水関連データとIoTの企業であるDivirod、 SASのIoTパートナーエコシステムに参加

Divirodの技術とSASのAIおよびIoTアナリティクスが気候変動によるウォーターリスクの管理、予測を支援

水関連データとIoTのプロバイダーであるDivirodが、SASのIoT（Internet of Things）パートナーエコシステムに参加しました。SASはデータとAIのグローバルリーディングカンパニーであり、今回の協業によってDivirodの特許技術であるデータ収集テクノロジーと、SASのAI（人工知能）、IoTアナリティクス、高度なモデリング機能が統合されます。

両社のテクノロジーにより、企業、行政機関、保険会社、研究者は、重要な水関連データにアクセス・分析し、インサイトを導くことができます。導き出されたインサイトは、都市部での洪水から海面上昇、地下水の枯渇、干ばつによる影響に至るまで、水に関連するリスクを測定・予測し、気候変動に対する安全でコスト効率に優れた対応方法を開発する上で有用です。

国連の専門機関であるWMO（世界気象機関）によると、2050年までに世界の50億人が水不足に見舞われ、5兆6,000億ドルの経済損失が生じると予測されています。気候および経済の危機を防ぐには、リアルタイムのソリューションが不可欠です。Divirodは、衛星技術と特許技術であるオンサイトIoTセンサーを活用して、水に関連するリスクを予測、分析、対応するための詳細なデータを提供します。

Divirodの水に関するデータネットワークと、SASをはじめとするパートナー企業のAIおよびIoTアナリティクスの連携は、AIとデータ主導によるインサイトを提供することで、世界の水データに関連した多くの長期的な課題に対処することを可能にします。これまで世界の水関連データは乏しく、管理も不十分でモデル化も不適切であったため、一貫性のない測定や不正確な判断につながっていました。

Divirodの創設者兼CEOであるハビエル・マルティ（Javier Marti）氏は、次のように述べています。「リスクを軽減し、洪水管理とウォーターリスクの緩和に重要なリアルタイムのインサイトを提供するには、より信頼性の高い自動化された水に関するデータソースが必要です。SASと連携することで、AIとIoTアナリティクスを活用した包括的なソリューションを提供し、リアルタイムの水関連データからタイムリーで適切なインサイトを提供します」

SASのIoT担当バイスプレジデントであるジェイソン・マン（Jason Mann）は、次のように述べています。「このパートナーシップは、Divirodの水ネットワークにおけるデータを活用し、SASのAIとIoTアナリティクスを適用することで、データをより適切で迅速な意思決定につなげることができます。水は非常に貴重な資源です。これらの決定は、ビジネスや農業を強化するだけでなく、アクセスを拡大し、人々の生活を改善し、人命も救助します」

Divirodについて

Divirodは、これまでに確立された中で最も包括的な地方レベル、国レベル、世界レベルの環境の水に関するデータネットワークを構築しています。あらゆる形態の水をミリ単位の精度で迅速に整備・測定するDivirodのネットワークは、重要な地理的データのギャップを補完し、我々が頼らざるを得なかった時代遅れで数も少なく均質性のない水環境の監視システムを強化します。短期的には、Divirodネットワークのデータは、資産や経済、そして最も重要な人命を脅かす差し迫ったウォーターリスクから私たちを守るため、より情報に基づいた緊急対応を可能にする、地域的でリアルタイムな「知識・行動へのスピード」を実現します。長期的には、Divirodのグローバルネットワークを通じて収集されるデータの蓄積によって、より適切なウォーターリスクに関する意思決定が可能になり、重要な回復力を力強く導くことで、将来のウォーターリスクを最小限に食い止めます。Divirodネットワークの詳細と、それに参加する方法については、divirod.comをご覧いただくか、メールにてお問い合わせください（water.team@divirod.com）。Divirodは、LinkedIn、Twitter、Facebook、Instagramでつながることができます。

*2024年7月18日に米国Divirod, Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。本プレスリリースの正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。