Northern Virginia Electric Cooperative(NOVEC)は、144,000の顧客に電力を供給する協同組合である。電力コストを低く抑えながら安定供給を維持するため、NOVECは購入すべき電力量を正しく把握し、顧客に伝送する必要がある。それを支えているのは、SAS Analyticsの計量経済分析と時系列分析にもとづく予測手法である。ポイント・アンド・クリック操作に対応したインターフェイスを通じて幅広い分析機能を提供することに加え、同組合の規模拡大に合わせて成長する拡張性も備えている。
NOVECにおける課題
NOVECでは発電を行わない。そのため、電力消費量を正確に予測し、消費者に安定供給と最適な料金設定を提供できるように、電力購入に関する意思決定を行う必要がある。
利用者ベースの拡大と負荷の増大に応じて変電所や電力線などの設備を新設または改修する必要が生じた場合は、慎重に対応しなければならない。
電力インフラの運用および維持管理を最適化する必要がある。これは、信頼性の高いサービスを競争力のある価格で消費者に提供するためには欠かせない。
SAS® を選んだ理由 - 安定性と使いやすさ
安定性: 「SASには、我々が今必要としている機能と、将来必要になるであろう機能の両方が揃っています。これは安全な選択です」と、上級オペレーション・リサーチ・アナリストであるジェイミー・ホール(Jamie Hall)氏は言う。
使いやすさ: 「NOVECのアナリストはポイント・アンド・クリック操作で分析モデルを構築できます。誰にとっても扱いやすい製品です」と説明するのは、NOVECでビジネス・アナリストを務めるアナーニャ・カッサム(Ananya Kassahun)氏。彼女は同組合の仕事に就くまで、SASを使ったことがなかった。
SAS® の利点 - 20%以上の改善を達成
SASでは、予測プロセスのフローと、モデル構築に使われる50の時系列での上昇傾向が自動的に追跡される。
複数のソースから第三者機関のデータや過去データを取り出すのが簡単。各モデルでは第三者機関による毎日の天気予報や月次の経済情報を利用することが可能。
SASで構築したモデルにより、競合モデルと比較して21.7%の改善が実現した。
SAS® の今後の活用予定
負荷管理プログラムの効果の判定。