全員が力を合わせ、知識とテクノロジーを通じてよりよい世界を築くことで、持続可能な未来を創造することができます。 Jim Goodnight CEO SAS
CEOからのメッセージ — 2022–2023年CSRレポート
SASは、創業以来、革新的な分析と人工知能(AI)ソリューションを通じて、お客様の課題解決を支援してきました。近年、レジリエンス(回復力)と持続可能性に関する課題が増えています。未曾有の混乱から立ち直り、より良い世界を作りながら強くなるには、どうしたらよいのでしょうか?
社会的責任におけるリーダーとして、当社は地域社会や顧客が抱える課題、環境、社会、ガバナンスに関する取り組みを支援するよう努めています。そして、信頼できるテクノロジーの力が適切な意思決定を促し、持続可能な未来につながることを知っています。
数十年にわたる企業の社会革新プロジェクトを通じて、当社のテクノロジーが環境保護、健康と福祉の向上、偏見解消の取り組みなど、世界的な優先課題に大きな影響を及ぼすことを実感しています。当社は、高度なデータテクノロジーの創造者として、メンタルヘルスや教育の普及から、自然保護や気候変動に至るまで、社会の最大の課題に立ち向かう機会と責任を担っています。当社は、今後も当社の専門知識とテクノロジーを活かし、国連の持続可能な開発目標の支援に取り組んでいきます。
この業界では、テクノロジーを使用する用途と同じぐらい、テクノロジーを使用する方法が重視されるようになってきています。当社のデータ倫理プラクティス(DEP)は拡大を続け、信頼できるAIを顧客に提供する取り組みを強化する一方で、新たな「Data for Good(データを活用した人道支援/社会支援)」イニシアチブを追求しています。DEPは、EqualAIやBusiness Roundtableなどのグループと協力し、責任あるAI活用を推進しています。お客様の責任あるイノベーションへの取り組みをさらにサポートするべく、当社は今後3年間で10億ドルの資金を投入し、信頼できるAIを活用した業界ソリューションに各分野の専門知識を注入していきます。
創業以来、SASは「個人を尊重し、大切にすること」を哲学としてきました。当社の包括的かつ協力的な職場文化は、リモート勤務あるいは栄えある賞に輝くオフィス勤務のいずれの場合も、真摯で信頼できる存在であれと従業員の背中を押しています。SASの企業文化と革新性は、Fast Company、フォーブス、米国障害者協会、Disability:INなどの団体から毎年高い評価を受けています。
従業員の福利厚生の充実は、持続可能性へのコミットメントの一部に過ぎません。SASでは、本社だけでなく、世界各地のオフィスで持続可能性と環境保護の取り組みを拡大しています。当社の気候戦略には、2050年までのネットゼロ目標と科学的根拠に基づく有効な排出削減目標が含まれています。当社の持続可能性の取り組みは、スマートキャンパステクノロジーによる省エネやソーラープロジェクトから、グリーンビルディング、リサイクル、ミツバチの個体数増加まで多岐にわたります。当社は、スマートで効率的な運用とグリーンビジネス戦略の実現を目指し、専門知識とソフトウェアでお客様をサポートします。
また、将来を見据えた投資も行っています。当社は、学術界にルーツを持つアナリティクスのリーダーとして、次世代のデータ専門家を育成するプログラムの拡充に取り組んでいます。
当社は、良き企業市民として、従業員と地域社会に対する責任を担っています。2022年、当社はサービスとイノベーションの伝統を基盤に、環境、社会、経済への影響において大きな飛躍を遂げました。当社は、優れたテクノロジーと人材を駆使し、データを通じてよりよい世界を築き、レジリエントで明るい未来を構築できると確信しています。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
ジム・グッドナイト(Jim Goodnight)、SAS CEO