ポルトガル最大級のマルチスポーツクラブがアナリティクスで大きな成功を追求

Sport Lisboa e Benfica、国際展開の拡大を目指すにあたり、SAS^® Analyticsで施策のモダナイズを推進

Sport Lisboa e Benfica (SLB)（通称：SLベンフィカ）は1904年の創設以来、大きな夢を描き続けてきた。SLBはポルトガルのプロサッカー・チームとして最も知られているが、このマルチスポーツクラブはバスケットボール、バレーボール、ハンドボール、ローラーホッケー、ラグビー、格闘技、水泳、体操なども手がけている。同クラブの現在の大いなる目標は、ポルトガル最大級のマルチスポーツクラブからヨーロッパ最大級のクラブへの拡大を果たすことだ。この目標の達成を促進するべく、SLBは運営・業務をモダナイズし、新たな革新的な方法でデータを活用することを決断した。

モダナイゼーション施策（プログラム）の一環として、SLBはSASおよびTimestamp社（ポルトガルのITソリューション・プロバイダー）と協働して、SLB社内の全領域における情報サポートのための全社規模のレポーティング・ソリューションを開発した。「RedBI System」と呼ばれるこのソリューションは対話操作型ダッシュボードへのアクセスを提供し、ユーザーはそこで業務情報を取得したり、レポートを素早く効率的に作成したりすることができる。

Timestamp社は、アナリティクスおよび最新のSASソリューションを熟知しており、SLBのテクノロジー・チームとの協働作業を担当した。両者がさまざまなアナリティクス・プロジェクトの維持管理と進化を監督した一方で、 SASは最良アプローチの評価を支援し、技術アーキテクチャを設計した。

SLBのチーフ情報＆テクノロジー・マネージャーであるジョアン・コペート（João Copeto）氏は、この新しい提携がもたらしうるイノベーションの可能性に興奮した。

「テクノロジーのアップデートに投資する必要性は明らかでした」と、コペート氏は言う。「デジタル・トランスフォーメーションの一環として、新しいWebサイトとモバイルアプリを作成したほか、ハイブリッド・クラウド・アプローチを採用しました。新しいプラットフォームの導入後は、Benficaの企業としての観点と国際的拡大の観点、その両方から利用できるモデルを構築するために、ファンや会員からの情報収集を開始しました。」

多くのニーズに対応できるスケーラブルなソリューション

SAS Viya上で実行される対話操作型ダッシュボードは、俊敏性について妥協を強いることなく、セキュアな情報アクセスを提供する。ユーザーはクラブの運営・業務に関する重要な分析にアクセスしたり、特定の関心領域に関するレポートを作成したりすることが可能だ。

現在、SLBは以下の特長・機能からメリットを享受している。

• 情報への迅速かつ効果的なアクセス
• 明確で読み取りやすい方法で提示される情報
• 新しいレポートを開発できる機能
• さまざまな部門のニーズに対処できるスケーラブルなソリューション
• 付加価値を提供するデータ・ビジュアライゼーション（視覚化）機能

Timestamp社はプロジェクト管理にアジャイル・スクラム（Agile Scrum）方法論を採用したが、これにより、SLBは適切な結果の確保を促進するべくプロジェクトをモニタリングおよび検証できるようになっている。

「これは間違いなく、SAS、Timestamp、SLBの間のコラボレーションとコミットメントが肝のプロジェクトでした」と、SLBの計画・分析責任者であるホルヘ・アントゥネス（Jorge Antunes）氏は結論付ける。「市場調査を実施した後、アナリティクスとデータ・ビジュアライゼーションに関する当社のニーズにはSASが明確な選択肢であると判断しました。その後、このビジネス・インテリジェンス・プロジェクトだけでなく、他の追求中のプロジェクトでも当社をサポートできる理想的な戦略パートナーはTimestampである、と判断したのです。」