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一般化Crawford-Ferguson族に属する回転法について
[OS] ALL
[リリース] SAS 9.1 以降
[キーワード] CORR, FISHER, z-transformation, bias
[質問]
SAS System 8以降のFACTORプロシジャでは、「一般化Crawford-Ferguson族に属する回転法」が利用できると聞
きました。既存の回転法とどのような関係にあるのでしょうか。
[回答]
ここでは、「nf」を因子の数、「nv」を変数の数とします。
なお、実際にプログラムを実行するときには、「nf」や「nv」を数値で置き換えてください。
多くの直交回転は、いわゆるオーソマックス回転で表現することができます。
対応例
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ROTATE=VARIMAX |
⇔ |
ROTATE=ORTHOMAX(1) |
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ROTATE=FACTORPARSIMAX |
⇔ |
ROTATE=ORTHOMAX(nv) |
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ROTATE=EQUAMAX |
⇔ |
ROTATE=ORTHOMAX(nf/2) |
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オーソマックス回転は、直交一般化Crawford-Ferguson族に属する回転法とは以下の関係にあります。
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ROTATE=ORTHOMAX(p) |
⇔ |
ROTATE=ORTHGENCF(0, 0, -p, nv) |
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この関係から、たとえばバリマックス回転は「ROTATE=ORTHGENCF(0,0, -1, nv)」の指定により再現できます。
一方、コバリミン回転やコーティミン回転は、いわゆるオブリミン基準に基づく斜交回転に属します。
対応例
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ROTATE=COVARIMIN |
⇔ |
ROTATE=OBLIMIN(1) |
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ROTATE=QUARTIMIN |
⇔ |
ROTATE=OBLIMIN(0) |
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ROTATE=BIQUARTIMIN |
⇔ |
ROTATE=OBLIMIN(.5) |
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オブリミン基準に基づく回転と斜交一般化 Crawford-Ferguson 族に属する回転法には、以下の対応関係があります。
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ROTATE=OBLIMIN(τ) |
⇔ |
ROTATE=OBLIGENCF(-τ, nv, τ, -nv) |
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また、ROTATE=OBLIGENCF を利用すると、斜交バリマックス回転や斜交エカマックス回転なども、以下のように表現できます。
対応例
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ROTATE=OBVARIMAX |
⇔ |
ROTATE=OBLIGENCF(0, nv-1, 1, -nv) |
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ROTATE=OBFACTORPARSIMAX |
⇔ |
ROTATE=OBLIGENCF(0, 0, nv, -nv) |
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ROTATE=OBEQUAMAX |
⇔ |
ROTATE=OBLIGENCF(0, 2*nv-nf, nf, -2*nv) |
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なお、プロマックス回転とプロクラテス回転は、この限りではありません。
詳細については、「SAS/STAT User's Guide」の[The FACTOR Procedure]→[Details]→[Simplicity Functions for Rotations]の項、および下記の文献を参照してください。
- Crawford, C.B. and Ferguson, G.A. (1970),
"A General Rotation Criterion and Its Use in Orthogonal
Rotation, " Psychometrika, 35, 321 - 332.
- Jennrich, R.I. (1973),
"Standard Errors for Obliquely Rotated Factor Loadings,"
Psychometrika, 38, 593 - 604.
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