サプライチェーンの成功のためにAIと機械学習を活用する方法
ビデオ概要
このビデオ「サプライチェーンの成功のためにAIと機械学習を活用する方法」は、人工知能 (AI)、コグニティブ・コンピューティング、機械学習などの最新テクノロジーを活用して、サプライチェーン上の膨大なマシンデータやセンサーデータから企業が情報を引き出す方法について、立場の異なるパネリストがそれぞれの経験や知見に基づき、具体的な議論を交わしています。
主な内容
- 新しいテクノロジー(コグニティブ・コンピューティング、AI、機械学習など)は、サプライチェーンをどれくらい変革するのか?
- 意思決定支援ツールの現状(具体例の列挙アリ)
- 新しいテクノロジーにより、“感知&テスト&学習” が実現する
- 例外ベースで対処するのではなく、「人間の代わりに意思決定したり、何をすべきかアドバイスしたりしてくれるマシン」 を手にすることになる
- もっと多くの自動化や、もっと多くのアルゴリズム駆動型サプライチェーンを目にすることになる。
- 新しいテクノロジーについての顧客の理解度は?
- 市場では用語の定義が混沌としており、テクノロジーに関する宣伝・期待が過剰
- ソリューション・ベンダー側も適切な疑問提起をしていない
- 人々の受け入れ態勢を整えるには、“ミッショナリー・セリング” (≒普及啓発活動) が必要
- 市場では用語の定義が混沌としており、テクノロジーに関する宣伝・期待が過剰
- 新しいテクノロジーの導入の推進要因は?現行の意思決定システムに対するリプレース圧力の原因は?
- 顧客の購入チャネルの爆発的増大?/新たな次元 (検討要因) が増えすぎたから?(⇒違う)
- その必要性は、もっと大きな課題(医療の改善、スマートシティにおける交通の劇的な改善、自動運転車の操縦、ビジネスプロセスの再定義といった課題)に由来している。
- 現状、サプライチェーンの中核部分では、感知せずに、ただ反応しているだけで、洞察の活用が不十分。
- 抜本的な再定義が必要。それに対するオープンな姿勢も必要。
- 買い手が将来展望を描けるように、SAS のようなテクノロジー企業がソリューションをパッケージ化することも必要。
- 抜本的な再定義が必要。それに対するオープンな姿勢も必要。
- 顧客の購入チャネルの爆発的増大?/新たな次元 (検討要因) が増えすぎたから?(⇒違う)
- 新しいテクノロジーの活用方法は?(その1)
- 今後は、サプライチェーン全域にわたって様々なデータポイントを連携させ、様々なシナリオを検討することが必要になる。それこそが、AI やコグニティブ・コンピューティングが事業管理の向上に貢献できる領域。
- 機械学習の手始めとして適している領域はマスターデータ。今は「サプライチェーンのマスターデータ」を適切に統制・管理できていない。パターン認識が役立つはず。
- 現在はメモリの制約がなくなり、処理パワーも増大しており、様々なサプライチェーン業務の在り方を再考・再定義できる余地がある。
- プランナーの仕事内容や、必要なプランナーの人数も激減するかもしれない。ただし、そのレベルの自動化に達するには、“テスト&学習&進化” が必要。
- 新しいテクノロジーに関して想定される展開
- コグニティブ・コンピューティングが自動運転の領域から飛び出して更なる進化を始め、やがて意思決定支援にも応用されるようになる。
- 人々が新しいテクノロジーの "微妙な意味合い" まで理解できるかどうかはともかく、最初のハードルは越えるだろう。
- コグニティブ・コンピューティングが自動運転の領域から飛び出して更なる進化を始め、やがて意思決定支援にも応用されるようになる。
- ビジネス変革の取り組みにおいて、新しいテクノロジーを最初に導入しつつあるのは、どのような業界/企業か?
- 様々な業界で実際に利用され始めているが、状況は業界によって異なる(具体例の列挙あり)。
- 1つの業界内でも相当なバラツキが見られ、1つの企業内でさえ部署によって相当なバラツキがある。
- ロボティクスも有望な領域の1つだろう。デジタル製造を推進する目的でロボティクスの導入が進めば、それが人々の学習を促進し、更なる応用が広がっていくだろう。
- 新しいテクノロジーの活用方法は?(その2)
- 目的が何であれ、「必要なデータを抽出し、それ以外のデータは無視して分析を実行し、その結果に素早く反応できるようになる」ためには、機械学習やパターン認識のような、より強力な機能が必要になる。
- センチメント分析、非構造化データのマイニング、パターン認識に関する一部の取り組みも、企業での開始点に適している。
- SASには、非構造化データと既存の構造化データを組み合わせた分析の成功事例がいくつもある(ソーシャメディア・データ活用の具体例の列挙あり)。
- 新しいテクノロジーによる変革を進める上での課題など
- サプライチェーン部門とデジタルマーケティング部門の協働の開始(ローラ氏の興味深いエピソード)
- 「効率的なサイロ群を作る」という枠組みから脱却する必要がある。“効率的なサイロ群” は、効果的なサプライチェーンを生み出さない。
- 我々は今、データを 「インサイド・アウト」 で活用しているが、“傾聴” には 「アウトサイド・イン」 が必要。
- 企業はこの変革にどこから着手すればよいか?
- 最初のステップは自分達の現在地を理解すること(リッチ氏)
- 業務機能横断チームが重要な役割を果たす。
- このプロセスにデータサイエンティストを参加させることも重要
- 見識あるリーダーは困難な問題から着手するだろう(ローラ氏)。
- 問題を定義した上でチームに担当させ、明確な ROI を設定することなく、その問題を解決させる。
- 既存のパラダイムにはめ込むのではなく、真のプロセス・イノベーションが機能するよう委ねる。
- 意思決定支援ツールの再定義という岐路に立っている状況では、自分に正直になる必要がある(ローラ氏)。
- ツールの陳腐化が不可避である以上、ツールを素早く陳腐化させることを目指すべき。今まさに、そこに大きなチャンスがあるのだから。
- 最初のステップは自分達の現在地を理解すること(リッチ氏)
サプライチェーンの成功のためにAIと機械学習を活用する方法
ビデオの長さ:約24分
出演者
ローラ・セシーレ(Lora Cecere)
Supply Chain Insights社の創業者およびCEO
ローラ氏は、先見的なサプライチェーン調査を提供している Supply Chain Insights の創業者です。世界中のサプライチェーン・リーダー企業のために、高度なエクセレンスの達成を支援しています。
● ダン・ミッチェル(Dan Mitchell)- SAS のグローバル小売・消費財業界プラクティス部門ディレクター。このディスカッションの司会者
● リッチ・マザー(Rich Mather)- SAS のアナリティクス・エキスパート。機械学習とコグニティブ・コンピューティングの知見が豊富
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