されます。また、不具合の影響を受ける顧客の数が減るため、ブランド資産価値の保護も促進されます。
生産の歩留まりを改善しながら、保守コストの削減も実現
設備機器やシステムのパフォーマンスを自動的にモニタリングし、データソースのシステムやフォーマットを問わず関連する全ての業務データを収集し、取りまとめることができます。それを基に予測モデリングを活用し、故障等の問題に発展する恐れのある隠れたパターンや相関関係を検出できます。また、ハイパフォーマンス・アナリティクスを利用すれば、「十分な時間的余裕をもって故障の可能性を予測し、秩序立った計画保守を実施し、コストのかかるライン停止を回避する」というアプローチによって、計画外の稼働停止を削減し、不必要な保守作業を排除することも可能です。
スクリーンショット
組み合わせて利用できるソリューション
特長
- 全社規模での品質データ管理:品質に関する構造化データと非構造化データを全てのソースから収集して統合し、品質パフォーマンスの全社的ビューを提供することで、品質の改善を促進します。
- 共通の品質ライフサイクル・フレームワーク:共通の基盤、ワークスペース、ユーザー・インターフェイスを提供することで、アナリティクスを活用した品質改善の取り組みの一貫性を確保します。
- 高度な早期警告アナリティクス:高度なアナリティクスによって問題を早期に(場合によっては発生前の段階で)特定し、結果の改善に向けた是正措置をプロアクティブに実行できます。
- 優れた根本原因分析:探索的分析から、実験計画と最適化、特性要因図(石川ダイアグラムなど)まで、幅広い分析ツールを完備しています。
- 予測モデリング機能:ニューラル・ネットワーク、回帰分析、クラスタリングを利用できます。予測モデルを用いて高度なプロセス制御(APC)を実現し、前工程側の結果にもとづいて後工程側のプロセスを設定することで、先行の品質問題を補正することができます。
SASのサポートを得て、イノベーションを実現できるという確信が深まりました。イノベーションにリスクは付き物ですが、弊社ではリスクが現実化した場合でも機敏に対応できる態勢が整っています。SASのソリューションは品質問題について信頼性の高い早期警告を発してくれるため、問題の是正策を素早く実施できるのです。