SAS Clinical Enrollment Simulation
SASの優れた登録シミュレーションを活用して、目標やスケジュールの遵守をサポートする方法をご紹介します。
臨床試験の約90%で、登録スケジュールが守られていません。 今後は、登録計画をよりスムーズに立てられるようになります。
臨床試験の登録スケジュールが守られにくいのは、計画立案に利用される方法が単なる仮定や、定常的な推測に基づいているためです。SAS Clinical Enrollment Simulationは、優れたシミュレーション機能を使って登録計画立案の判材料を提供します。
価値実現までのスピード
SAS Clinical Enrollment Simulationは簡単な操作で、仮定の入力、変動の把握、比較しやすい形式での結果の視覚化が可能です。スピーディな導入と進行中の臨床試験のデータ入力機能により、貴重な洞察を迅速に得ることができ、新たな登録計画に役立てたり、登録が遅れてしまった試験を再開する最善の方法を導き出すことができます。
登録予測を立てる
SAS Clinical Enrollment Simulationは、強力な離散事象型シミュレーションを使用して、登録に関する正確な予測を導き出します。SASの手法を使えば、ユーザーがすべての仮定をインプットし、複数の登録のレプリケーションをシミュレーションできます。これにより、特定のビジネスターゲットを達成する可能性を示す指標、特に現在のシナリオで登録目標を達成することができる確率が示されます。その結果スポンサー、医薬品開発業務受託機関(CRO)、治験施設支援機関(SMO)が、より迅速かつ戦略的な登録計画を立案し、期間の短縮、コストの最小化、治験登録プロセスに関するより深い知見を得ることが可能になります。
変動要因を把握
このシステムは定常的な推定ではなく、各国や各地域の実情を踏まえた変動要因を把握できます。例えばある施設では30日で登録を開始できるという定常的な予測ではなく、最良のケース、最悪のケース、そして標準的なケースのシナリオを得ることができます。シミュレーションを実行するたびに、各施設について新しい値が抽出されます。このアプローチにより、起こりうる結果をさらに全体として把握でき目標達成に向けてさらに正確な予測が可能になります。
現実的な登録予測を立てる
SASツールは、施設の登録数を一定値で予測する(毎月10人の被験者など)のではなく、登録数の多い期間と少ない期間を設定し(ピーク登録期間後は毎月8人に減少など)、より現実的な登録予測を立てることができます。
含まれるコスト
当社のシミュレーションに基づくアプローチには、国や施設ごとの初期費用、および被験者一人当たりの費用が含まれています。これにより、さまざまなシナリオのコストへの影響を確認できます。
複数のシナリオに対応
SAS Clinical Enrollment Simulationを活用すると、様々な入力値に基づく複数のシナリオを簡単に作成、比較、追跡することができるため、意思決定がスムーズになり目標達成の可能性を評価できるようになります。こうした側面により、新規施設や国の追加、あるいは基本となる前提条件の変更などの要因が及ぼす影響をテストすることができます。
SAS Clinical Enrollment Simulation概要
主な特長
試験の開始時から完了までの期間を通じて登録計画の正確性を維持することにより、中断などの問題が発生した場合でも状況を把握し必要な軌道修正を行うことができます。登録の延滞による大幅なコスト超過を回避できます。さらに、試験登録が計画通りに進まない場合でも、臨床プロジェクトマネージャーは速やかに様々な対策案を検討し、最適な対応策を見出すことが可能です。
多様性目標をサポートするシミュレーション
試験のシミュレーション結果に基づいたアナリティクス機能により、各シナリオが試験登録における多様性目標を達成できるかどうかを判断することができます。
正確な登録予測
いくつかの主要な入力値に基づく包括的なシミュレーションにより、登録が正常に完了する現実的な可能性が明らかになります。
シナリオ管理
仮説分析およびコストの追跡を行います。
サプライチェーン予測
さらなる機能として、医薬品の補充時期の予測に関するサプライチェーンの見通しを立てることが可能です。
人員管理
実施施設訪問の計画立案に必要な情報を取得します。
関連製品
SAS Clinical Enrollment Simulationに関連する製品とソリューションをご紹介します。