SAS® Fraud Framework
全社レベルで不正取引の検知・防止・管理を強化する、金融犯罪対策ソリューション
SAS Fraud Framework は、今日の金融機関が展開する多様な事業を横断的に調査し、金融犯罪を検知・防止・管理するためのエンド・トゥ・エンドのフレームワークです。このフレームワークには、不正検知、アラート管理、ケース・マネジメント、さらにカテゴリー別のワークフローやコンテンツ管理、高度な分析といったコンポーネントが含まれています。
SASのアプローチは高度な不正検知機能を提供して、疑わしい取引の報告管理義務を果たすために必要な深い洞察をもたらし、さらに業務効率の改善に役立つだけでなく、TCO(総所有コスト)の面からも不正に伴う支出を減らしていきます。
SASは使命感をもってHSBCが引き続き最新の不正検知システムを維持できるようサポートしてくれています。われわれもシステムの導入効果に大変満足しています。
―Derek Wylde氏
グローバル・セキュリティおよび不正リスク部門 グループ不正リスク監視責任者
HSBC
■金融犯罪対策
- SAS Anti-Money Laundering
リスク・ベースド・アプローチによる疑わしい取引の検知・調査・報告 - SAS Fraud Management
クレジット・デビット・ATMカードによる不正取引をリアルタイムに検知 - SAS Social Network Analysis
顧客間の隠れた関係をネットワーク図に可視化し、疑わしい顧客間ネットワークを検知
金融犯罪対策に求められることは、単に規制に準拠して当局に報告を行うことではなく、不正取引を科学的かつ適切なフレームワークの中で検知 /管理することにより、企業の内部統制の高度化と顧客満足度の向上を図ることです。SASはマネーロンダリング対策やカード不正利用対策などの各業務に特化したソリューションをSASの戦略的情報基盤上で提供することで、企業の一元的かつ包括的な金融犯罪対策に貢献します。
利点
不正行為による損失を削減
- 不正取引による損失を適切に識別・分類することで問題を正確に数値化する。
- すでに把握している犯罪者をデータベースから検索し、システム内に蓄積されている不正取引の結果や紹介者、容疑者などのあらゆる情報を集めて再利用し、大規模な損失を未然に防ぐための段階的な措置を講じる。
- 従業員データと誰がどの取引を担当したかという監査記録とを統合し、インサイダー取引や共謀関係が絡んだ不正行為を検知する。
疑わしい取引の報告(SAR)のための管理統合
- 頑健なレポート作成機能
- 直感的に認識できるレポーティング・インターフェイスを採用し、ケース評価の効率化と、詳細な顧客データや関係する団体およびネットワークのすべてに迅速にアクセスできるようにする。
- 監査の改善
- ワークフロー・ベースのシステム
- Webベースのワークフロー環境が、各ケースのリスク要因をテキストで提供。
業務効率の向上
- 手作業で行われていたプロセスを自動化する。
- 分析担当者や調査担当者は、単一のコントロール・ポイントを利用することで関連する情報やシステムのすべてにアクセス可能となるので、システム間を行ったり来たりするといった非効率を回避することができる。
不正リスクに関する総合的なビューを提供
- 顧客が行う取引を全商品にわたって確認できるので、商品を変えて行われる不正行為も見逃さず捉えることができる。
- 継続的にモデルの改善を図り、常にシステム調整を行って、不正手口の変化に対応。
- ソーシャル・ネットワーク図や高度なデータ・マイニング機能を活用することによって新手の不正の脅威に対する理解を深めると同時に、大規模な損失を早期に食い止める。
競争力の強化
- 誤判別が減少するので顧客満足度が高まる。
- 詐欺犯罪者たちは他の金融機関をターゲットとせざるを得なくなる。
- 高度な不正管理を行うことで、監督機関や格付会社からの厳しい要求にも対応することができる。
SASの優位性
- 住所/メールアドレスなどの属性情報や口座間の取引履歴をベースにして各エンティティ間の関連を発見
- 時系列でエンティティ間の関連が、どのように変わっていったのかを発見
- ネットワーク毎の疑わしさをスコアリングし、調査の優先順位を表示